令和6年1級建築施工管理技士 二次検定 問題1 解答解説

令和6年 1級建築施工管理技士 二次 解答解説 問題1

問題1
持続可能な建設業を目指して,働き方改革を推進すべく様々な取組が官民一体となって続けられている昨今,建築工事の現場を管理していく上でのあなたの考えについて,次の1.及び2.の問いに答えなさい。

1.右に示す工事概要の建築工事において,あなたが建設現場における統括的な施工の技術上の管理を求められる立場として,機能,性能等の要求された品質を確保しながら適正,かつ,合理的に進める上で,有効と考える現場作業の軽減策3つ提案し,それぞれ次の①から③について具体的に記述しなさい。

ただし,3つの提案の②及び③はすべて異なる内容を記述するものとする。
なお,次の記述は不可とする。

・工事概要に示す工事において施工上必要としない工事及び作業に関する内容
・計画変更確認申請が必要となる内容
・竣工引渡し時期の遅れに繋がる内容
・工程の短縮は図れるが現場作業の軽減には繋がらない内容
・建築設備工事に関する内容

工事概要
(表中「○+△+□」は○下地の上△面に□仕上げ等,下地と表面仕上げの関係を示す。)
工事名  共同住宅新築工事
主要用途 共同住宅52戸
用途地域 住居地域、6m道路隣接
面  積
敷地面積  2,350.00m2
建築面積  758.85m2
延床面積  4,950.60m2
工  期 2024年1月~2025年6月
主要構造 鉄筋コンクリート構造、地上7階建て
最高高さ 23.25m
階  高 1~4階 3.3m,5~7階 3.0m
エレベーター 乗用8人乗り1台
───────────────────────────────
主な構造仕様
根切深さ 2.5m
山留め  親杭横矢板工法
地 業  現場造成杭(アースドリル工法)
コンクリート 普通コンクリート
型 枠  コンクリート型枠用合板
支保工:パイプサポート
鉄 筋  工場加工,現場組立て
柱,梁主筋:ガス圧接継手
───────────────────────────────
主な外部仕上げ
屋 根
陸屋根:アスファルト露出断熱防水
アルミ製笠木
外 壁
主な外壁:コンクリート打放し+ 防水形複層塗材
断 熱 :内断熱工法 現場発泡断熱材吹付け
手すり壁
バルコニー:アルミ製既製品 H =1.2m
外部廊下 :コンクリート打放し + 防水形複層塗材
外部階段 :コンクリート打放し + 防水形複層塗材
:ステンレス製壁付手すり

バルコニー:モルタル下地 + ウレタン系塗膜防水
外部廊下 :コンクリート直均し + ビニル床シート
外部階段 :モルタル下地 + ビニル床シート
建 具
風除室:ステンレス製オートロック式自動扉
強化ガラス共
玄 関:化粧シート張り鋼製扉
窓  :アルミ製サッシ
1~2階網入りガラス共
3~7階フロートガラス共
───────────────────────────────
主な内部仕上げ
(居室,水廻り:天井高さ2.4m,風除室:天井高さ2.5m)

居室 :コンクリート直均し+ 乾式二重床 + フローリングボード
水廻り:コンクリート直均し+ 乾式二重床 + 耐水合板 + ビニル床シート
風除室:モルタル下地 + ノンスリップタイル

居室 :軽量鉄骨下地 + せっこうボード+ビニルクロス
水廻り:軽量鉄骨下地 + シージングせっこうボード+ビニルクロス
風除室:モルタル下地 + 有機系接着剤による小口タイル
天井
居室,水廻り:軽量鉄骨下地 + せっこうボード+ビニルクロス
風除室:軽量鉄骨下地 + アルミスパンドレル
建具他
居室:化粧シート張り木製扉 枠共
水廻り:ユニットバス,洗面化粧台,システムキッチン
風除室:集合郵便受け,インターホンパネル
───────────────────────────────
主な外構仕様
構内舗装
駐車場:アスファルト舗装
駐輪場:コンクリート舗装
アプローチ:インターロッキング舗装
囲 障:化粧フェンス
駐車場入口:レール式門扉
植栽
敷地境界:中木,低木混栽

① 工種名又は作業名等

② あなたが考える有効な現場作業の軽減策とそれが現場作業の軽減に繋がる理由

③ ②の実施に当たって確保すべき品質とそのための軽減策における施工上の留意事項

解答試案

品質を確保しながら進める合理化の問題である。

※工事概要に記載された工事内容に注意して事例を記載する。

特に、設計図書と変更になるような合理化は不可である。

特定行政庁により、設計変更になるか、軽微変更になるかの判断がわかれる場合があるので、軽微な内容であっても注意が必要である。

事例1)

① 工種名等:鉄筋工事

② 軽減策と軽減に繋がる理由:

鉄筋工事において、梁鉄筋先組工法を採用する。躯体工事の工程短縮と品質確保、及び、現場作業が軽減できるため。

③施工上の留意事項:

梁鉄筋先組工法は、柱梁の仕口部分の鉄筋定着が及び補強筋の施工が困難になる場合があるので、事前に各種配筋の位置、所定の長さ、位置等で確実に定着されていることに留意する。

事例2)

① 工種名等:木工事(内部間仕切り壁下地)

② 軽減策と軽減に繋がる理由:

