1級建築施工管理技士 令和7年 一次検定 解答速報1

令和7年 1級建築施工管理技士 一次 解答速報 問題1

(午前の部)令和7年7月20日(日)

問題番号[ No.1 ]から[ No.6 ]までの6問題は、全問題を解答してください。問題は四肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。

[ No.1 ]
日照及び日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 水平ルーバーは南面の日射を遮るのに効果があり、縦ルーバーは東西面の日射を遮るのに効果がある。

2. 同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔比を小さくする必要がある。

3. 北緯35°における南面の垂直壁面の可照時間は、夏至日より冬至日のほうが長い。

4. ライトシェルフは窓の中間に取り付けた庇であり、直射日光を遮蔽しつつ、庇上部で反射した自然光を室内の奥まで取り入れる装置である。

答え

  2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
隣棟間隔を建物高さで除した値を隣棟間隔係数という。たとえば、東京で4時間日照を確保するにはこの値が2程度必要であるが、札幌では 2.8程度必要となる。同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある。
3.◯
4.◯

[ No.2 ]
照明に関する次の文章中、[  ] に当てはまる数値として、最も適当なものはどれか。
ただし、点光源の配光特性は一様なものとし、床面、天井面、壁面等からの反射は考慮しないものとする。
「照明による受照面の明るさを表す照度は、点光源の光度に比例し、その光源からの距離の2乗に反比例する。図に示すような点光源の直下ではない床面上の点Pの
水平面照度Ehは、照度の余弦則を用いて計算することができ、点光源の点Pに対する入射角θを60°とした場合、その値は [  ] lxとなる。」

1.   25
2.   50
3. 150
4. 260

答え

  1
[ 解答解説 ]
点光源からの水平面照度(E)
E = ( I × cosΘ)/ R 2
E:水平面照度(lx,ルーメン/m2
I:光度(cd:カンデラ)
Θ:入射角(ラジアン又は角度)
R:距離(m)
この式を知っていれば、簡単な問題です。
この式に当てはめて、
cos 60°=0.5より
E = 1,800 × cos 60° / 6 2
= 25 lx
よって、正解は 1 となる。

[ No.3 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 部材の引張力によってボルト孔周辺に生じる応力集中の度合は、高力ボルト摩擦接合より普通ボルト接合のほうが大きい。

2. H形鋼は、フランジやウェブの幅厚比が大きくなると局部座屈を生じにくい。

3. 角形鋼管柱の内ダイアフラムは、せいの異なる梁を柱の同一箇所に取り付ける場合等に用いられる。

4. 柱梁仕口部となる梁ウェブのスカラップは、溶接線の交差による割れ等の溶接欠陥や材質劣化を防ぐために設けられる。

答え

  2
[ 解答解説 ]
1.◯

2.×
H形鋼のフランジやウェブの幅厚比が大きくなると、相対的に板要素が薄くなり、圧縮材は部材としての耐力を発揮する前に局部座屈を生じやすい。

3.◯

4.◯

[ No.4 ]
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 杭の先端の地盤の許容応力度は、アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭のほうがセメントミルク工法による埋込み杭に比べて小さい。

2. 杭と杭の中心間隔は、杭径が同一の場合、埋込み杭のほうが打込み杭に比べて小さくすることができる。

3. 水平力を受ける長い杭の曲げモーメントは、一般に杭頭部のほうが杭地中部に比べて大きい。

4. 杭の周辺地盤に沈下が生じたときに杭に作用する負の摩擦力は、摩擦杭のほうが支持杭に比べて大きい。

答え

  4
[ 解答解説 ]
1.◯

2.◯

3.◯

4.×
杭周囲の地盤沈下によって杭の沈下より地盤の沈下が大きくなると、杭周囲面には下向きの摩擦力が働くが、摩擦杭は杭と共に沈下するため、負の摩擦力は支持杭の方が摩擦杭より大きくなる。

[ No.5 ]
図に示すラーメン架構に集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

答え

  3
[ 解答解説 ]
支点を図のようにおく。

支点A,Dにおいてはヒンジなのでモーメントは発生しない。
また、支点D はすべり支点なので、柱部材CDにせん断力も発生しない。

ここで、1 または 3 にしぼることができる。

次に、柱部材ABの中間点に力が作用しているので、
柱部材ABの点Mには、モーメント P×2/ℓ が発生している。

柱部材ABのM点より上部には力が作用していないので、
M点で発生したモーメントはそのままM点の上部まで伝わる。
梁材BCには、そのモーメントとつりあう必要があるので、

左端側にモーメントが発生する。
よって、正解は 3 となる。

[ No.6 ]
セメントの特性に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 高炉セメントB種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比べ、初期強度はやや小さいが、4週以降の長期強度は同等又は同等以上になる。

2. 早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比べ、硬化初期の水和発熱量が大きく、冬期の工事に適している。

3. セメントは、時間の経過とともに水和反応が進行し、強度が発現していく水硬性材料である。

4. セメント粒子の細かさは、比表面積で示され、その値が小さいほど凝結や強度発現は早くなる。

答え

  4
[ 解答解説 ]
1.◯

2.◯

3.◯

4.×
比表面積はセメント粒子の細かさを示す値で、この値が大きいほど細かく、セメントと水との化学反応(水和反応)が活発になる

1級建築施工管理技士 令和7年 一次検定 解答速報2

令和7年 1級建築施工管理技士 一次 解答速報 問題2
問題番号 [ No.7 ]から [ No.15 ]までの9問題のうちから、6問題を選択し、解答してください。6問題を超えて解答した場合、減点となります
問題は四肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。

[ No.7 ]
次に示す断面形状の室において、風が矢印の向きで左から右に一様に吹いている場合、自然換気による換気効率が最も良いものはどれか。
ただし、室温は外気温より高く、開口部の形状寸法はすべて同じものとする。

答え

  3
[ 解答解説 ]
給気口から排気口に至る換気経路を短くすると、取り込んだ新鮮な外気が空間内に行き渡ることなく、そのまま排出されるため換気効率は悪くなる。
また、1. は天井付近の空気が滞留する傾向にあり、2. は床付近の空気が滞留する傾向にある。
よって、選択肢 3. の給排気口の位置が適当である。

[ No.8 ]
マンセル表色系に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 鮮やかさが増すにつれて、彩度を表す数値は大きくなる。

2. マンセル記号で表示された「5RP3/8」のうち、数値「3」は彩度を表す。

3. マンセル色相環の相対する位置にある色相は、互いに補色の関係にある。

4. 明度は、理想的な黒を0、理想的な白を10として、11段階に分けている。

答え

  2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
マンセル記号「 5RP3/8」を表し、5RPは色相、3は明度、8は彩度を示している。
(覚え方)マンセルの色 目は鮮やかだ
3.◯
4.◯

[ No.9 ]
木質構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 枠組壁工法は、木材を使用した枠組に構造用合板その他これに類するものを打ち付けた壁及び床によって構成された工法で、枠組壁は水平力と鉛直力を同時に負担することができる。

2. 燃えしろ設計は、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に、長期荷重により生じる応力度が、長期の許容応力度を超えないことを検証し、安全性を担保するものである。

3. CLTパネル工法に用いる直交集成板の弾性係数及び基準強度は、強軸方向であっても、一般的な製材や集成材等の繊維方向の値と比べて小さい。

4. 風圧力に対する必要壁量は、桁行方向と梁間方向で見付面積が同じでない場合、異なる値となる。

答え

  2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
燃えしろ設計する柱や梁に生じる実際の長期荷重を算出し、想定した部材断面から告示に規定された燃えしろ寸法を木質材料の断面から除いた断面に生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証する。
3.◯
4.◯

[ No.10 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 柱のせん断補強筋の間隔は、柱の上下端から柱の最大径の1. 5倍又は最小径の2倍のいずれか大きいほうの範囲内を100mm以下とする。

2. 耐震壁とする壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ0.15%以上とする。

3. 梁貫通孔は、梁端部への配置を避け、孔径を梁せいの1/3以下とする。

4. 床スラブのたわみの最大値は、使用上の支障が起こらないことを計算で確かめる必要がある場ばあ合い、クリープをこ考うり慮ょしてスパンの1以い下かとする。

答え

  2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
鉄筋コンクリート構造の壁板のせん断補強筋比は、地震力により生ずるせん断ひび割れを分散化し、急激な剛性低下を防ぐため、直交する各方向に関して、それぞれ 0.0025以上(0.25 %以上) とする。
3.◯
4.◯

[ No.11 ]
図に示す山形ラーメン架構のCD間に等分布荷重wが作用したとき、支点Aに生じる鉛直反力VA及び水平反力HAと、支点Bに生じる鉛直反力VB及び水平反力HBの値として、正しいものはどれか。

1. HA=−6kN
2. HB=−3kN
3. VA=+1kN
4. VB=+8kN

答え

  3
[ 解答解説 ]
P = 10kN
ピタゴラスの定理より、Pを分解すると、
Px = 6kN
PY = 8kN
となる。


支点Aは、すべり支点なので、
X方向の力はすべて支点Bに作用する。
よって、HB = -6kN
点Bについてもモーメントを考える。
MB = 5m×Py – 7m×VA – 5.5m×PX = 0
5×8 -7VA-5.5×6 = 0
7VA = 40 – 33 = 7
VA = 1 kN
よって、正解は 3. となる

[ No.12 ]
図に示す断面及び材端条件の長柱A、B及びCが中心圧縮力を受けるときの座屈荷重の大きさの大小関係を示すものとして正しいものはどれか。
ただし、柱の材質は同一のものとする。

1. C<A=B
2. A=B<C
3. B<A=C
4. A=C<B

答え

  3
[ 解答解説 ]
水平移動の拘束されている、両端固定の座屈長さℓkは 0.5ℓ、両端ピンの座屈長さは ℓkで与えられる。
(ℓkは材料の長さ)
Ak = 0.5ℓ
Bk = 0.5(2ℓ )= ℓ
Ck = 2ℓ

座屈荷重Pは
Pk = π2・E・I /ℓk2
で与えられる。
E:ヤング係数
I:断面二次モーメント
I = b・D3/12
b、D:部材の断面寸法(Dは弱軸:厚さ)

PAk = π2・E・a・a3/12 /(0.5ℓ)2
= 4π2・E・a4/12ℓ2

PBk = π2・E・(2a)・a3/12 /ℓ2
= 2π2・E・a4/12ℓ2

PCk = π2・E・2a・(2a)3/12 /(2ℓ)2
= 4π2・E・a4/12ℓ2
となる。

よって、
PAk : PBk :PCk = 4:2:4
3が正解となる。

[ No.13 ]
建築に用いられる金属材料に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 銅は、熱伝導率及び電気伝導率が大きく、湿気中では緑青を生じ耐食性が増す。

2. 黄銅(真ちゅう)は、銅と亜鉛の合金であり、亜鉛が30%から40%のものである。

3. 亜鉛は、鉄よりもイオン化傾向が大きいため、めっき材として使われる。

4. アルミニウムの線膨張係数は、鋼の約4倍である。

答え

  4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
[ 材料 ]    線膨張係数α [ 10-6/K ]
鋼      11.3 ~ 11.6
ステンレス鋼  9.0 ~ 17.3
鋳鉄      9.2 ~ 11.8
アルミニウム  23.6
∴ アルミニウムの線膨張係数は、鋼の約2倍である。

[ No.14 ]
建築用板ガラスに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 合わせガラスは、2枚以上のガラスをスペーサーで一定の間隔に保ち、周囲を封着材で密閉し、内部に乾燥空気を満たしたガラスである。

2. 型板ガラスは、ロールアウト方式により、ロールに彫刻された型模様をガラス面に熱間転写して製造された、片面に型模様のある板ガラスである。

3. フロート板ガラスは、溶融した金属の上に浮かべて製板する透明、かつ、平滑なガラスである。

4. 耐熱強化ガラスは、ガラスの小口への特殊なエッジ加工をした後に、表面に超強化熱処理を加えたもので、防火設備としても使用できるガラスである。

答え

  1
[ 解答解説 ]
1.×
合わせガラスは、2枚以上の板ガラスの間に透明プラスチックフィルムを密着させてあり、耐貫通性能が高く、防犯性能が高い。
2.◯
3.◯
4.◯

[ No.15 ]
建築用シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 日本産業規格(JIS)において、シーリング材のクラスは、目地幅に対する拡大率及び縮小率で区分が設定されている。

2. モジュラスとは、シーリング材の物性試験において、試験片に一定の伸びを与えたときの引張応力をいう。

3. 高モジュラスの1成分形シリコーン系シーリング材は、耐熱性、耐寒性に優れ、防かび剤を添加したものは、浴槽や洗面化粧台等の水回りの目地に用いられる。

4. 2成分形シーリング材は、空気中の水分や酸素と反応して表面から硬化する。

答え

  4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
2成分形シーリング材は、施工直前に基剤と硬化剤を調合し、練り混ぜて使用するシーリング材をいう。

1級建築施工管理技士 平成28年 学科 問題1解説

平成28年 1級建築施工管理技士 学科 問題1 解答解説

※   問題番号[ No.1 ]~[ No.15 ]までの 15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No. 1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.在室者の呼吸による二酸化炭素発生量に基づく必要換気量は、室内の二酸化炭素発生量を、室内の許容二酸化炭素濃度と外気の二酸化炭素濃度の差で除して求める。

2.室内の許容二酸化炭素濃度は、一般に 10,000 ppm とする。

3.室内外の温度差による自然換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口との高低差が大きいほど大きくなる。

4.風圧力による換気量は、他の条件が同じであれば、風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する。

答え

  2
建築基準法施行令第129条の2の6(換気設備)第3項、建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第2条(建築物環境衛生管理基準)第一号により、室内の二酸化炭素濃度は、一般に1,000ppm(0.1%)以下とする。

1 ◯
在室者の呼吸による必要換気量は、室内の二酸化炭素発生量を、室内の許容二酸化炭素濃度と外気の二酸化炭素濃度の差で除したものである。

3 ◯
自然換気は、自然の力を利用して換気するもので、常に一定の換気量を維持するのは難しいが、維持管理が安い等の特徴がある。室温が外気温より高い場合、温度の高い空気は密度が小さく上昇し、温度の低い外気は下降する。上下の開口の垂直距離が大きいほどこの効果は大きい

4 ◯
換気回数は換気量を室容積で除した値であり、換気量が一定の場合、室容積が大きいほど換気回数は少なくなる。換気量は、開口部の面積及び風速に比例し、風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する

[ No. 2 ]
伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.熱損失係数は、建物の断熱性能評価の指標であり、その値が小さいほど断熱性能が高い。

2.壁体の熱貫流抵抗は、熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の和によって得られる。

3.熱放射は、電磁波による熱移動現象であり、真空中では放射による熱移動は生じない。

4.壁体の中空層(空気層)の熱抵抗は、中空層の厚さが 20~30 mm を超えると、厚さに関係なくほぼ一定となる。

答え

  3
熱放射は物体表面から射出される赤外線(電磁波)によって、熱が移動する現象である。放射による熱の移動には空気は媒介しないので、真空中においても放射による熱移動は生じる

1 ◯
熱損失係数とは、建物内部から屋外に逃げる熱量の合計を建物の延べ床面積で除した数値である。建物の断熱性能評価の指標として用いられ、この値が小さいほど断熱性能が高い

2 ◯
壁体の熱貫流抵抗は、壁体表面と空気との間での熱の伝わりにくさを示す熱伝達抵抗と、壁体内の熱の伝わりにくさを示す熱伝導抵抗の和によって得られる。

4 ◯
壁体内に中空層(空気層)があると、断熱効果が向上する。空気層の断熱効果(熱抵抗)は、中空層の厚さが 20~30 mm までは増加するが、厚さが 20~30 mm を超えると、厚さに関係なくほぼ一定となる。

[ No. 3 ]
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.吸音率は、壁などの境界面に入射する音のエネルギーに対する反射されなかった音のエネルギーの比で表される。

2.剛壁と多孔質材料との間に空気層を設けると、低音域の吸音率は上昇する。

3.コンクリート間仕切壁の音の透過損失は、一般に高音域より低音域の方が大きい。

4.合板などの板状材料は、共振周波数に近い低音域の音をよく吸収する。

答え

  3
密で均一な材料でできている壁体の音の透過損失は、壁体の単位面積当たりの質量と音の周波数の積の対数に比例するので、高周波数域(高音域)より低周波数域(低音域)の方が小さい。なお、材料の透過損失は、コンクリートのような比重が大きいものほど、その量が増大する。

1 ◯
吸音率とは、壁などの境界面への入射音のエネルギーと反射音エネルギーとの関係にものみ着目した概念で、入射音エネルギーに対する反射されなかった音のエネルギーの割合である。

2 ◯
剛壁と吸音材料である多孔質材料との間に空気層を設けた場合、空気層の厚さを増すほど低音域の吸音率が上昇する

4 ◯
合板などの薄い板状材料と剛壁の間に空気層を設けると、音のエネルギーによって板状材料が振動し、この振動による板材内部の摩擦によって吸音される周波数域ができる。吸音される周波数域は、板厚、支持状態、空気層の厚さなどによって異なり、一般に低音域の共振周波数付近の吸音率が高く、中高音域では低い

[ No. 4 ]
鉄筋コンクリート造の建築物の構造計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.柱は、地震時のぜい性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるように計画する。

2.腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性やじん性への影響を考慮して計画する。

3.大梁は大地震に対してねばりで抵抗させるため、原則として梁の両端での曲げ降伏がせん断破壊に先行するよう設計される。

4.建物間に設けるエキスパンションジョイント部のあき寸法は、建物相互の変形量を考慮する。

答え

  1
柱は、地震時のぜい性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が小さくなるように計画する。軸力と曲げを同時に受ける柱の短期軸方向応力度は、Fc/3(Fcはコンクリートの設計基準強度 N/mm2)以内におさめることが望ましい。

2 ◯
腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性やじん性への影響を考慮して計画する。

3 ◯
ラーメン構造の大地震時の保有耐力は、各梁の両端部に曲げによる塑性ヒンジを生じさせる全体崩壊形とすることでねばりを確保している。そのため、梁の両端での曲げ降伏がせん断破壊に先行するよう設計する。

4 ◯
エキスパンションジョイントにより分割された建物は、構造的に2つの異なった建物となり、地震時等には異なった揺れを生じる。このため、エキスパンションジョイントの幅が十分でないと、両側の建物が衝突する恐れがある

[ No. 5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.梁のあばら筋に D10 の異形鉄筋を用いる場合、その間隔は梁せいの 1/2 以下、かつ、250mm 以下とする。

2.梁に2個以上の貫通孔を設ける場合、孔径は梁せいの 1/2 以下、中心間隔を両孔径の平均値の 2.5 倍以上とする。

3.開口のある耐震壁では開口隅角部には斜め引張力が、開口周囲には縁応力が生じるため、 前者には斜め筋、後者には縦筋及び横筋を用いて補強する。

4.柱のじん性を確保するためには、帯筋の間隔を密にすることや副帯筋を用いることが有効である。

答え

  2
梁に貫通孔を設ける場合、孔径は梁せいの1/3以下とし、2個以上設ける場合は、孔の中心間隔は孔径の3倍以上とする。(計算による場合をのぞく)

1 ◯
梁のあばら筋は、せん断やひび割れに対する補強に使用され、間隔は、折曲げ筋の有無にかかわらず、 D10 の異形鉄筋を用いる場合、その間隔は梁せいの 1/2 以下、かつ、250mm 以下とする。

3 ◯
壁に水平荷重が加わった場合、その壁の開口隅角部には斜め引張力が生じ、開口周囲には縁応力が生ずる。 斜め引張力に対しては斜め補強筋を用い、縁応力には縦筋及び横筋を用いて補強する。開口周辺の補強筋は、一般にD13以上かつ壁筋と同径以上の異形鉄筋を用いる。

4 ◯
柱は、柱頭、柱脚部で曲げ圧縮破壊が生じやすい。太い帯筋を粗い間隔で配置するよりも、細い鉄筋を密に配筋したり、中子筋(副帯筋)を用いたりしてコンクリートの圧壊を防止することが、じん性の確保に有効である。

[ No. 6 ]
鉄骨構造における接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.構造耐力上主要な部分に普通ボルト接合を用いる場合には、延べ床面積 3,000 m2 以下、軒高 9 m 以下、はり間 13 m 以下の規模等の制限がある。

2.完全溶込み溶接による T 継手の余盛は、溶接部近傍の応力集中を緩和する上で重要である。

3.高力ボルト摩擦接合におけるボルト相互間の中心距離は、公称軸径の 2.5 倍以上とする。

4.溶接と高力ボルトを併用する継手で、溶接を先に行う場合は両方の許容耐力を加算してよい。

答え

  4
溶接と高力ボルトを併用する継手で、溶接を後に行う場合は両方の許容耐力を加算できるが、溶接を先に行う場合は、溶接熱で板が変形し板材が密着せず、十分な摩擦力が得られないため、溶接の許容耐力のみとする。

1 ◯
構造耐力上主要な部分である鋼材(炭素鋼)の接合は、高力ボルト接合、溶接接合もしくはリベット接合等によらなければならない。ただし、軒の高 9 m 以下で、かつ、はり間 13 m 以下の建築物(延べ床面積が 3,000 m2 を超えるものを除く)にあっては、ボルトが緩まない措置を講じた普通ボルト接合によることができる。

2 ◯
溶接部の余盛は、大きく盛ると溶接部近傍の応力集中が起きやすく、ひび割れ等の原因となる。

3 ◯
高力ボルト、ボルト及びリベットの相互間の中心距離は、ボルト径の 2.5 倍以上とする。

[ No. 7 ]
基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.直接基礎の地盤の許容応力度は、基礎スラブの底面積が同じであっても、その底面形状が正方形の場合と長方形の場合とでは異なる値となる。

2.フローティング基礎は、建物重量と基礎等の構築による排土重量をつり合わせ、地盤中の応力が増加しないようにする基礎形式である。

3.直接基礎下における粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により長時間かかって土中の水が絞り出され、間隙が減少するために生じる。

4.地盤の液状化は、地下水面下の緩い砂地盤が地震時に繰り返しせん断を受けることにより間隙水圧が減少し、水中に砂粒子が浮遊状態となる現象である。

答え

  4
水で飽和した粒径が比較的均一な細粒度の少ない緩い砂地盤では、地震動によって振動を受けると流動化し、地耐力を失ってしまう。このような現象を液状化という。これは、地震の振動によって土中の間隙水圧が高くなり、土粒間に働く有効応力が 0 になると、せん断抵抗がほどんどなくなるため、地盤は液体状になり、重い構造物は沈み、軽い構造物は浮き上がる現象である。

1 ◯
地盤の許容応力度は、土質試験、載荷試験等により地盤が破壊する極限鉛直支持力を求め、それに安全率を乗じて求める。極限鉛直支持応力度には、基礎の形状係数が関係するため、基礎底面の面積が同じであっても、その形状が正方形と長方形とでは、地盤の許容応力度は異なる。

2 ◯
フローティング基礎とは、建築物を地盤に浮かべる考え方の基礎であり、建物物の重量とその基礎の構築によって排除された土の重要がほぼ等しくなるよう設計する。

3 ◯
地盤が建物や盛土等の荷重を受けることにより、土中の間隙水が徐々に絞り出されて間隔が減少し、長時間かけて土全体の体積が鉛直方向に圧縮され沈下する。これを圧密沈下という。粘土のように透水係数が小さい場合には、沈下に要する時間は長い

[ No. 8 ]
図に示す長方形断面部材の図心軸(X 軸)に対する許容曲げモーメントの値として、正しいものはどれか。ただし、許容曲げ応力度 fb  は 12.54 N/mm2 とする。


1. 12.54 × 105 N・mm
2. 7.52 × 105 N・mm
3. 6.27 × 105 N・mm
4. 3.76 × 105 N・mm

答え

  1
許容曲げモーメント(Ma)は許容曲げ応力度( fb )断面係数( Z )で求められる。
Ma = fa × Z ・・・①
X軸に対する断面係数Zは、長方形断面部材の幅をb、高さをd とすると、
Z = bd2/6
ここに、b = 60、d = 100 を代入して、
Z = 60 × 1002 / 6 = 1 × 105(mm3)