内部間仕切り壁下地に、パネル枠(壁の長さ、高さに合わせた材木枠内に胴縁を組み込んだもの)を採用した。

工場内生産品の間仕切りを取り付けるだけなので、造作大工の手間が省略_化でき、仕上げ工事の工期短縮ができるため。

③ 施工上の留意事項:

躯体精度のばらつきが悪いとよけいに手間がかかるので、躯体精度の品質管理には十分に注意して施工する。

事例3)

① 工種名等:コンクリート工事

② 軽減策と軽減に繋がる理由:

最上階屋根パラペットのプレキャストコンクリート化を行う。予め工場にて製作することにより、現場での配筋工程を大幅削減することができる。

③ 施工上の留意事項:

屋根スラブには水勾配があるので、かぶり厚さを確保するため、パラペットの部位によって鉄筋の差筋に注意する。

事例4)

① 工種名等:型枠工事、鉄筋工事

② 軽減策と軽減に繋がる理由:

トラス筋付きデッキプレート工法は、デッキプレートとトラス筋が一体となっているので、コンクリート打設時には型枠として、硬化後にはトラス筋がスラブ主筋となる構造であり、型枠工事と鉄筋工事を同時に施工できるので合理化となる。

③ 施工上の留意事項:

デッキプレートの梁等への掛り代は所定の長さを確保し、床開口の大きさ、補強等はメーカーの仕様に従って行う。

2.建設業における働き方改革の課題の1つとして,建設現場における時間外労働が挙げられる。右に示す工事概要の建築工事に係わらず,あなたの今日までの経験を踏まえて,建築工事の施工に従事する者の時間外労働の現状に関して,次の①及び②について具体的に記述しなさい。
ただし、1.の②と同じ内容の記述は不可とする。

① これまでの建設現場における施工や工程,管理等の業務において,施工に従事する者の時間外労働を増長させていた要因とそれが時間外労働の増長に繋がっていた理由

② ①の対策として,あなたが有効と考える建設現場における組織としての取組や工夫

解答試案

① 建設現場において、施工方法や手順が徹底されいていないと、その確認のために何度も手戻りすることになり、労働時間の増長につかがる要因となる。

②各工種又は作業について、できるだけ早い段階で関連する作業員を交えて問題点や留意点などを挙げて施工計画を立案し、その施工方法や手順を徹底し、手戻りによる確認作業をなくす。

令和5年1級建築施工管理技士 二次検定 問題1 解答解説

令和5年 1級建築施工管理技士 二次 解答解説 問題1


問題1
建築工事の施工者は、発注者の要求等を把握し、施工技術力等を駆使して品質管理を適確に行うことが求められる。

あなたが経験した建築工事のうち、要求された品質を満足させるため、品質計画に基づき品質管理を行った工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記入 した上で、次の 1.及び 2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容新築等の場合:
建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ

改修等の場合:
建物用途、建物規模、主な改 修内容及び施工数量
ニ.工 期 等(工期又は工事に従事した期間を年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.あなたの業務内容

1.工事概要であげた工事で、あなたが現場で重点的に品質管理を行った事例を 3つあげ、それぞれの事例について、次の①から③を具体的に記述しなさい。

ただし、3 つの事例の①は同じものでもよいが、②及び③はそれぞれ異なる内容を記述するものとする。

工種名又は作業名等

② 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由

③ ②の品質管理項目について実施した内容及びその確認方法又は検査方法

 

解答試案

【 事例1】

① 工種名又は作業名等:鉄筋工事

② 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:

異鋼種同断面があったため、鉄筋の鋼材種の確認した。

③ 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:

鉄筋のミルシートの確認とロールマーク及びノギスにて鉄筋の鋼種及び径を確認した。

【 事例2】

① 工種名又は作業名等:コンクリート工事

② 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:

コンクリート出来形の寸法。構造強度及び仕上げ精度を満足するために必要であるから。

③ 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:

型枠の脱型後に出来形検査を実施した。柱ついては見えかかり寸法、張りについては梁下端までの高さ及び幅、スラブ及び壁については開口部等を利用して断面寸法を確認した。

【 事例3】

① 工種名又は作業名等:コンクリート工事

② 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:

外壁のコールドジョイントの発生ゼロ。外壁にコールドジョイントがあると、そこからの漏水により外壁性能に大きく影響を及ぼすため。

③ 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:

コンクリート打ち込み継続中の打重ね時間間隔(外気温 25℃未満で、150分以内、25℃以上で120分以内)を厳守するため、打重ねが発生した部分に関しては、打ち重ねまでの時間を記録、管理した。

【 事例4】

① 工種名又は作業名等:外壁タイル張り工事

② 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:

密着張りの張付けモルタルの時間管理。張り付けモルタルの可使時間を超えてからの施工は、タイルの密着性に悪影響を与え、タイルの浮きやはく落の原因となるため。

③ 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:

張り付けモルタルは、一度に塗り付ける面積を2m2以内とし、塗付け開始後15分で進捗を確認した。さらに20分以内で張り終えたことを確認し、チェックリストに記録した。

2. 事概要であげた工事に係わらず、あなたの今日までの建築工事の経験を踏まえて、次の①及び②を具体的に記述しなさい。

ただし、1.の③と同じ内容の記述は不可とする。

① 品質管理を適確に行うための作業所における組織的な取組

② ①の取組によって得られる良い効果

解答試案

①品質管理を適確に行うための作業所における組織的な取組み:

各種工事に関する施工計画書を作成し、品質管理に関する項目として具体的に施工管理値及び限界値をうたい、施工着手前に品質管理の会議を行い、協力会社にその内容を徹底する。

② ①の取組みによって得られる良い効果

顧客の信頼が得られ社会的な評価を高めることができるとともに、工事に携わるもの全員がより良い品質の建物を施工するということを意識することで、全体としてスキルアップにもつながる。

令和4年1級建築施工管理技士 二次検定 問題1 解答解説

令和4年 1級建築施工管理技士 二次 問題1 解答試案


問題1

建設業を取り巻く環境の変化は著しく、労働生産性の向上や担い手の確保に対する取組は、建設現場において日々直面する課題となり、重要度が一層増している。

あなたが経験した建築工事のうち、要求された品質を確保したうえで行った施工の合理化の中から、労働生産性の向上に繋がる現場作業の軽減を図った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の1.及び2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、建物規模、主な改修内容及び施工数量
ニ.工期等
(工期又は工事に従事した期間を年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.あなたの業務内容

1.工事概要であげた工事において、あなたが実施した現場作業の軽減の事例を3つあげ、次の ①から③について具体的に記述しなさい。
ただし、3つの事例の②及び③はそれぞれ異なる内容を記述するものとする。

工種名等

②現場作業の軽減のために実施した内容と軽減が必要となった具体的な理由

③②を実施した際に低下が懸念された品質と品質を確保するための施工上の留意事項

解答試案

[ 工事概要 ]  略

※工事概要に記載した、規模、構造に注意して事例を記載する。

例)鉄骨造であるに、鉄筋コンクリートの事例を記載してはならない。

事例1)

①工種名等:山留め工事

②実施した内容と軽減が必要となった具体的理由:

山留め支保工を水平切梁工法から地盤アンカー工法に変更した。地盤アンカー工法は切梁が不要なため、クラムシェルからバックホウに掘削機械を変更することにより、労働生産性の向上が見込めると考えたため。

③懸念された品質と施工上の留意事項:

軟弱地盤への定着は不可であり、被圧水が高い場合での施工には崩壊の危険がある。

地盤を調査して、アンカー全数について、設計耐力を確認した。敷地にアンカー全長が納まるの十分な余裕があるかを確認した。

事例2)

①工種名等:左官工事

②実施した内容と軽減が必要となった具体的理由:

工場内の土間コンクリート押さえにおいて、機械ごて(トロウェル)を採用した。

工場内の土間コンクリートの面積が 700平米と広く、施工時期も8月で土間コンクリートの仕上げ作業が間に合わないと考えたため。

③懸念された品質と施工上の留意事項:

比較的差し筋の多いスラブ、小さな間口部やだめ穴が多いスラブ等では、機械ごてを使用できない部分があるので、当該部分ではこて仕上げとする。

事例3)

①工種名等:防水工事

②実施した内容と軽減が必要となった具体的理由:

防水改修工事において、アスファルト防水を改質アスファルトシート常温粘着工法に変更した。

アスファルトの溶融時の常温管理などがなく、熱防水工法と比較して簡単な工法であることから、労働生産性が向上すると考えたため。

③懸念された品質と施工上の留意事項:

熱工法のような強力な接着性は期待できないため、場合によっては防水効果の低下を招くケースがある。

防水層の硬化までにやや時間がかかり、低温だと防水層同士の接着性の低下するなどの注意点たあるので、

温度管理、施工時間には注意する。

事例4)

① 工種名等:鉄筋工事

② 実施した内容と軽減が必要となった具体的理由:

鉄筋工事において、梁鉄筋先組工法を採用した。躯体工事の工程短縮と品質確保、及び、現場作業が軽減できるため。

③懸念された品質低下と施工上の留意事項:

梁鉄筋先組工法は、柱梁の仕口部分の鉄筋定着が及び補強筋の施工が困難になる場合があるので、事前に各種配筋の位置、所定の長さ、位置等で確実に定着されていることに留意した。

事例5)

① 工種名等:型枠工事

② 実施した内容と軽減が必要となった具体的理由:

床型枠にトラス筋付きデッキプレート工法を採用した。トラス筋付きデッキプレートを使うことにより、現場での配筋作業・型枠解体作業が軽減できるため。

③懸念された品質低下と施工上の留意事項:

デッキプレート工法は、かかり代、アークスポット溶接の良し悪しが、品質を左右するので、所定の方法で十分に固定され、安全であるか確認できるように留意した。

事例6)

① 工種名等:木工事(内部間仕切り壁下地)

② 実施した内容と軽減が必要となった具体的理由:

内部間仕切り壁下地に、パネル枠(壁の長さ、高さに合わせた材木枠内に胴縁を組み込んだもの)を採用した。

工場内生産品の間仕切りを取り付けるだけなので、造作大工の手間が省略_化でき、仕上げ工事の工期短縮ができるため。

③ 懸念された品質低下と施工上の留意事項:

躯体精度のばらつきが悪いとよけいに手間がかかるので、躯体精度の管理には十分に注意して施工した。

2.工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験を踏まえて、建設現場での労働者の確保に関して、次の①及び②について具体的に記述しなさい。
ただし、労働者の給与や賃金に関する内容及び1.の②と同じ内容の記述は不可とする。

①労働者の確保を困難にしている建設現場が直面している課題や問題点

②①に効果があると考える建設現場での取組や工夫

解答試案

※できるだけテーマに沿った解答の方が望ましいが、多少、テーマとずれてもかまわないので、自分の考えを記述する。

そのためには、常日頃の作業から、さまざまな問題意識を持って行動する必要がある。

記述例)