設問より fb = 12.54( N/mm2)であるから、①式に代入して、
Ma = 12.54( N/mm2)× 1 × 105 (mm3)
= 12.54 × 105 (N・mm)
したがって、1が正しい。

[ No. 9 ]
図に示す架構に等分布荷重が作用したときの支点 A 及び B に生じる水平反力(HA、HB) 及び鉛直反力(VA、VB)の値として、正しいものはどれか。ただし、反力は右向き及び上 向きを「+」、左向き及び下向きを「−」とする。

1. HA = −32 kN
2. HB = −16 kN
3. VA = −12 kN
4. VB = +48 kN

答え

  3
AB間の寸法は与えられていないが、山形の斜面寸法と高さから、直角三角形の比(3:4:5)を利用し、それぞれの底辺の寸法は 4mと 8mになる。これを足し合わせることにより、AB間の寸法は12mとなる。等分布荷重が作用している場合には、集中荷重に置き換えて考える。等分布荷重の合力 R の大きさは、
R = 8 kN/m × 6m = 48kN
その合力Rの作用位置は、荷重範囲を1:1に分割した位置である。

次に、図のように、支点Aに水平反力HA、鉛直反力VA、支点Bに鉛直反力VBを仮定する。(支点Bはローラー支点であるので、水平反力は生じない)

つり合い条件式により、反力を求める。
ΣX = 0より、HA + 48kN = 0
HA = − 48kN
ΣMA = 0より、
48kN × 3m = -VB × 12m = 0
144kN・m − 12VB・m = 0
12VB・m = 144kN・m
VB = 12 kN
ΣY = 0より、VA + VB = 0
VA + 12 kN = 0
VA = −12kN
反力の向きを検討すると、VBは「 + 」の値であったので、仮定した反力の向きは正しかった。HA、VAは「 − 」の値であったので、仮定した反力の動きは逆であった。
HA = 48kN(←)
HBは生じない
VA = 12kN(↓)
VB = 12kN(↑)
したがって、3が正しい。

[ No. 10 ]
図に示す3ヒンジラーメンに集中荷重 P が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

1

2

3

4

答え

  1

各節点を図のようにする。点線は外力及び支点反力の作用線を示す。同架構は静定構造物であり、外力と支点反力は上図のようにつり合っている
① C、E点にはモーメントが発生するが、それぞれの節点でモーメントがつり合っていなければならない。したがって [ 3 ] は誤り。
② 力が左側から右側に作用しているので、梁材C〜D〜Eの曲げモーメントは右上がりのモーメントとならなければならない。したがって[ 4 ]は誤り。
③左側柱のモーメントは、柱中間に外力が作用している。A点の水平方向反力は、右側から左側に向かっている。B〜C間の曲げモーメントは、この水平支点、反力、及び外力(P)により、C節点に向かって減少する形状となる。
以上により MA = MD = MF = 0なので、各点の曲げモーメントを直線で結ぶをと下記の曲げモーメント図となり、 1 が正しい。

[ No. 11 ]
セメントに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.高炉セメント B 種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比 べ、耐海水性や化学抵抗性が大きい。

2.早強ポルトランドセメントは、セメント粒子の細かさを示す比表面積(ブレーン値)を小さくして、早期強度を高めたセメントである。

3.エコセメントは、都市ごみ焼却灰を主とし、必要に応じて下水汚泥等を加えたものを主原料として製造される、資源リサイクル型のセメントである。

4.フライアッシュセメント B 種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比べ、水和熱が小さく、マスコンクリートに適している。

答え

  2
粒子の細かさは比表面積 = ブレーン値(単位:㎝2/g)で表し、粒子が細かいほど質量当たりの表面積は大きい。ブレーン値の値が大きくなるほど細かく、早期強度が得られるが、発熱によるひび割れ等の弊害を伴うことがある。

1 ◯
高炉セメント B種は、化学抵抗性、耐海水性が大きいので、海水の作用を受けるコンクリートに使用される。普通ポルトランドセメントと比較するとセメントの水和反応時に生成する遊離石灰が少ないので、次のような特徴がある。
①アルカリ骨材反応の抑制に効果がある。
②耐海水性や化学抵抗性が大きい。
③初期強度はやや小さいが、4週以降の長期強度は同等以上。

3 ◯
エコセメントは、都市ごみ焼却した際に発生する灰を主原料とし、必要に応じて下水汚泥等も用いて製造されるものであり、資源循環型社会の構築を意図したものセメントである。

4 ◯
フライアッシュセメントB種は、普通ポルトランドセメントに比べて乾燥収縮が小さく、水和熱も小さいという特性があるため、マスコンクリートなどに使用されることが多い。

[ No. 12 ]
鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.SN490B や SN490C は、炭素当量の上限を規定して溶接性を改善した鋼材である。

2.TMCP 鋼は、熱加工制御により製造された、高じん性で溶接性に優れた鋼材である。

3.FR 鋼は、モリブデン等の元素を添加することで耐火性を高めた鋼材である。

4.SS  材は、添加元素を極力低減した純鉄に近い鋼で、強度を低くし、延性を高めた鋼材である。

答え

  4
SS材は、一般構造用圧延鋼材のことである。設問の記述は、低降伏点鋼のことである。

1 ◯
建築構造用圧延鋼材(SN鋼)は、溶接性の保証の有無、板厚方向の引っ張り特性の保証等を強度区分の末尾記号 A、B、Cで表示する。B種及びC種は、JISにより化学成分、炭素当量の上限等が規定されている
A・主として弾性設計の範囲内で使用し、主要な溶接は行わない部材(小梁、間柱、母屋、胴縁等の2次部材)に適用するもの
B・溶接を行う部材であり、かつ塑性変形能力を期待する部材(柱、梁等耐震用主要構造部材)に適用するもの
C・溶接性、塑性変形能力を必要としたうえで、さらに板厚方向に引張り応力が作用する部材(組立箱形断面柱のスキンプレート、ダイアフラム等)に適用するもの

2 ◯
建築構造用TMCP(Thermo Mechanical Control Process) 鋼は、熱加工制御により製造される鋼材で、圧延時に焼き戻し加工をすることにより、じん性を増大させたもので、同じ降伏点のSN材やSM材に比べて炭素当量を低減させているので、溶接性が向上している。

3 ◯
耐火鋼(FR 鋼)は、ニオブやモリブデン等の元素を添加した合金で、耐火性を高めた鋼材である。

[ No. 13 ]
左官材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.せっこうプラスターは、乾燥が困難な場所や乾湿の繰返しを受ける部位では硬化不良となりやすい。

2.セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物にドロマイトプラスターを添加した材料である。

3.セメントモルタルの混和材として消石灰を用いると、こて伸びがよく、平滑な面が得られる。

4.しっくい用ののり剤には、海草又はその加工品と、水溶性高分子がある。

答え

  2
セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物に骨材や流動化剤を添加し、セルフレベリング性を付与して、これを床面に流し簡単に均すだけで平滑精度の高い床下地をつくるものである。

1 ◯
せっこうプラスターは、せっこうの水和物が結晶化し、その結晶がからみあっている組織の中の余分な水分が蒸発乾燥するにつれて強さが発現する。そのため、乾燥が困難な場所や乾湿の繰返しを受ける部位では硬化不良となりやすく、耐久性が無くなるおそれがある。

3 ◯
セメントモルタルの混和材として消石灰、ドロマイトプラスターを用いると、こての「伸び」がよく、平滑な塗り面が得られる。また貧調合とすることができ、保水性の向上、ヤング率を減少することで収縮によるひび割れ、発生応力を低減させる等の目的で一般に用いられる。

4 ◯
しっくい用の「のり」は、海草又はその加工品と水溶性高分子(水溶性樹脂、メチルセルロースなど)に大別される。最近は化成品にも優れたものが出回り、品質も安定して一般向きといわれるが、熟練した技術者の中には、海草のりを使用する者が多い。

[ No. 14 ]
日本工業規格(JIS)に規定される金属製折板屋根構成材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.梁と折板との固定に使用するタイトフレームには、ボルト付きタイトフレーム、タイトフレームだけのもの及び端部用タイトフレームがある。

2.折板の結合の形式による区分には、重ね形、はぜ締め形及びかん合形がある。

3.折板の耐力による区分には、1種から5種の5種類があり、1種が最も耐力が大きい。

4.折板の加工にはロール成形機を用い、折曲げ部分には適当な丸みを付ける。

答え

  3
折板の耐力による区分には、1種〜5種の5種類があり、5種が最も耐力が大きい

1 ◯
タイトフレームは、梁と折板との固定に使用し、ボルト付きタイトフレーム、タイトフレームだけのもの及び端部用タイトフレームがある。(JIS A6514)

2 ◯
折板の結合の形式による区分には、重ね形(折板の重ねボルトで結合する形)、はぜ締め形(折板をはぜで結合する形)及びかん合形(折板を嵌合で結合する形)がある。

4 ◯
折板の加工は、ロール成形機を用いて行い、きず、ねじれ、反りなどがないように行う。折板及び構成部品の折曲げ部分には、適当な丸みを付けなければならない

[ No. 15 ]
内装材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.構造用せっこうボードは、強化せっこうボードの性能を満たしたうえ、くぎ側面抵抗を強化したもので、耐力壁用の面材などに使用される。

2.ロックウール化粧吸音板は、ロックウールのウールを主材料として、結合材及び混和材を用いて成形し、表面化粧加工したものである。

3.ゴム床タイルは、天然ゴムや合成ゴムを主原料とした床タイルで、独自の歩行感を有し、耐油性に優れている。

4.コルク床タイルは、天然コルク外皮を主原料として、必要に応じてウレタン樹脂等で加工した床タイルである。

答え

  3
ゴム床タイルは、天然ゴム、合成ゴム等を主原料とした弾性質の床材料で、特性は次の通りである。
①ゴム特有の弾性がある。
②耐磨耗性が大きい。
耐油性に劣る
④熱による伸縮が大きい。

1 ◯
構造用せっこうボードは、強化せっこうボードの性能を満たしたまま、くぎ側面抵抗を強化したもので、側面抵抗によって、A種及びB種がある。主に耐力壁用の面材として用いられる。(JIS A6901 )

2 ◯
ロックウール吸音材の吸音特性は、製品の厚さ、密度及び背後空気層の有無とその厚さ、表面仕上げ材料等によって変化する。

4 ◯
コルク床タイルは、天然コルク外皮を主原料として、必要に応じて塩化ビニル樹種またはウレタン樹脂で加工した床タイルである。

1級建築施工管理技士 平成29年 学科 問題1解説

平成29年 1級建築施工管理技士 学科 問題1 解答解説

問題番号 [ No. 1 ] ~ [ No. 15 ] までの 15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No. 1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 換気量が一定の場合、室容積が大きいほど換気回数は少なくなる。

2. 室内外の温度差による自然換気の場合、換気量は上下の開口部の高低差に比例する。

3. 室内空気の一酸化炭素の濃度は、10 ppm 以下となるようにする。

4. 室内空気の二酸化炭素の濃度は、1,000 ppm 以下となるようにする。

答え

  2
自然換気は自然の力を利用して換気するもので、常に一定の換気量を維持するのは難しいが、維持経費が不要等の特徴があり、風力によるものと室内外の温度差によるもの(重力換気)がある。室温が外気温より高い場合、温度の高い空気は密度が小さく上昇し、温度の低い空気は下降する。流入口と流出口の高低差が大きいほどこの効果が大きい。換気量は、開口部の面積に比例し、内外の温度差、上下の開口部の垂直距離の平行根に比例する

1 ◯
換気回数は換気量を室容積で除した値であり、換気量が一定の場合、室容積が大きいほど換気回数は少なくなる

3、4 ◯
建築基準法施行令第129条の2の6(換気設備)第3項、建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第2条により、室内空気の一酸化炭素の含有率は10 ppm 以下、二酸化炭素の含有率は、1,000 ppm 以下と定められている。

[ No. 2 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 演色性とは、照明光による物体色の見え方についての光源の性質をいう。