①熟練工、マネジメント能力のある人材が不足しきているので、各々の担当者が上手く工程をこなせず、全体として建設現場が人材不足であるかのような意識を広がっているところがあると考える。

②それぞれ各個人のスキルを上げ、マネジメント能力を上げ、合わせてコミュニケーション能力を上げることにより、現場内の各作業がスムーズにすすむと考えるので、現場内で定期的に勉強会を行うことにより限られた人材で現場作業をスムーズにすすめることができると考える。

令和3年1級建築施工管理技士 二次検定 問題1 解答解説

令和3年 1級建築施工管理技士 二次 問題1 解答 解説


問題1

建築工事における品質確保は、建築物の長寿命化を実現するために重要である。このため、施工者は、発注者のニーズ及び設計図書等を把握し、決められた工期やコスト等の条件の下で適切に品質管理を行うことが求められる。

あなたが経験した建築工事のち、発注者及び設計図書等により要求された品質を確保するため、重点的に品質管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の 1.及び2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積又は施工数量、主な外部仕上
主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、建物規模、
主な改修内容及び施工数量
ニ.工 期 等
(工期又は工事に従事した期間を
年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.あなたの業務内容

1.工事概要であげた工事で、あなたが現場で重点をおいて実施した品質管理の事例を2つあげ、次の①から④について具体的に記述しなさい。
ただし、2つの事例の②から④は、それぞれ異なる内容を記述するものとする。

工種名
②施工に当たっての品質の目標及びそれを達成するために定めた重点品質管理項目
③②の重点品質管理項目を定めた理由及び発生を予測した欠陥又は不具合
④②の重点品質管理項目について、実施した内容及びその確認方法又は検査方法

解答試案

1)品質活動1

①工種名:内装工事

②品質の目標は居住性を良好にすることとし、重点品質管理項目は各住戸間の遮音性の確保することとした。

③定めた理由及び発生を予測した欠陥又は不具合:

共同住宅であるので隣戸間の遮音を確保することが重要であると考え、遮音性能の不良による入居後の住民間のトラブルを防止するため。

④実施した内容及び確認方法又は検査方法:

住戸間の戸境壁には耐震遮音壁を採用し、認定内容を遵守する施工計画を立案し、施工を徹底した。また、壁・天井等と躯体面の取合いは、すき間を生じないよう、不燃材料で充填する。チェックリストに施工した記録・施工の困難な箇所の施工写真を撮って記録した。

2)品質活動2

①工種名:防水工事

②品質の目標は屋上アスファルト防水の漏水防止とし、重点品質管理項目は防水下地のクンクリート面の凹凸をなくすこと、下地の十分な乾燥を確認することとした。

③定めた理由及び発生を予測した欠陥又は不具合:

防水下地の凹凸や鉄筋、番線等の突起物、モルタルのこぼれ等及び不十分な乾燥による防水層のふくれ等は防水層の破損の原因になると考え、破損の防止により防水性能が高まり漏水防ぐことができるため。

③実施した内容及び確認方法又は検査方法:

凹凸や突起物等については目視で確認し、乾燥状態については高周波水分計による下地水分の測定で8%以下の含水率を確認し、それぞれチェックリストに記録した。

2.工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験を踏まえて、現場で行う組織的な品質管理活動について、次の①、②を具体的に記述しなさい。
ただし、1.④と同じ内容の記述は不可とする。

①品質管理活動の内容及びそれを協力会社等に伝達する手段又は方法
②品質管理活動によってもたらされる良い影響

解答試案

①各種工事に関する施工計画書を作成し、品質管理に関す項目として具体的に施工管理値及び限界管理値をうたい、施工着手前には品質管理の会議を行い協力会社にその内容を徹底する。

②顧客の信頼が得られ社会的な評価を高めることができるとともに、工事に携わる者全員がより良い品質の建物を施工することを意識することで、全体としてスキルアップにもつながると考える。

令和2年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

令和2年度 1級建築施工管理技術検定 実地 解答例

実施日:令和 3年 2月 21日(日)

問題1

建築工事の施工者は、設計図書に基づき、施工技術力、マネジメント力等を駆使して、要求された品質を実現させるとともに、設定された工期内に工事を完成させることが求められる。
あなたが経験した建築工事のうち、品質を確保したうえで、施工の合理化を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の 1.及び 2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、
主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、建物規模、
主な改修内容及び施工数量
ニ.工期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場

1.工事概要であげた工事において、あなたが実施した現場における労務工数の軽減、工程の短縮などの施工の合理化の事例を2つあげ、次の①から④について記述しなさい。

ただし、2つの事例の②から④は、それぞれ異なる内容を具体的に記述するものとする。

① 工種又は部位等
② 実施した内容と品質確保のための留意事項
③ 実施した内容が施工の合理化となる理由
④ ③の施工の合理化以外に得られた副次的効果

解答試案

工事の概要 [ 略 ]

1)事例1

① 工種又は部位等:鉄筋工事、型枠工事

② 実施した内容と品質確保のための留意事項:

躯体工事の工程短縮と品質確保のため、鉄筋工事において、梁鉄筋先組工法を採用した。また、型枠工事においては、床型枠にトラス筋付きデッキプレート工法を採用した。デッキプレート工法は所定の方法で十分に固定され安全であるか確認できるように留意した。

③施工の合理化となる理由:

鉄筋を先組みすることにより、現場作業が軽減できるので、作業効率が上がり工期短縮につながる。また、トラス筋付きデッキプレートを使うことにより、現場での配筋作業・型枠解体作業が軽減できる。

④ 副次的効果:

地組で配筋できるため、施工精度を高くすることができ、各梁の配筋検査も余裕をもって行え、配筋の品質確保につながる。

2)事例2

① 工種又は部位等:木工事(内部間仕切り壁下地)

② 実施した内容と品質確保のための留意事項:

仕上げ工事の工期短縮のため、内部間仕切り壁下地に、パネル枠(壁の長さ、高さに合わせた材木枠内に胴縁を組み込んだもの)を採用した。必要なピッチで胴縁が入っているか、施工図にて十分に確認を行った。

③ 施工の合理化となる理由:

工場内生産品の間仕切りを取り付けるだけなので、造作大工の手間が省略_化でき、工期短縮につながる。

④ 副次的効果:

内部間仕切り壁の品質が均一に保たれ、作業員の技量によるばらつきがなくなるため品質が確保できる。

3)事例3

① 工種又は部位等:コンクリート工事

② 実施した内容と品質確保のための留意事項:

最上階屋根パラペットのプレキャストコンクリート化を行った。屋根スラブには水勾配があるので、パラペットの部位によって鉄筋の差筋に注意した。

③ 施工の合理化となる理由:

予め工場にて製作することにより、現場での配筋工程を大幅削減することができた。

④ 副次的効果:

プレキャスト工場で製作することにより、現場で施工するよりも高い品質を確保するできた。

4)事例4

① 工種又は部位等:型枠工事、鉄筋工事

② 実施した内容と品質確保のための留意事項:

型枠工事、鉄筋工事において床型枠にトラス筋付きデッキプレート工法を採用して施工の合理化を実施した。品質確保のため床開口の大きさ、補強等はメーカーの仕様に従うこと、コンクリート打設前に、上端筋、下筋筋、ラチス材等を切断しないことなどに留意した。

③ 施工の合理化となる理由:

トラス筋付きデッキプレート工法は、デッキプレートとトラス筋が一体となっているので、コンクリート打設時には型枠として、硬化後にはトラス筋がスラブ主筋となる構造であり、型枠工事と鉄筋工事を同時に施工できるので合理化となる。

④ 副次的効果:

鉄筋と型枠デッキの一体化により、配筋の乱れが少なく、かぶり厚さが一定で精度のよい配筋が可能となる。

2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、施工の合理化 の取組みのうち、品質を確保しながらコスト削減を行った事例を 2つあげ、①工種又は部位等、②施工の合理化の内容とコスト削減できた理由について具体的に記述しなさい。

なお、コスト削減には、コスト増加の防止を含む。
ただし、2つの事例は、1.②から④とは異なる内容のものとする。

解答試案

事例1)

①【 工種 】:外壁石張り工事

②【合理化の内容】

湿式石張り工事を乾式石張り工事に切り替えて施工した。

【コスト削減できた理由】

外壁石張り工事の工期を大幅に短縮できたので、総合的にコストの削減につながった。

事例2)

①【 工種 】:内装工事

②【合理化の内容】

外壁内側の仕上げについて、壁のモルタル塗りを石こうボード直張り工法に変更した。

【コスト削減できた理由】

モルタル塗りと比較して材料の搬入、養生期間が少なく工期短縮がはかれてコスト削減につながった。

事例3)

①【 工種 】:外壁改修工事

②【合理化の内容】

集合住宅の修繕工事における外壁改修工事において、枠組み足場による足場工法からゴンドラによる無足場工法に変更して、施工の合理化を実施した。

【コスト削減できた理由】

足場の組立て、解体の作業が不要となり、ゴンドラの設置費用に比較して、過大な足場の組立て、解体費用がなくなることによるコスト削減ができた。

令和元年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

令和元年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1

問題1
建築工事の施工者は、設計図書等に基づき、要求された品質を実現させるため、施工技術力、マネジメント力等を駆使し、確実に施工することが求められる。
あなたが経験した建築工事のうち、要求された品質を実現するため、品質管理計画に基づき、品質管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の1.及び2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。
[ 工事概要 ]
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
 新築等の場合:建物用途、構造、階数、
        延べ面積又は施工数量、
        主な外部仕上げ、
        主要室の内部仕上げ
 改修等の場合:建物用途、建物規模、
        主な改修内容及び施工数量
ニ.工 期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
1.工事概要であげた工事で、あなたが重点的に品質管理を実施した事例を2つあげ、次の①から③について具体的に記述しなさい。
ただし、2つの事例の工種名は同じでもよいが、他はそれぞれ異なる内容の記述とする。
① 工種名、要求された品質及びその品質を実現させるために設定した品質管理項目
② ①の品質管理項目を設定した理由
③ ①の品質管理項目について、実施した内容及び留意した内容

解答試案

__【 事例1】

①工種名:内装工事

要求された品質:居住性を良好にすること

品質を実現させるために設定した品質管理項目:

各住戸間の遮音性の確保

② 設定した理由:

共同住宅であることから、住戸間の遮音性能の不良による入居後の隣地トラブルを防止するため。

③実施した内容及び留意した内容:

せっこうボード厚さが1.2㎝以上、継目をすき間なく張り付けるか、継目処理工法を用いる。2重張りの場合は、下張りと上張りの継目位置をずらす。また、壁・天井等と躯体面の取合いは、すき間を生じないよう、不燃_材料で充填する。チェックリストに施工した記録・施工の困難な箇所の施工写真を撮って記録した。