2. グレアとは、高輝度な部分、極端な輝度対比や輝度分布などによって感じられるまぶしさをいう。

3. 照度とは、受照面の単位面積当たりの入射光束をいい、単位は lx(ルクス)である。

4. 全天空照度とは、天空光が遮蔽されることのない状況で、直射日光を含めた全天空によるある点の水平面照度をいう。

答え

  4
全天空照度とは、天空光が遮断されることのない状況で、直射日光を除いた全天空による、ある点の水平面照度をいう。

1 ◯
演色性とは、照明光による物体色の見え方についての光源の性質をいう。演色性は演色評価数で表し、数値が大きいものほど色の見え方に関する光源の特性が自然光に近いことを表す。白色電球やハロゲン電球は最高値の100であり演色性がよい。

2 ◯
グレアとは、高輝度な部分、極端な輝度対比や輝度分布などによって感じられるまぶしさをいい、不快感や視認・視能の低下を生じさせる原因となる。

3 ◯
照度とは、受照面の明るさを表し、単位面積当たりに入射する光束の量をいう。単位は lx(ルクス)である。

[ No. 3 ]
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 建物の床、梁、壁などを伝わる振動が最後に空気中に放射される音を固体音という。

2. 人が知覚する主観的な音の大小をラウドネスといい、音圧レベルが一定の場合、100 Hz の音よりも 1,000 Hz の音の方が大きく感じる。

3. 音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、周波数が高くなるほど回折しやすい。

4. ある音が別の音によって聞き取りにくくなるマスキング効果は、両者の周波数が近いほどその影響が大きい。

答え

  3
音波が波の性質によって障害物の裏側まで回り込んで伝わる回折現象は、すき間の間隔や障害物の大きさが波長に比べて小さいと起こりやすい

1 ◯
特に建物内においては、建築設備等からスラブや躯体に振動として伝わり、壁や床、天井から音として放射される固体音が問題となりやすい。

2 ◯
音の大きさの特性をふまえて、ある音の大きさを、これと同じ大きさに聞こえる 1,000Hzの純音の音圧レベル [ dB ] の値で表したものをラウドネスレベルといい、単位は [ phon ] を用いる。同じ音圧レベルの場合、一般に 100 Hz の音よりも 1,000 Hz の音の方が大きく感じる

4 ◯
マスキング効果は、ある音が別の音によって聞こえにくくなる現象であり、マスキングする音とマスキングされる音の周波数が近いほどその影響が大きい

[ No. 4 ]
積層ゴムを用いた免震構造の建物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 水平方向の応答加速度と上下方向の応答加速度の双方とも大きく低減することができる。

2. 地震時に免震層の変形に対して設備配管等が追従できるようにする必要がある。

3. 免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合せることで、ねじれ応答を低減することができる。

4. 免震層を中間階に設置する場合は、火災に対して積層ゴムを保護する必要がある。

答え

  1
積層ゴムアイソレータを用いた免震構造は固有周期が長くなるため、応答加速度を低減することができ、建築物に作用する地震力も小さくなる。ただし、免震構造は一般に、水平地震動に効果を発揮するが、上下地震動には発揮しない

2 ◯
免震構造では免震装置を組み込んだ層(免震層)が大きく変位するため、ここを貫通する設備配管等はループやエキスパンションを設けるなどして、損傷を避ける必要がある。

3 ◯
免震構造でない一般の耐震構造でも、重心と剛心とはなるべく一致させ、偏心距離そ小さくするように剛性調整のための耐震要素を配置している。免震構造の場合においても、上部構造の重心と免震層の剛心を極力近づける計画とし、建築物のねじれの悪影響を避けている

4 ◯
中間階免震層に積層免震ゴムアイソレータを用いた場合、アイソレータは柱に設置する。このとき、アイソレータに耐火被覆を施すか、防火区画により免震層に火災が及ばないようにするなどの配慮が必要である。なお、基礎免震の場合は、耐火被覆の必要はない。

[ No. 5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ 0.25 % 以上とする。

2. 柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の 0.8 %以上とする。

3. 床スラブの配筋は、各方向の全幅について、鉄筋全断面積のコンクリート全断面積に対する割合を 0.1 % 以上とする。

4. 柱梁接合部内の帯筋間隔は、原則として 150 mm 以下とし、かつ、隣接する柱の帯筋間隔 の 1.5 倍以下とする。

答え

  3
床スラブの配筋は、温度応力や収縮応力に対する配筋として、各方向の全幅について、鉄筋全断面積のコンクリート全断面積に対する割合を0.2%以上とする。

1 ◯
鉄筋コンクリート構造の壁板のせん断補強筋比は、地震力により生ずるせん断ひび割れを分散化し、急激な剛性低下を防ぐため、直交する各方向に関して、それぞれ 0.0025以上(0.25 %以上) とする。

2 ◯
柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の 0.8 %以上としなければならない。

4 ◯
柱梁接合部内の帯筋間隔は、原則として 150 mm 以下とし、かつ、隣接する柱の帯筋間隔 の 1.5 倍以下とする。なお、柱梁接合部内(仕口内)においても帯筋比は 0.2%以上とする。

[ No. 6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. H 形鋼は、フランジやウェブの板要素の幅厚比が大きくなると局部座屈を生じやすい。

2. 中間スチフナは、梁の材軸と直角方向に配置し、主としてウェブプレートのせん断座屈補強として用いられる。

3. 部材に作用する引張力によってボルト孔周辺に生じる応力集中の度合は、高力ボルト摩擦接合の場合より普通ボルト接合の方が少ない。

4. 内ダイアフラムは、せいの異なる梁を1本の柱に取り付ける場合等に用いられる。

答え

  3
普通ボルト接合の場合、部材に引張力が作用すると接合部にずれが生じ、ボルトと鋼板が支圧状態になった後で応力伝達が行われる。そのため、ボルト孔周辺に生じる応力集中の度合いは、高力ボルト摩擦接合より普通ボルト接合の方が多い

1 ◯
H 形鋼のフランジやウェブの幅厚比が大きくなると、相対的に板要素が薄くなり、圧縮材は部材としての耐力を発揮する前に局部座屈を生じやすい

2 ◯
梁ウェブはあまり薄いとせん断により座屈する。これを防ぐため梁の材軸方向と直角に中間スチフナを配置し、ウェブプレートのせん断座屈補強を行う。ただし、市販のロールH形鋼では、補強は必要ない程度のウェブの板厚になっている。

4 ◯
ダイアフラムとは、柱と梁の相互で曲げ応力を伝達できるように配置する鉄骨プレートで、通しダイアフラムとu内ダイアフラムがある。通しダイヤフラムは、切断された柱がダイアフラムを挟んで取り付くタイプであり、角形鋼管柱の仕口部によくもちいられる内ダイアフラムは、柱の板材を挟んで梁のフランジと柱内部のダイアフラムとが取り付くタイプであり、せいの異なる梁を1本の柱に取り付ける場合等に用いられる。

[ No. 7 ]
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 支持杭を用いた杭基礎の許容支持力には、基礎スラブ底面における地盤の支持力は加算しない。

2. 杭と杭の中心間隔は、杭径が同一の場合、打込み杭の方が埋込み杭より小さくすることができる。

3. 杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力と極限周面摩擦力との和で表す。

4. 地盤から求める杭の引抜き抵抗力に杭の自重を加える場合は、地下水位以下の部分の浮力を考慮する。

答え

  2
打込み杭は、土を押しのけて杭を地中に挿入するため、杭周辺の地盤が締まる。そのため、杭と杭の中心間隔を大きくとる必要がある。杭と杭の中心間隔は、打込み杭では杭径の2.5倍以上、埋込み杭では杭径の2倍以上とする。

1 ◯
支持杭を用いた杭基礎の許容支持力には、杭の支持力のみによるものとし、基礎スラブ底面における地盤の支持力は加算しない

3 ◯
支持杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力と極限周面摩擦力との和で表す。

4 ◯
杭の引抜き力は、杭自体の引張り強度と、地盤の引抜き抵抗の小さい方で決まる。地盤の引き抜き抵抗による値は、極限の引き抜き抵抗の 1/3 を長期許容引抜き力とするが、杭の自重も引抜き抵抗すると考えてよい。その場合、地下水位以下の部分の浮力を考慮する。
tRa =1/3 × tRu + Wp
tRu = 地盤による杭の極限引抜き抵抗力
tRa = 杭の長期許容引抜き抵抗力
Wp = 杭の自重(地下水位以下の部分については浮力を考慮する)

[ No. 8 ]
建築物に作用する荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 劇場、映画館等の客席の積載荷重は、固定席の方が固定されていない場合より小さくすることができる。

2. 雪止めがない屋根の積雪荷重は、屋根勾配が 60 度を超える場合には 0とすることができる。

3. 倉庫業を営む倉庫の床の積載荷重は、実況に応じて計算する場合、2,900 N/m2 とすることができる。

4. 防風林などにより風を有効に遮ることができる場合は、風圧力の算定に用いる速度圧を低減することができる。

答え

  3
倉庫業を営む倉庫の床の積載荷重は、実況によって計算した値が、3,900 N/m2未満であっても、3,900N/m2としなければならない。

1 ◯
例えば、床の構造計算に用いる積載荷重は、 劇場、映画館等の客席が固定席の場合、2,900 N/m2 、その方の場合は 3,500 N/m2 であり、客席の積載荷重は、固定席の方が固定されていない場合より小さい

2 ◯
積雪荷重の屋根勾配による低減については、屋根に雪止めがある場合を除き、その屋根勾配が 60 度以下の場合においては、その勾配に応じた屋根形状係数を乗じた数値とし、その勾配が 60度を超える場合においてはOとすることができる

4 ◯
建築物に近接してその建築物を風の方向に対して有効に遮る他の建築物や防風林などがある場合は、速度圧を 1/2 まで減らすことができる

[ No. 9 ]
図に示す荷重が作用する片持ち梁の支点Cに生じるモーメント反力 MC の値の大きさとして、正しいものはどれか。

1. MC = 1 kN・m
2. MC = 4 kN・m
3. MC = 5 kN・m
4. MC = 9 kN・m

答え

  3
反力を仮定する。
支点Cは固定端であるから、水平反力Hc、鉛直反力 Vc、モーメント反力Mcを仮定する。

つり合い条件式より、モーメント反力Mcを求める。
Mc = 0 より
- 3kN × 5m + 5kN × 2m + Mc = 0
- 15kN・m + 10kN・m + Mc = 0
Mc = 5kN・m
反力の向きを検討する。
Mcは「+」の値であったので、仮定した反力の向きは正しかった。
∴ Mc = 5 kN・m(時計回り)
したがって、3が正しい。

[ No. 10 ]
単純梁に荷重が作用したときの梁のせん断力図が下図のようであるとき、そのときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。

 

 

 

答え

  3
単純梁の場合、曲げモーメント図はせん断力が(+)の部分では右下がり、(0)の部分では変化なし、(ー)の部分は右上がりとなる。
したがって、3が正しい


Pℓ/3 + 2Pℓ/3 ー Pℓ= 0
2Pℓ/3 = Pℓー Pℓ/3
Pℓ/3 ー 2Pℓ/3 + Pℓ/3= 0
2Pℓ/3 = Pℓ/3+ Pℓ/3

[ No. 11 ]
建築に用いられる金属材料に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 鉛は、酸その他の薬液に対する抵抗性や X 線遮断効果が大きく、耐アルカリ性にも優れている。

2. ステンレス鋼は、ニッケルやクロムを含み、炭素量が少ないものほど軟質で、耐食性に優 れている。

3. 銅は、熱や電気の伝導率が大きく、湿気中では緑青を生じ耐食性が増す。

4. 純度の高いアルミニウムは、展延性に富み加工しやすく、空気中では表面に酸化被膜を生じ耐食性が増す。

答え

  1
鉛は比重が大(11.4)で軟らかく、展延性に富み、耐酸性があり、X線遮蔽効果が大きい。しかし、アルカリには非常に弱く、湿気を帯びたコンクリート中では腐食しやすい。

2 ◯
ステンレスは、ニッケル、クロムを含んだ炭素量が少ない、耐食性の極めて大きい特殊鋼である。炭素量が少ないものほど軟質で、耐食性に優れている。

3 ◯
銅は、軟らかく加工性が大きい。大気中のガスや水分によって緑青の保護被膜がつくられる。

4 ◯
純アルミニウムは展延性に優れ加工しやすく、耐食性・溶接性がよい。軟質のため、建築用材には、アルミニウム合金が使用される。

[ No. 12 ]
石材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 大理石は、ち密で磨くと光沢が出るが、風化しやすく、耐酸性、耐火性に劣る。