__【 事例2】

①工種名:防水工事

要求された品質:屋上アスファルト防水の漏水防止

その品質を実現させるために設定した品質管理項目:

防水下地のクンクリート面の凹凸をなくすこと。

また、下地の十分な乾燥を確認すること。

② 設定した理由:

防水下地の凹凸や鉄筋、番線等の突起物、モルタルのこぼれ等に防水層の破損、不十分な乾燥による防水層のふくれ破損の防止により、防水性能が高まると考えたため。

③実施した内容及び留意した内容:

凹凸や突起物等については目視で確認し、乾燥状態については高周波水分計による下地水分の測定で8%以下の含水率を確認し、それぞれチェックリストに記録した。

2.工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、次の①、②について具体的に記述しなさい。
ただし1.③と同じ内容の記述は不可とする。
①作業所において、組織的な品質管理を行うための方法や手段
② ①の方法や手段で組織的な品質管理を行うことによって得られる効果

解答試案

①企業としての品質管理の方針を定め、各人の役割分担を文書で確認する。一定工程完了ごとに社内検査を行い、手直しのない工事の工程で引き継ぐシステムを構築することが必要である。

②施工者の自信・向上意欲につながり建築技術者として成長できる。また、今後の受注増にもつながり、社会的な評価も上がる。さらに、技術の向上にもつながっていく。

平成30年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

平成30年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

建設業においては、高度成長期に大量に建設された建築物の更新や解体工事に伴う建設副産物の発生量の増加が想定されることから、建設副産物対策への更なる取組みが求められている。 あなたが経験した建築工事のうち、施工に当たり建設副産物対策を施工計画の段階から検討し実施した工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の 1.及び 2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:
建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:
建物用途、建物規模、主な改修内容及び施工数量
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場

1. 工事概要であげた工事において、あなたが実施した建設副産物対策に係る3つの事例をあげ、それぞれの事例について、次の①から④を具体的に記述しなさい。

ただし、3つの事例の③及び④はそれぞれ異なる内容の記述とする。
なお、ここでいう① 建設副産物対策は、発生抑制再使用又は再生利用とし、重複して選択してもよい。

①建設副産物対策
②工種名等
③対策として実施したことと実施に当たっての留意事項
④実施したことによって得られた副次的効果

解答試案

【 解答例】

・発生抑制

①建設副産物対策:発生抑制

②工種名等:コンクリート工事

③対策として実施したこと実施に当たっての留意事項

(実施事項)

スラブの型枠として、合板型枠工法に代えてデッキプレート型枠工法を採用した。

(留意事項)

デッキ材の梁へのかかり代は、50mmを確保するように注意した。

④実施したことによって得られた副次的効果

 型枠廃材の発生を抑制できたとともに、解体作業もなく、工期短縮にも有効であった。

・再使用

①建設副産物対策:再使用

②工種名等:地業工事

③対策として実施したことと実施に当たっての留意事項

(実施事項)

根切り工事で発生した良質な建設発生土については、社内で情報を共有し、他現場において埋戻し土として再使用した。

(留意事項)

混入していた産業廃棄物は取り除いて適切に処理を行った。

④実施したことによって得られた副次的効果

建設副産物を有効に再使用できたとともに、処分費用を大幅に縮減することができた。

再生利用

①建設副産物対策:再生利用

②工種名等:外構工事

③対策として実施したことと実施に当たっての留意事項

(実施事項)

場所打ちコンクリート杭の杭頭処理で発生したコンクリートがらを、現場にてクラッシャー処理を行い敷地内通路の路盤材として再利用した。

(留意事項)

本設の利用にあたっては、工事監理者の承諾を得た。

④実施したことによって得られた副次的効果

産業廃棄物となるコンクリートがらの再利用ができたとともに、敷地内通路の材料費も縮減できた。

2. 工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、1.で記述した内容以外の建設副産物対策として、建設廃棄物の適正な処理の事例を2つあげ、対策として実施したことと、それらを適切に実施するための留意事項を具体的に記述しなさい。

ただし、2つの事例は異なる内容の記述とする。

解答試案

【 解答例】

適正処理1)

全工種において、養生シート、繊維くずなどは、産業廃棄物管理表(マニュフェスト)による廃棄物の管理方法によって産業廃棄物の運搬、処分を業とする者に委託し、返送されたE票で適正に処分されたことの確認した。

運搬、処分受託者から返送された管理票の写しは5年間保存しなければならないことに留意した。

適正処理2)

改修工事において発生した廃石綿等は、特別管理産業廃棄物として、法令にもとづいて適切に処置を行った。

運搬、処分受託者から返送された管理票の写しは5年間保存しなければならないことに留意した。

平成29年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

今後、建設業において、高齢化等により技能労働者が大量に離職し、労働力人口が総じて減少するために、建設現場の生産性の向上がなお一層求められている。
あなたが経験した建築工事のうち、生産性向上をめざして、品質を確保したうえで施工の合理化を行った工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。 なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:
建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:
建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工 期 ( 年号又は西暦で年月まで記入 )
ホ.あなたの立場

1. 工事概要であげた工事において、あなたが計画した施工の合理化の事例を 2 つあげ、それぞれの事例について、次の①から④を具体的に記述しなさい。
ただし、2つの事例の2から4の内容は、それぞれ異なる内容の記述とする。