2. 花こう岩は、耐磨耗性、耐久性に優れるが、耐火性に劣る。

3. 砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の大きなものは耐凍害性に劣る。

4. 凝灰岩は、強度、耐久性に優れるが、光沢がなく、加工性に劣る。

答え

  4
凝灰岩は、火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石である。加工性、耐火性に優れるが、光沢はなく、吸水性が大きく風化しやすいため、強度、耐久性に劣る

1 ◯
大理石は、石灰岩が結晶化したもので、美観に優れ強度も十分あるが、耐酸性、耐火性に劣り、外装材には用いることができない

2 ◯
花こう岩はいわゆる御影石と呼ばれ、地下深部のマグマが地殻内で冷却固結した結晶質の石材で、硬く、耐摩耗性、耐久性に優れた石材として、建築物の外部等に最も多く用いられている。ただし、耐火性の点でやや劣る

3 ◯
砂岩は、主に砂が続成作用により固結してできた堆積岩である。耐火性に優れるが、吸水率の大きなものは耐凍害性に劣る

[ No. 13 ]
日本工業規格(JIS)のドアセットに規定されている性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。
1. スイングドアセットでは、「気密性」が規定されている。

2. スイングドアセットでは、「鉛直荷重強さ」が規定されている。

3. スライディングドアセットでは、「ねじり強さ」が規定されている。

4. スライディングドアセットでは、「開閉力」が規定されている。

答え

  3
スライディングドアセットで定められている性能項目は、開閉力、開閉繰り返し、遮音性、断熱性、耐風圧性、気密性、水密性である。開閉力は規定されているが、ねじり強さは規定されていない

1、2 ◯
普通・防音等の種類に限らず、スイングドアセットで定められている性能項目はねじり強さ、鉛直荷重強さ、開閉力、開閉繰り返し、耐衝撃性、遮音性、断熱性、面内変形追随性、耐風圧性、気密性、水密性である。鉛直荷重強さ、気密性は規定されている

[ No. 14 ]
アスファルト防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. アスファルトルーフィング 1500 の数値 1500 は、1巻当たりのアスファルトの含浸量(g)を表している。

2. ストレッチルーフィング 1000 の数値 1000 は、製品の抗張積(引張強さと最大荷重時の伸び率との積)を表している。

3. 改質アスファルトシートは、合成ゴム又はプラスチックを添加して性質を改良したアスファルトを原反に含浸・被覆させたシートである。

4. 有機溶剤タイプのアスファルトプライマーは、ブローンアスファルトなどを揮発性溶剤に溶解したものである。

答え

  1
アスファルトルーフィングの種類及び品質はJIS A6005に定められており、アスファルトルーフィング1500は、製品の単位面積質量が1500g/m2 以上のものをいう。

2 ◯
ストレッチルーフィング 1000 の数値 1000 は、製品の抗張積(引張強さと最大荷重時の伸び率との積)を表している。

3 ◯
改質アスファルトを用いた防水には、改質アスファルトの裏面及び下地を均一にあぶり、改質アスファルトを溶融させて張るトーチ工法と、常温で裏面のフィルムをはがして転圧ローラー等で張る常温粘着工法がある。

4 ◯
アスファルト防水工事に先立ち、下地材との密着性をよくするため塗布するアスファルトプライマーは、ブローンアスファルト等を揮発性溶剤に溶解したものである。

[ No. 15 ]
塗料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 合成樹脂エマルションペイントは、水と樹脂粒子が融合し、塗膜を形成する。

2. アクリル樹脂系非水分散形塗料は、溶剤の蒸発とともに分散された粒子が結合し、塗膜を形成する。

3. 2液形ポリウレタンワニスは、溶剤の蒸発とともに反応が進み、ウレタン結合を有する透明塗膜を形成する。

4. 合成樹脂調合ペイントは、溶剤の蒸発とともに油分の酸化重合が進み、硬化乾燥して塗膜を形成する。

答え

  1
合成樹脂エマルションペイントは、合成樹脂共重合エマルションやラテックスをベースとして、着色顔料、補助剤、添加剤等を加えた水溶系である。塗布された塗料は、水分が蒸発するとともに樹脂粒子が融合して連続塗膜を形成する

2 ◯
アクリル樹脂系非水分散形塗料は、乾燥過程で溶剤が蒸発すると分散されていた粒子が結合し塗膜を形成する。

3 ◯
2液形ポリウレタンワニスは、透明塗膜を形成する。耐候性がよく変色しにくい特徴がある。

4 ◯
合成樹脂調合ペイントは、隠ぺい力や耐候性に優れた着色顔料、体質顔料等と耐水性や耐候性のよい長油性フタル酸樹脂ワニスとを組み合わせた塗料で、空気中の酸素によって乾性油の酸化重合が進み、硬化乾燥して塗膜を形成する。

1級建築施工管理技士 平成30年 学科 問題1解説

平成30年 1級建築施工管理技士 学科 問題1 解答解説

※   問題番号[ No.1 ] ~[ No.15 ] までの 15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No. 1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.  第3種機械換気方式は、自然給気と排気機による換気方式で、浴室や便所などに用いられる。

2. 自然換気設備の給気口は、調理室等を除き、居室の天井の高さの 1 /2以下の高さに設置する。

3. 営業用の厨房は、一般に窓のない浴室よりも換気回数を多く必要とする。

4. 給気口から排気口に至る換気経路を短くする方が、室内の換気効率はよくなる。

答え

  4
給気口から排気口に至る換気経路を短くすると、取り込んだ新鮮な外気がスペース内に行き渡ることなく、そのまま排出されるため換気効率は悪くなる
1 ◯
第3種機械換気方式は、自然給気と排気機によって室内の空気を排出する方式で、台所、浴室、便所、湯沸室等の室内を負圧にする場所に用いられる。
2 ◯
自然換気設備の給気口は、調理室等を除き、居室の天井の高さの 1/2 以下の高さに設置する。
3 ◯
営業用の厨房の換気回数は 30〜60回/h、浴室は 3〜5回/h である。したがって、厨房の方が浴室より換気回数は多い

[ No. 2 ]
日照、日射及び日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 水平ルーバーは西日を遮るのに効果があり、縦ルーバーは夏季の南面の日射を防ぐのに効果がある。

2. 北緯 35 度における南面の垂直壁面の可照時間は、春分より夏至の方が短い。

3. 同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある。

4. 建物の高さが同じである場合、東西に幅が広い建物ほど日影の影響の範囲が大きくなる。

答え

  1
羽根が水平に並ぶ水平ルーバーは、日射を遮るために南側の開口部に取り付けると、太陽の高度が高くなる夏季に南面の日射を防ぐのに効果がある。羽根が垂直に並ぶ縦ルーバーは、冬季の高度が低くなった西日を遮るのに効果がある。
2 ◯
南面の垂直壁面の可照時間は、太陽が東西軸より南側にある時間となる。夏至よりも春分または秋分の方が長くなる。
3 ◯
隣棟間隔を建物高さで除した値を隣棟間隔係数という。たとえば、東京で4時間日照を確保するにはこの値が2程度必要であるが、札幌では 2.8程度必要となる。同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある
4 ◯
日影を及ぼす範囲は、一般に建築物の高さよりも東西方向の幅に大きく左右される。東西に幅が広い建物ほど、影の影響範囲が大きくなる

[ No. 3 ]
吸音及び遮音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. グラスウールなどの多孔質材料は、厚さが増すと高音域に比べて中低音域の吸音率が増大する。

2. 共鳴により吸音する穿孔板は、背後に多孔質材料を挿入すると全周波数帯域の吸音率が増大する。

3. コンクリート間仕切壁の音響透過損失は、一般に高音域より低音域の方が大きい。

4. 単層壁の音響透過損失は、一般に壁の面密度が高いほど大きい。

答え

  3
密で均一な材料でできている壁体の音響透過損失は、壁体の単位面積当たりの質量と音の周波数の積の対数に比例するので、高周波数域(高音域)より低周波数域(低音域)の方が小さい。なお、材料の透過損失は、コンクリートのような比重が大きいものほど、その量が増大する。
1 ◯
グラスウールなどの多孔質の吸音材は、音波が通過する際に、音のエネルギーが繊維との摩擦などで熱エネルギーとして消費されることを利用しているもので、高音の吸収に適する。厚さを増したり、背後に空気層を設けると中低音域の吸音率が大きく向上する。
2 ◯
共鳴により吸音する穿孔板は、低音の吸収に適し、また多孔質吸音材料は、高音の吸収に適しているので、穿孔板の背後に多孔質材料を挿入すると全周波数帯域の吸音率が増大する。
4 ◯
透過損失とは、壁体等の遮音の程度を示すもので、値が大きいほど、壁体等の遮音性能が高いことを表す。単層壁の透過損失は、一般に壁の面密度(単位面積当たりの質量)が高いほど、周波数が高いほど大きくなる。これを単層壁の質量則という。

[ No. 4 ]
木質構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 構造用集成材は、ひき板(ラミナ)又は小角材を繊維方向がほぼ同じ方向に集成接着したものであり、弾性係数、基準強度は一般的な製材と比べ同等以上となっている。

2. 枠組壁工法は、木材を使用した枠組に構造用合板その他これに類するものを打ち付けることにより、壁及び床を設ける工法で、枠組壁は水平力と鉛直力を同時に負担することはできない。

3. 燃えしろ設計は、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に長期荷重により生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証するものである。

4. 直交集成板(CLT)は、ひき板(ラミナ)を幅方向に並べたものを、その繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料であり、弾性係数、基準強度は一般的な製材の繊維方向の値と比べ小さくなっている。

答え

  2
枠組壁工法は、木材で組まれた枠組に構造用合板その他これに類するものを打ち付けることにより、床及び壁を設ける工法である。釣り合いよく配置された枠組壁は水平力と鉛直力を同時に負担することができる
1 ◯
構造用集成材は、ひき板(ラミナ)または小角材を繊維方向がほぼ同じ方向に集成接着したものであり、弾性係数、基準強度は一般的な製材と比べ同等以上となっている。多数のラミナを重ねるほど、節、繊維の傾斜ラミナのジョイント部などの分散による均質化と組み合わせ効果が期待できる。
3 ◯
燃えしろ設計する柱や梁に生じる実際の長期荷重を算出し、想定した部材断面から告示に規定された燃えしろ寸法を木質材料の断面から除いた断面に生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証する。
4 ◯
直交集成材(CLT)は、ひき板(ラミナ)を幅方向を並べたものを、その繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料である。一般的な製材の繊維方向の値と比べ、弾性係数や基準強度は小さくなっている

[ No. 5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 梁のあばら筋に D 10 の異形鉄筋を用いる場合、その間隔は梁せいの 1 /2以下、かつ、250mm 以下とする。

2. 梁貫通孔は、梁端部への配置を避け、孔径を梁せいの 1 /3以下とする。

3. 柱のじん性を確保するため、短期軸方向力を柱のコンクリート全断面積で除した値は、コンクリートの設計基準強度の 1/2 以下とする。

4. 普通コンクリートを使用する場合の柱の最小径は、原則としてその構造耐力上主要な支点間の距離の1/15 以上とする。

答え

  3
柱の軸力方向の圧縮力が大きくなると変形能力が小さくなるので、地震時のぜい性破壊を避けるため、短期軸力方向を柱のコンクリート全断面積で除した値は、コンクリートの設計基準強度の1/3以下とする。
1 ◯
梁のあばら筋は、せん断やひび割れに対する補強に使用され、間隔は、折曲げ筋の有無にかかわらず、D10の異形鉄筋を用いて梁せいの 1/2 以下、かつ、 250mm 以下とする。
2 ◯
梁に貫通孔が設けられると、梁断面の欠損によりせん断強度が低下するので、適切に補強を行う必要がある。鉄筋コンクリート構造の場合、円形孔の直径は梁せいの 1/3以下とし、梁端部への配置は避ける。
4 ◯
普通コンクリートを使用する場合の柱の最小径は、構造耐力上主要な支点間の距離(通常上下の梁の内法寸法)の 1/15以上とする。(建築基準法施行令第77条第五号)

[ No. 6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.  梁の材質を、SN400A から SN490 B に変えても、断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。

2.  鉄骨造におけるトラス構造の節点は、構造計算上、すべてピン接合として扱う。

3.  材端の移動が拘束され材長が同じ場合、両端固定材の座屈長さは、両端ピン支持材の座屈長さより短い。

4.  柱脚に高い回転拘束力をもたせるためには、根巻き形式ではなく露出形式とする。

答え

  4
柱脚には、露出柱脚、根巻き柱脚、埋込み柱脚がある。柱脚の固定度(回転拘束)の大小関係は、露出柱脚<根巻き柱脚<埋込み柱脚である。露出柱脚より根巻き柱脚の方が高い回転拘束力をもつ
1 ◯
梁の変形は曲げ、圧縮、せん断変形のいずれも荷重条件、部材断面が同じであれば、ヤング係数に比例する。ヤング係数は、鋼材の材質に関係なく 2.05 × 105 N/mm2で一定であり、材質を変えてもたわみは変わらない。 SN400A と SN490B では、強度は異なるが同じ鋼材である。断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。
2 ◯
鉄骨造におけるトラス構造の節点は、構造計算上、すべてピン接合として扱う。
3 ◯
材端の移動が拘束され材長が同じ場合、両端固定材の座屈長さは、両端ピン支持材の座屈長さより短い

[ No. 7 ]
基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 直接基礎の底面の面積が同じであれば、底面形状が正方形や長方形のように異なっていても、地盤の許容支持力は同じ値となる。

2. フローティング基礎は、建物重量と基礎等の構築による排土重量をつり合わせ、地盤中の応力が増加しないようにする基礎形式である。

3. 基礎梁の剛性を大きくすることにより、基礎フーチングの沈下を平均化できる。

4. 地盤の液状化は、地下水面下の緩い砂地盤が地震時に繰り返しせん断を受けることにより間隙水圧が上昇し、水中に砂粒子が浮遊状態となる現象である。

答え

  1
地盤の許容支持力度は、土質試験、載荷試験等により地盤が破壊する極限鉛直支持力度を求め、それに安全率を乗じて求める。極限鉛直支持力度には、基礎の形状係数が関係するため、基礎底面の面積が同じであっても、その形状が正方形と長方形とでは、地盤の許容支持力は異なる
2 ◯
フローティング基礎とは、建築物を地盤に浮かべる考え方の基礎であり、建築物の重量とその基礎の構造によって排除された土の重量がほぼ等しくなるよう設計する。
3 ◯
基礎は上部の荷重を地盤に伝達するもので、基礎の沈下は接地圧、地盤耐力により決まってくる。実際の建物では、各基礎フーチングの接地圧、地盤耐力は均一ではなく、多少不同沈下は発生するが、基礎梁の剛性が大きければ不同沈下は平均化できる
4 ◯
地盤の液状化は、地震時に、地下水面下の緩い砂地盤が振動を受け、地盤が液体状になる現象である。地盤上の比重の大きい構造物が倒れたり、比重の小さい構造物が浮き上がったりする。

[ No. 8 ]
荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 教室に連絡する廊下と階段の床の構造計算用の積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、 教室と同じ積載荷重の 2,300 N/m2 とすることができる。

2. 保有水平耐力計算において、多雪区域の積雪時における長期応力度計算に用いる荷重は、 固定荷重と積載荷重の和に、積雪荷重に 0.7 を乗じた値を加えたものとする。

3. 必要保有水平耐力の計算に用いる標準せん断力係数は、1.0 以上としなければならない。

4. 速度圧の計算に用いる基準風速 V0 は、その地方の再現期間 50 年の10 分間平均風速値に相当する。

答え

  1
教室に連絡する廊下の積載荷重は、建築基準法施工令第85条により、集会室等のその他の場合の床の積載荷重は 3,500N/m2とする。
2 ◯
保有水平耐力計算より、多雪区域の積雪時の計算に用いる荷重は、
G(固定荷重)+P(積載荷重)+0.7S(積雪荷重)
である。(建築基準法施行令第82条第二号)
3 ◯
標準せん断力係数は、必要保有水平耐力の計算をする場合においては、1.0 以上とする。また、許容応力度計算では 0.2以上、地盤ば著しく軟弱な区域内における木造建築物においては 0.3以上としなければならない。
4 ◯
建築基準法施行令第87条第2項に基づいた告示に、速度圧の算出い用いる基準風速 V0は、その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて、秒速 30m から 46mの範囲内で定められている。これはその地方の 50年再現期間(1年間の発生確率が 1/50)の10分間平均風速値に相当する。

[ No.  9 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構の AD 間に等分布荷重が作用したとき、支点A に生じる水平反力 HA 及び鉛直反力 VA の値の大きさの組合せとして、正しいものはどれか。

1. HA = 60 kN、VA = 40 kN
2. HA = 60 kN、VA = 48 kN
3. HA = 96 kN、VA = 40 kN
4. HA = 96 kN、VA = 48 kN

答え

  4

外力の合力を求めると、
P = 30 kN/m × 4m = 120 kN
作用位置はA点から2mの位置、B点でのモーメントはMB = 0 より、
MB = − HA × 2m − VA × 6m + P × 4m = 0
MB = − HA × 2 − VA × 6 + 120 × 4 = 0・・・①
C点でのモーメントMC = 0より、
MC = + HA × 4m − VA × 3 m − P × 2m = 0
MC = + HA × 4 − VA × 3 − 120 × 2 = 0・・・②
①式 − ②式 × 2 より、
HA × ( − 2 − 8 ) + 480 + 480 = 0
HA = 960 / 10 = 96 kN
HA = 96 kN を①式に代入すると、
− 96 × 2 − VA × 6 + 480 = 0
VA = ( 480 − 192 )/ 6 = 48kN
したがって、支点Aに生じる水平反力HA及び鉛直反力VA
の値の大きさの組み合わせとして、4が正しい。

[ No. 10 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構に集中荷重 P が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。 ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。





答え

  3

①柱脚部がヒンジとなっているので、モーメントは 0となるため、肢1及び4は誤り。
②外力がPしか作用していないので、X方向のつり合い式より、HA、HBは同じ値で向きが逆方向となる。
よって、柱の曲げモーメントは左右対称となる。
したがって、曲げモーメント図として3が正しい。

[ No. 11 ]
鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. SN 490B や SN 490C は、炭素当量などの上限を規定して溶接性を改善した鋼材である。

2. TMCP鋼は、熱加工制御により製造された、溶接性は劣るが高じん性の鋼材である。

3. 耐火鋼(FR 鋼)は、モリブデン等を添加して耐火性を高めた鋼材である。

4. 低降伏点鋼は、添加元素を極力低減した純鉄に近い鋼で、強度が低く延性が高い鋼材である。

答え

  2
建築構造用TMCP(Thermo Mechanical Control Process)鋼は、水冷型熱加工制御(TMCP)に適応して製造される鋼材で、圧延時に焼き戻し加工をすることにより、高じん性で、同じ降伏点のSN材やSM材に比べて炭素当量が低減されているので、溶接性が優れている。建築基準法第37条(建築材料の品質)第二号による国土交通大臣認定品である。
1 ◯
SN材は、建築構造用圧延鋼材で、溶接性の保証の有無、板厚方向の引張特性の保証等を強度区分の末尾記号 A、B、Cで表示する。A種は溶接を行わない部材に使用される。B種及びC種は、塑性変形性能と溶接の確保が要求される部材に使用されるので、JISにより化学成分、炭素当量の上限等が規定されている。
3 ◯
FR鋼(建築構造用耐火鋼)は、SN材に0.3〜0.9%のニオブやモリブデン等の合金元素を添加して、高温時の強度を向上させ、600℃における降伏点が、常温での降伏点規定値の 2/3以上になるように製造された鋼材である。
4 ◯
低降伏点鋼(LY100、LY225)は、添加元素を極力減らした純鉄に近い鋼で、軟膏に比べて強度は低いが、延性が極めて高いため、塑性変形によるエネルギーの吸収が必要な制振ダンパー等に用いられる。

[ No. 12 ]
左官材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. せっこうプラスターは、乾燥が困難な場所や乾湿の繰返しを受ける部位では硬化不良となりやすい。

2. セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物に骨材や流動化剤等を添加した材料である。

3. セメントモルタルの混和材として消石灰を用いると、こて伸びがよく、平滑な面が得られる。

4. ドロマイトプラスターは、それ自体に粘りがないためのりを必要とする。

答え

  4
ドロマイトプラスターは、一般に粘度が高く、のりを用いずに水と練り合わせ施工することができる。水硬性セメントに属し、主成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムである。したがって、硬化が早く比較的強度もあり、収縮ひび割れが生じにくい。
1 ◯
せっこうプラスターは、せっこうの水和物が結晶化し、その結晶がからみ合っている組織の中の余分な水分が蒸発乾燥するにつれて強さが発現する。そのため、乾燥が困難な場所や乾湿の繰り返しを受ける部位では硬化不良となりやすく、耐久性が無くなるおそれがある。
2 ◯
セルフレベリング材は、せっこう組成分やセメント組成分に骨材や流動化剤を添加し、セルフレベリング性を付与し、これを床面に流し簡単に均すだけで平坦・平滑精度の高い床下地をつくるものである。
3 ◯
セメントモルタルの混和材として消石灰、ドロマイトプラスターを用いると、こての伸びがよく、平滑な塗り面が得られる。また、貧調合とすることができ、保水性の向上、ヤング率を減少することで収縮によるひび割れ、発生応力を低減させる等の目的で一般に用いられる。

[ No. 13 ]
ガラスに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 型板ガラスは、ロールアウト方式により、ロールに彫刻された型模様をガラス面に熱間転写して製造された、片面に型模様のある板ガラスである。

2. Low-E 複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊金属をコーティングしたもので、日射制御機能と高い断熱性を兼ね備えたガラスである。

3. 強化ガラスは、板ガラスを熱処理してガラス表面付近に強い圧縮応力層を形成したもので、 耐衝撃強度が高いガラスである。

4. 熱線反射ガラスは、日射熱の遮蔽を主目的とし、ガラスの両面に熱線反射性の薄膜を形成したガラスである。

答え

  4
熱線反射ガラスは、日射熱の遮蔽を主目的とし、ガラスの片側の表面に熱線反射性の薄膜を形成したガラスであり、窓際のまぶしさや局部的な昇温の防止、冷房負荷の軽減効果等がある。
1 ◯
型板ガラスは、2本の水冷ローラーの間に、直接溶融したガラスを通して製版するロールアウト方式により生産されるガラスで、片面に型模様をつけた板ガラスである。光を柔らかく拡散し、視線を適度に遮る。
2 ◯
Low-E 複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊金属をコーティングすることで、日射制御機能と、高い断熱性とを兼ね備えたガラスであり、断熱効果が高く、冷暖房負荷の軽減効果と結露防止効果がある。
3 ◯
強化ガラスは、板ガラスに熱処理を施し、表面付近に強い圧縮応力層を形成したもので、耐衝撃強度が高い。割れても破片が細粒状になる。加工後の切断はできない。

[ No. 14 ]
建築用シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 弾性シーリング材とは、目地のムーブメントによって生じた応力がひずみにほぼ比例するシーリング材である。

2. 塑性シーリング材とは、目地のムーブメントによって生じた応力がムーブメントの速度にほぼ比例し、ムーブメントが停止すると素早く緩和するシーリング材である。

3. 1成分形高モジュラス形シリコーン系シーリング材は、耐熱性、耐寒性に優れ、防かび剤を添加したものは、浴槽や洗面化粧台などの水まわりの目地に用いられる。

4. 2成分形ポリウレタン系シーリング材は、耐熱性、耐候性に優れ、金属パネルや金属笠木などの目地に用いられる。

答え

  4
2成分形ポリウレタン系シーリング材は断熱性・耐候性にやや劣り、金属バネルや金属笠木などの目地には適していない。主に塗装するALCパネルの目地に用いられる。
1 ◯
弾性シーリング材とは、目地のムーブメントによって生じた応力がひずみにほぼ比例するシールング材をいう。(JIS A 5758)一般にポリサルファイド、シリコーン、ウレタン等の液状ポリマーをビヒクルとし、これと鉱物系充填剤をよく練り混ぜて製造したもので、相対変異の比較的大きい部材や部品間のすき間に充填する不定形シーリング材をいい、施工後は硬化し、ゴム状弾性を発現するのでこの名称がある。
2 ◯
塑性シーリング材とは、目地のムーブメントによって生じた応力がムーブメントの速度にほぼ比例し、ムーブメントが停止すると素早く緩和するシーリング材をいう。(JIS A5758)
3 ◯
1成分形シーリング材は、あらかじめ施工に供する状態に調整されている成分形シーリング材である。その中で1成分形高モジュラス形シリコーン系シーリング材は、断熱性、耐寒性に優れ、カーテンウォールのガラスまわり目地等に用いられる。また、防かび剤を添加したものは、浴槽や洗面化粧台などの水まわりの目地に用いられる。