①工種又は部位等

②施工の合理化が必要となった原因と実施した内容

③実施する際に確保しようとした品質と留意事項

④実施したことにより施工の合理化ができたと考えられる理由

2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質を確保したうえで行う施工の合理化の方法であって、建設資材廃棄物の発生抑制に効果があると考えられるものについて、次の①から②を具体的に記述しなさい。

ただし、1.の②から④と同じ内容の記述は不可とする。

① 施工方法

② そう考える理由

解答試案と分析

工事概要であげた工事で品質を確保したうえで施工の合理化を行った事例

【 事例1】

工種又は部位等:鉄筋工事

原因と実施した内容

確認検査を余裕をもって早期に行うことができ、品質基準にそった品質管理確保ができるため、鉄筋の継手を監理者の承認を得た上、柱・梁配筋に先組み工法を採用し、作業の合理化、工程の短縮、配筋精度の向上を図り、確認検査を行い品質を確保した。

品質と留意事項

機会式継手は、告示に適合したものを用いて的確に実施する。また、足元の良いヤードで組立て作業をするので、確実な施工とチェックが可能となる。

合理化となる理由

足元の良いヤードでの組立て作業なので、安全で作業効率が良い。また、現場の作業進捗にかかわらず、確実に行えるので、作業員数の標準化が図られる。

(解説)

施工の合理化とは、省力化、省人化、工期の短縮、安全化などを総称した呼称で使用した意味に使われる。したがって、工事の中で実施した、施工の省力化、機械化、工期の短縮、施工効率の向上、資機材の効率的利用、合理的な仮説計画による考慮を具体的に記述する。設問では、品質を確保したうえでの合理化であるから、単に、材料のグレード、建物機能・性能を下げることは含まれない。また、構法、工法、納まり、使用材料の変更を伴う場合は、設計者・発注者の承諾を得なければならない。

①工種、部位については、②以降の記述の前提になる部分で、内容について整合性が取れていることが必要である。

②実施した内容は、何をどうしたか具体的に書かれていることが必要である。

③品質と留意事項は、②で記述した合理化により、品質が同等か、同等以上になることを記述し、その内容に、客観性、妥当性があることが必要である。

④合理化となる理由は、②で実施したことが省力化、工期の短期、安全化等になることを具体的に記述し、かつ、その理由に客観性、妥当性があることが必要である。

「実施する際に確保しようとした品質と留意事項」が新たに出題されたため、答案をまとめる能力が要求された出題であった。施工の合理化が必要となった原因としては、「当初から工期が厳しかった」「天候の影響で躯体工事が遅延した」「労働者の人員が不足していた」などを記述するとよい。

また、実施する際に確保しようとした品質と留意事項としては、「重要品質を確保するためにどう留意したか」を記述する必要があり、施工の合理化の問題であったが、品質の内容も加味された出題であった。

【 事例2】

①工種又は部位等:

左官工事(住戸内床仕上)

②原因と実施した内容:

内装工事の床仕上下地の施工について、熟練左官_工の労務が不足していたため、フローリング下地はモルタル金ごて仕上げに変えて、セルフレベリング工法を採用した。

③品質と留意事項:

セルフレベリング材による床下地の平滑性を確保するため、流し込み作業中及び硬化するまでの間、開口部をふざぎ、風による表面のしわが発生しないよう、通風のない作業環境に留意した。

④合理化となる理由:

セルフレベリング工法はモルタル金ごて仕上げと違い、調合や作業環境等に留意することで比較的作業員の技量にも影響されにくく、作業についてもこて押え等の工程がないことから、熟練左官工の労務の省力化を図ることができるため。

平成28年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

平成28年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

建築工事の施工者に対して、建築物の施工品質の確保が強く求められている。あなたが経験した建築工事のうち、発注者や設計図書等により要求された品質を実現するため、品質計画に基づき品質管理を行った工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の 1.から 2.の 問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、
主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工 期(年号又は西暦で年月まで記入 )
ホ.あなたの立場

1. 工事概要であげた工事で、あなたが担当した工種において実施した品質管理活動の事例を 2 つあげ、次の①から③についてそれぞれ記述しなさい。ただし、2つの品質管理活動は、それぞれ異なる内容の記述とすること。

① 発注者や設計図書等により要求された品質及びその品質を満足させるために特に設定した 品質管理項目を、工種名をあげて具体的に記述しなさい。

② ①で設定した品質管理項目について取り上げた理由を具体的に記述しなさい。

③ ①で設定した品質管理項目をどのように管理したか、その実施した内容を具体的に記述しなさい。

解答試案と分析

工事概要であげた工事で実施した品質管理活動の事例

【 事例1】

工種名:鉄筋工事

要求された品質:鉄筋コンクリート躯体の構造強度

品質管理項目:柱・梁鉄筋におけるガス圧接部の形状確認

取り上げた理由:ガス圧接部の膨らみや長さが規定値を満たさず、圧接する鉄筋相互の偏心量、膨らみの頂部からの圧接面のずれが規定値を超えると、圧接部の強度に影響し、最終的には鉄筋コンクリート躯体の構造強度が低下するため。

実施した内容

接続部において、ガス圧接部の形状(膨らみ、長さ等)が仕様書の許容値で現場施工がされるように、鉄筋径の種類ごとに作成した許容値表を圧接工に確認させながら施工させるとともに、全数検査を行い、不良箇所がないことを確認した。