[ No. 15 ]
内装材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー量を多くした床タイルである。

2. 複層ビニル床タイルは、耐水性、耐薬品性、耐磨耗性に優れているが、熱による伸縮性が大きい。

3. パーティクルボードは、日本工業規格(JIS)で定められたホルムアルデヒド放散量による区分がある。

4. 普通合板は、日本農林規格(JAS)で定められた接着の程度による区分がある。

答え

  1
コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー含有率(含有量)が小さい。バインダー含有率は、単層ビニル床タイルが30%以上、コンポジションビニル床タイルが30%未満である。バインダーとは、ビニル樹脂に可塑材と安定剤を加えたものである。
2 ◯
複層ビニル床タイルは一般に、耐摩耗性、耐水性、耐薬品性に優れているが、熱による伸縮性が大きいので、強力な接着剤で確実に接着しておく必要がある。
3 ◯
パーティクルボードは、木材の小片を接着剤を用いて熱圧・成形したボードで遮音性、断熱性、耐久性、防火性に優れている。パーティクルボードは、表裏面の状態による区分、曲げ強さによる区分、耐水性による区分、ホルムアルデヒド放散量による区分がある。(JIS A5908)
4 ◯
日本農林規格(JAS)の普通合板は、接着の程度により、1類2類に分類されている。1類は家屋の外装屋根下地など継続的に湿潤状態となる場所に、2類は家屋の内装など時々湿潤状態となる場所に使用される。

1級建築施工管理技士 令和元年 学科 問題1解説

令和元年 1級建築施工管理技士 学科 問題1 解答解説

問題番号[ No.1 ]〜[ No.15 ]までの 15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No.1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.室内空気の気流は、0.5 m/s 以下となるようにする。

2.室内空気の二酸化炭素の濃度は、1.0 % 以下となるようにする。

3.室内空気の相対湿度は、40 %以上 70 % 以下となるようにする。

4.室内空気の浮遊粉じんの量は、0.15 mg/m3 以下となるようにする。

答え

 2 ×
室内環境基準において、空気中の二酸化炭素濃度の許容値は、1,000ppm(0.1%)以下と定められている。(建築基準法施行令第129条の2の6第3項)
・二酸化炭素 1,000 ppm以下
・一酸化炭素   10 ppm以下
覚え方「銭湯で屁をする」
(原口氏「スーパー記憶術」より)
また、室内空気の建築物環境衛生管理基準(厚生労働省)には以下のように規定されている。
建築物環境衛生管理基準(厚生労働省)
浮遊粉じんの量 0.15mg/m3以下
一酸化炭素の含有率 100万分の10以下(=10 ppm以下)
二酸化炭素の含有率 100万分の1000以下(=1000 ppm以下
温度(1)17℃以上 28℃以下
(2)居室における温度を外気の温度より低くする場合は、
その差を著しくしないこと。
相対湿度 40%以上 70%以下
気  流 0.5 m/秒以下
ホルムアルデヒドの量 0.1mg/m3以下(0.08ppm以下)

[ No.2 ]
伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.壁体内の中空層の片面にアルミ箔を貼り付けると、壁体全体の熱抵抗は大きくなる。

2.熱放射は、電磁波による熱移動現象であり、真空中でも生じる。

3.壁体内にある密閉された中空層の熱抵抗は、中空層の厚さに比例する。

4.総合熱伝達率は、対流熱伝達率と放射熱伝達率を合計したものをいう。

答え

 3 ×
1.◯
壁体の熱抵抗は、部材の熱伝導抵抗の和に、中空層の熱伝達抵抗を加えたものとなる。よって中空層内にアルミ箔を貼り付けることで熱抵抗は大きくなる
2.◯
熱放射は物体表面から射出される赤外線(電磁波)によって、熱が移動する現象である。放射による熱の移動には空気は必要ないため、真空中においても放射による熱移動は生じる。太陽の熱は、熱放射により真空の宇宙空間を通って地球に到達している。
3.×
壁の中空層(空気層)の熱抵抗は、中空層の厚さが20〜30mmを超えると、厚さに関係なくほぼ一定となる。
4.◯
対流熱伝達とは、固体表面から空気に熱が移動することである。放射熱伝達とは、空気中や真空中で物体から他の物体に直接熱伝達されることである。総合熱伝達率とは、壁体表面から空気へ伝えられる対流熱伝達率と放射熱伝達率を合計したものである。

[ No.3 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.均等拡散面上における輝度は、照度と反射率との積に比例する。

2.演色性とは、光がもつ物体の色の再現能力のことで、光の分光分布によって決まる。

3.昼光率とは、全天空照度に対する室内のある点の天空光による照度の比をいう。

4.設計用全天空照度は、快晴の青空のときが薄曇りの日よりも大きな値となる。

答え

 4 ×
1.◯
ある光源が理想的な均等拡散面上における輝度 L [ cd/m2 ]は、反射面の照度 E [ lx ] と、反射率 ρとの積に比例するため、輝度観察方向にかかわらず、次の式で表される。
L = ρ / π・E
2.◯
光源による物体色の見え方を演色性という。演色性は演色評価数で表し、数値が大きいものほど色の見え方に関する光源の特性が自然光に近いことを表す。白熱電球やハロゲン電球は最高値の 100であり演色性がよい。
3.◯
全天空からの直射日光を除く照度を全天空照度といい、昼光率とは屋外の全天空照度に対する室内のある点の天空光による照度の比を百分率で表したものである。
4.×
設計用全天空照度は、快晴の青空のときより、薄曇りの日の値の方が大きい。
設計用全天空照度の覚え方
・快晴 10000 lx
・曇り 30000 lx
・雨   5000 lx
「俳句もサマになる雨の甲子園」
晴 1万、曇3万、雨 5千
(原口氏「スーパー記憶術」より)

[ No.4 ]
積層ゴムを用いた免震構造の建築物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.水平方向の応答加速度を大きく低減することができるが、上下方向の応答加速度を低減する効果は期待できない。

2.軟弱な地盤に比べ強固な地盤では大地震時の地盤の周期が短くなるため、応答加速度を低減する効果が低下する。

3.免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合せることで、ねじれ応答を低減できる。

4.免震層を中間階に設置する場合は、火災に対して積層ゴムを保護する必要がある。

答え

 2 ×
1.◯
積層ゴム(アイソレータ)を用いた免震構造は固有周期が長くなるため、水平方向の応答加速度を低減することができ、建築物に作用する地震力も小さくなる。ただし、免震構造は一般に、水平地震動に効果を発揮するが、上下方向の応答加速度を低減する効果は期待できない
2.×
地盤の周期とは、卓越周期といって、地盤の種類によって異なり、地盤が軟弱なほどその値は長く、岩盤では短くなる。地震時の揺れはその地盤の「卓越周期」と建物の「固有周期」が一致した場合に、「共振」をおこし、建物が揺れが強められる。
それに対して、応答加速度とは、入力振動に対して振動解析に用いる応答スペクトルのファクターであり、応力加速度を低減する効果とは関係はない。
3.◯
重心とはその物体にかかる重力の中心であり、剛心とは建築物に地震のような回転させる力がかかった場合の回転の中心となる位置である。この位置のずれ(偏心距離)が大きいほどゆがみが大きくなる。よって、重心と剛心は、なるべく一致させ、偏心距離を小さくするのが望ましい。免震構造の場合も上部構造の重心と免震層の剛心を極力近づける計画とし、建築物のねじれの悪影響を避けている
4.◯
中間階の免震層に積層免震ゴム(アイソレータ)を用いた場合、アイソレータは柱に設置する。このとき、アイソレータに耐火被覆を施すか、防火区画により免震層に火災が及ばないようにするなどの配慮が必要である。なお、基礎免震の場合は、耐火被覆の必要はない。

[ No.5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.柱のせん断補強筋の間隔は、柱の上下端から柱の最大径の 1.5 倍又は最小径の 2倍のいずれか大きい範囲を 100 mm 以下とする。

2.柱及び梁のせん断補強筋は、直径 9 mm 以上の丸鋼又は D 10 以上の異形鉄筋とし、せん断補強筋比は 0.2 % 以上とする。

3.一般の梁で、長期許容応力度で梁の引張鉄筋の断面積が決まる場合、原則として引張鉄筋の断面積はコンクリート断面積の 0.2 % 以上とする。

4.貫通孔の中心間隔は、梁に2個以上の円形の貫通孔を設ける場合、両孔径の平均値の3倍以上とする。

答え

 3 ×
1.◯
柱のせん断補強筋(帯筋)の間隔は、100mm以下とする。ただし、柱の上下端より柱の最大径の1.5倍または最小径の2倍のいずれか大きい方の範囲外では、帯筋間隔を前記数値の1.5倍まで増大することができる。(鉄筋コンクリート構造計算基準)
2.◯
梁、柱のせん断補強筋は軽微な場合を除き、直径 9mm以上の丸鋼、またはD10以上の異形鉄筋を用いる。梁、柱のせん断補強筋(帯筋及びあばら筋)比は 0.2%以上とする。(柱の軸を含むコンクリートの断面の面積に対する帯筋の断面積の和の割合)
3.×
引張鉄筋断面積は、0.004bdまたは存在応力によって必要とされる量の4/3のうち、小さい値以上であるので、コンクリート断面積の 0.4%以上とする。
4.◯
梁に2個以上の貫通孔を設ける場合、孔径は梁せいの 1/3以下とし、孔の中心間隔は孔径の平均値の3倍以上とする。

[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. H形鋼は、フランジ及びウェブの幅厚比が大きくなると局部座屈を生じやすい。

2. 角形鋼管柱の内ダイアフラムは、せいの異なる梁を1本の柱に取り付ける場合等に用いられる。

3. 部材の引張力によってボルト孔周辺に生じる応力集中の度合は、高力ボルト摩擦接合の場合より普通ボルト接合の方が大きい。

4. H形鋼梁は、荷重や外力に対し、せん断力をフランジが負担するものとして扱う。

答え

 4 ×
1.◯
H形鋼のフランジ及びウェブの幅厚比が大きくなると、相対的に板の厚さが薄くなり、圧縮材は部材としての耐力を発揮する前に局部座屈を生じやすくなる
2.◯
ダイヤフラムとは、梁と柱の相互で曲げ応力を伝達できるように配置する鉄骨プレートで、通しダイアフラム内ダイヤフラムがある。通しダイアフラムは、切断された柱がダイヤフラムを挟んで取り付くタイプであり、角形鋼管柱の仕口部に多用されている。内ダイアフラムは柱の板材を挟んで梁のフランジと柱内部のダイアフラムとが取り付くタイプであり、せいの異なる梁を1本の柱に取り付ける場合等に用いられる
3.◯
普通ボルト接合の場合、部材に引張力が作用すると接合部にずれが生じ、ボルトと鋼板が支圧力で支持するてめ、ボルト孔周辺に応力が集中する。一方、高力ボルトによる摩擦接合は、ボルトの支圧力ではなく、添え板(スプライスプレート)の摩擦力で支持するため、ボルト孔周辺の応力は、普通ボルト接合と比較すると小さくなる
4.×
H形鋼梁は、荷重や外力に対し、フランジが曲げモーメントを、ウェブがせん断力を負担するものとして扱う。梁ウェブはあまり薄いとせん断による座屈するため、梁の材軸方向と直角に中間スチフナを配置し、ウェブプレートのせん断座屈補強を行う。ただし、市販のロールH形鋼では、補強は必要ない程度のウェブの板厚になっている。