【 事例2】

工種名:外壁タイル工事

要求された品質

外壁タイルの竣工後のはく落防止

品質管理項目

張付けモルタルの時間管理

取り上げた理由

張付けモルタルの張付け可能時間を超えてタイルを張ると、接着力が大きく低下するため。

実施した内容

張付けモルタルを一度に塗り付ける面積が2m2以内であることを確認するとともに、塗り付け20分後に進捗を確認し、チェックリストに記録した。

未完の部分については、塗り付け30分経過後に再確認し、完了していることを確認した。

(解説)

問題1で出題された「要求された品質」とは、「重要品質」などとして、出題されることもあるが、建物の持つ重要な性能のことで、解答例のほか、「鉄筋コンクリートの耐久性」、「建物の寸法精度」、「建物の居住性」、「外装(外壁)仕上げの美観性」、「内装(内壁)仕上げの美観性」、「建物の断熱性能」、「屋上の防水性能」などがあげられる。

また、「品質管理項目」は、重要品質を確保するために管理した項目を記述する。例えば、「建物の寸法精度の確保」のために「鉄骨の盾入れ精度の管理」などが考えられる。

2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質管理目標、 品質管理項目及び活動内容を協力業者等に、周知するため及びそれらに基いて施工されていることを確認するための方法・手段を具体的に記述しなさい。

なお、1.③の「実施した内容」と同一の記述は不可とする。

解答試案と分析

品質管理目標、 品質管理項目及び活動内容を協力業者等に周知するため及びそれらに基づいて施工されていることを確認するための方法・手段

( 1 )周知するための方法・手段

品質管理目標、品質管理項目及び活動内容については、発注条件及び品質管理計画書に基づいて、施工要領書を強力業者に作成させて、重点ポイントについては、毎日の打合せや現場内掲示で全作業員に確実に周知していく。

( 2 )

( 1 )に基づいて施工されていることを確認するための方法・手段

品質管理目標、品質管理項目及び活動内容に盛り込んだ品質管理計画書に基づき、協力業者に自主検査をさせるとともに、さらに検査チェックリストを用いて工程内検査を実施し、品質管理計画書通りか確認する。

平成27年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

平成27年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

建設工事における建設副産物は、その種類と発生量が多いため、建設業においては資源循環型社会の推進に向けて建設副産物に対する更なる取組みが求められている。

あなたが経験した建築工事のうち、施工にあたり建設副産物対策を計画し実施した工事を1つ選び、 工事概要を記入したうえで、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物にかかる工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積(又は施工数量)
主な外部仕上げ、
主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容
施工数量(又は建物規模)
ニ.工 期 ( 年号又は西暦で年月まで記入 )
ホ.あなたの立場

1. 工事概要であげた工事において、あなたが計画し実施した建設副産物対策のうちから発生抑制について 2 つ再生利用について 1 つあげ、次の①から③の事項についてそれぞれ具体的に記述しなさい。

ただし、②の「計画・実施した内容」はそれぞれ異なる内容の記述とする。

① 工種名
② 計画・実施した内容
③ 結果と波及効果

解答試案と分析

【 事例1】(発生抑制)

工種名:型枠工事

計画・実施した内容

合板型枠廃材の発生を抑制して、基礎・地中梁部分では、合板型枠の代わりにラス型枠を使用、また、基準階の床版の型枠として、合板型枠工法に代えて、型枠を解体しないデッキプレート型枠工法を採用した。

結果と波及効果

ラス型枠は、解体等が不要で、合板の切断残材や劣化合板の発生がなく、作業の効率化を図ることができた。

デッキプレート型枠工法を採用したことで、スラブの型枠廃材の抑制ができた。さらに、型枠解体の作業を省力化できたことにより工期短縮にもつながった。

【 事例2】(発生抑制)

工種名:木工事(造作工事)

計画・実施した内容

各住戸の現場製作仕様による木製建具枠及び木製額縁を現場加工時に発生する端材の発生を抑制するため、監理者の承認を得て工場生産仕様に変更し、現場取付けのみとした。

結果と波及効果

工場生産品を採用したことにより、現場加工時の端材や木くずの発生を抑制でき、産業廃棄物の処理分費の縮減にもつなげることができた。

【 事例3】(再生利用)

工種名:内装工事

計画・実施した内容

内装工事における間仕切り等で使用したせっけいボードの端材は、雨に濡れないよう養生を行った上、専用コンテナを用意した上、専用コンテナを用意した分別回収を行い、リサイクル工場に持ち込んだ。

結果と波及効果

せっこうボードをリサイクル工場で処理することで、建設副産物の再生利用に貢献できた。さらに専用コンテナによる分別回収を行ったことにより、整然とした作業環境が構築され、労働生産性の向上につながった。

2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、現場で分別された産業廃棄物の適正処分にあたっての留意事項を 2 つ、産業廃棄物をあげて具体的に記述しなさい。

ただし、留意事項はそれぞれ異なる内容の記述とする。

解答試案と分析

【 事例1】

産業廃棄物:金属くず

金属くずは、分類の方法や量、回収の時期について、適正かつ速やかに回収できるよう、前もってリサイクル業者またはメーカー側と打合わせを行う。

【 事例2】

産業廃棄物:せっこう

せっこうボード廃材は、廃棄物処理法による許可を得た収集運搬業者及び処分業者と委託契約を締結するとともに、マニュフェスト伝票により廃棄物の処理状況につていも確認する。