[ No.7 ]
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 基礎杭の周辺地盤に沈下が生じたときに杭に作用する負の摩擦力は、一般に摩擦杭の場合より支持杭の方が大きい。

2. 杭と杭との中心間隔の最小値は、埋込み杭の場合、杭径の 1.5 倍とする。

3. 基礎杭の先端の地盤の許容応力度は、アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭の場合よりセメントミルク工法による埋込み杭の方が大きい。

4. 外殻鋼管付きコンクリート杭の鋼管の腐食代は、有効な防錆措置を行わない場合、1 mm 以上とする。

答え

 2
1.◯
杭周囲の地盤沈下によって杭の沈下より地盤の沈下が大きくなると、杭周囲面には下向きの摩擦力が働くが、摩擦杭は杭と共に沈下するため、負の摩擦力は支持杭の方が摩擦杭より大きくなる
2.×
杭と杭との中心間隔の最小値は、埋込み杭の場合は、その杭頭部の径の 2.0倍以上、打込み杭の場合は、その杭頭部の径の 2.5倍以上かつ 75cm以上とする。
3.◯
杭の先端支持力は
打込み杭 :300・Ne/3 [ kN/m2 ]
埋込み杭 :200・Ne/3 [ kN/m2 ]
場所打ち杭:150・Ne/3 [ kN/m2 ]
である。ただし、Ne:杭先端地盤の平均N値とする。
よって、基礎杭の先端の地盤の許容応力度は、アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭の場合よりセメントミルク工法による埋込み杭の方が大きい
4.◯
外殻鋼管付きコンクリート杭は有効な防錆措置を行わない場合、鋼管の腐食代を 1mm以上としなければならない。

[ No.8 ]
図に示す長方形断面部材の図心軸(X 軸)に対する許容曲げモーメントの値として、 正しいものはどれか。 ただし、許容曲げ応力度 fb は 9.46 N/mm2 とする。

1. 9.46 × 105 N・mm
2. 5.68 × 105 N・mm
3. 4.73 × 105 N・mm
4. 2.84 × 105 N・mm

答え

  1
[ 解法 ]
許容曲げ応力度 fb = 9.46 N/mm2より
曲げ応力度の式
σ = M / Z
断面係数の式
Z = BH2 / 6
より
M = σ × Z
= (9.46 N/mm2) × (60 × 1002) / 6 mm3
= 9.46 × 105 N・mm
∴ 1が正解

[ No.9 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構の DE 間に等変分布荷重が、AD 間に集中荷重が同時に作用したとき、支点 A 及び B に生じる水平反力(HA、HB)、鉛直反力(VA、VB)の値 として、正しいものはどれか。 ただし、反力は右向き及び上向きを「+」、左向き及び下向きを「−」とする。

1.HA=+ 15kN
2.HB =− 60kN
3.VA=+ 60kN
4.VB =+120kN

答え

 1
ΣMA = 0 より
40 × 1.5 + 60 × 6 /2 × 4.0 – 6 × VB = 0
60 + 720 -6VB =0
VB = 130
Σ Y = VA + VB – 60 × 6/2 =0
VA + VB = 180
∴ VA = 50
MC(左)
= – 30 × 3/2 × 1 – 40 × 1.5 + VA × 3 +HA× 3=0
= -45 – 60 +3VA +3HA =0
= -105 + 3VA +3HA =0
VA +HA =35
HA =35 – 50 = -15(左向き)
ΣX = HA + HB = 40 より
HB = 55(右向き)
∴ 正解は1番(向きが逆)

[ No.10 ]
図に示す梁の AB 間に等分布荷重 w が、点 C に集中荷重 P が同時に作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。 ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。




答え

  3
平成23年度 問題 No.9 と全く同じ問題である。
[ 解法 ]
等分布荷重w と集中荷重Pを分けて考える。
集中荷重Pにより、B点には
MB(P) = 3m × 3kN = 9 kN・m
のモーメントが発生する。
一方、等分布荷重w による両端ピンのAB間の
モーメントは中央部でM = ωL2/8
より
2 × 32/8 = 2.25 kN・m
よって、
AB間の中点のモーメントは
4.5 – 2.25 =2.25
選択肢3及び4は点Mにおいて
回転運動が発生するので不適。
∴ 正答枝 2 が適当である。

[ No.11 ]
建築に用いられる金属材料に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.黄銅(真ちゅう)は、銅と亜鉛の合金であり、亜鉛が 30 〜 40 % のものである。

2.ステンレス鋼の SUS 304 は、SUS 430 に比べ磁性が弱い。

3.銅の熱伝導率は、鋼に比べ著しく高い。

4.アルミニウムの線膨張係数は、鋼の約4倍である。

答え

  4
1.◯
黄銅(真ちゅう)は、銅と亜鉛の合金であり、銅:60~70%、亜鉛:30~40%の合金である。展性・延性に富み、侵食されにくく、耐食性も高い。絞り加工・機械・器具等に用いられる。また、流動性に富み精密な鋳物にも使用される。
2.◯
ステンレス鋼SUS430(フェライト系)は、鉄とクロムの合金で磁性があり、磁石に付く強磁材料である。SUS304(オーステナイト系)は、鉄とクロムとニッケルの合金であり、若干の磁性を帯びる。よって、SUS304は、SUS430に比べて磁性は弱い。
3.◯
室温20℃における熱伝導率は、銅:約360~390W/m・K程度、鋼:約30~60 W/m・K程度である。
4.×
[ 材料 ]    線膨張係数α [ 10-6/K ]
鋼      11.3 ~ 11.6
ステンレス鋼  9.0  ~ 17.3
鋳鉄      9.2 ~ 11.8
アルミニウム  23.6
∴ アルミニウムの線膨張係数は、鋼の約2倍である。

[ No.12 ]
石材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.花こう岩は、耐摩耗性、耐久性に優れるが、耐火性に劣る。

2.大理石は、ち密であり、磨くと光沢が出るが、耐酸性、耐火性に劣る。

3.石灰岩は、耐水性に優れるが、柔らかく、曲げ強度は低い。

4.砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る。

答え

  3
1.◯
花こう岩はいわゆる御影石と呼ばれ、地下深部のマグマが地殻内で冷却固結した結晶質の石材で、硬く、耐磨耗性、耐久性に優れた石材として、建築物の外部等に最もも多く用いられている。ただし、耐火性の点でやや劣る
2.◯
大理石は石灰岩が結晶化したもので、美観に優れ強度も十分あるが、耐酸性、耐火性に劣り、外装材には用いることができない。
3.×
石灰岩(堆積岩)は、取付け部耐力、曲げ強度等は他の石材に比べて小さく耐水性に劣る
4.◯
砂岩は、主に砂が続成作用により固結してできた堆積岩である。耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る

[ No.13 ]
日本工業規格(JIS)のドアセットに規定されている性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.スイングドアセットでは、「気密性」が規定されている。

2.スイングドアセットでは、「開閉力」が規定されている。

3. スライディングドアセットでは、「鉛直荷重強さ」が規定されている。

4.スライディングドアセットでは、「遮音性」が規定されている。

答え

  3
スライディングドアセットには、「鉛直荷重強さ」が規定されていない。
スイングドアセット、スライディングドアセット、スイングサッシ、スライディングサッシの種類(普通)における性能項目は下表のとおりである。「鉛直荷重強さ」が規定されているのはスイングドアセットだけとなる。したがって、3が不適当である。

☆日本工業規格は、令和元年7月1日施行の法改正で日本産業規格に名称変更。
>> 日本工業規格(JIS)ドアセット規定

[ No.14 ]
アスファルト防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.改質アスファルトシートは、合成ゴム又はプラスチックを添加して性質を改良した改質アスファルトを原反に含浸、被覆させたシートである。

2.ストレッチルーフィング 1000 の数値 1000 は、製品の抗張積(引張強さと最大荷重時の伸び率との積)を表している。

3. 防水工事用アスファルトは、フラースぜい化点温度が低いものほど低温特性のよいアスファルトである。

4.アスファルトルーフィング 1500 の数値 1500 は、製品の単位面積当たりのアスファルト含浸量を表している。

答え

  4
1.◯
改質アスファルト防水工事は、アスファルト防水と比較して臭いや煙の発生がほぼない。合成ゴムまたはプラスチックをアスファルトに添加し、耐久性・耐候性を向上させた改質アスファルトシートを使用する。熱工法用、トーチ工法用、及び常温粘着工法用の3種類がある。
2.◯
ストレッチルーフィングの種類及び品質は JIS A6022に定められており、ストレッチルーフィング1000の数値1000は、製品の抗張積(引張強さと最大荷重時の伸び率との積)を表している。
3.◯
フラースぜい化点温度とは、アスファルトの低温における変形しやすさを示すもので、鋼板の表面に作製されたアスファルト薄膜を曲げたとき、亀裂の生じる最初の温度を示す。つまり、フラーズぜい化点温度が低いものは、低温でも脆性破壊を生じることもなく変形する、低温特性のよいアスファルトである
4.×
アスファルトルーフィングの種類及び品質は JIS A6005に定められており、アスファルトルーフィング1500は、製品の単位面積質量が 1,500 g/m2以上のものをいう。

[ No.15 ]
塗料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.合成樹脂エマルションペイントは、モルタル面に適しているが、金属面には適していない。

2.つや有合成樹脂エマルションペイントは、屋内の鉄鋼面に適しているが、モルタル面には適していない。

3.アクリル樹脂系非水分散形塗料は、モルタル面に適しているが、せっこうボード面には適していない。

4.合成樹脂調合ペイントは、木部に適しているが、モルタル面には適していない。

答え

  2
1.◯
合成樹脂エマルションペイントは、合成樹脂共重合エマルションやラテックスをベースとして、着色顔料や体質顔料、補助剤、添加剤等を加えた水系塗料である。耐アルカリ性があり、コンクリート、モルタル、プラスター、せっこうボード等に適しているが、耐酸性は弱いため、鉄鋼面には適さない
2.×
つや有合成樹脂エマルションペイントの塗膜硬化機構は、合成樹脂エマルションペイントと同様である。耐アルカリ性があり、コンクリート、モルタル、プラスター、せっこうボード等に適しており、鉄鋼面にも適している
3.◯
アクリル樹脂系非水分散形塗料は、屋内のコンクリート面やモルタル面等、平滑な箇所の仕上げには適しているが、微細な隙間のあるガラス繊維補強セメント面や塗装には適さない。(下地処理が必要となる)
4.◯
合成樹脂調合ペイントは、はけ塗り作業に適しており、はけ目やだれが少なく、表面光沢をもつ平滑な仕上がり塗膜が得られるのが特徴である。特に鉄鋼面や木部面塗装に適しているが、耐アルカリ性が弱く、コンクリート、モルタル面等には適さない

チェックポイント
常日頃、過去問題10年分を最低5回すれば、合格できると言ってますが、市販されている過去問題の問題集が一般的には、過去5年、若しくは、過去7年であるので、なかなか難しい事ですが、今回のように8年前の問題が全く同じに出題される事を考慮すると、やはり10年分の過去問題に取り組んでおく方が、望ましい。

1級建築施工管理技士 令和02年 学科 問題1 解説

令和2年 1級建築施工管理技士 学科 問題1 解答解説

問題番号[ No.1 ]~[ No.15 ]までの 15問題のうちから、12問題を選択し、解答してください。

[ No.1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.換気量が一定の場合、室容積が小さいほど換気回数は多くなる。

2.給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうが、室内の換気効率はよくなる。

3.全熱交換器を用いると、冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できる。

4.換気量が同じ場合、置換換気は全般換気に比べて、換気効率に優れている。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

換気回数とは、換気量を室容積で除したものをいう。したがって、換気量が一定の場合、室容積が小さいほど換気回数は多くなる。

2.×

給気口から排気口に至る換気経路を短くすると、取り込んだ新鮮な外気が空間内に行き渡ることなく、そのまま排出されるため換気効率は悪くなる

3.◯

全熱交換器とは、換気により失われる熱エネルギーの一部を回収するもので、全熱交換器を用いると、冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できる

4.◯

置換換気とは、汚染空気を給気との密度差により上昇または下降させて排出するもので、室内全体の空気を入れ替える全般換気に比べて、換気量が同じ場合、換気効率に優れている

[ No.2 ]
日照及び日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある。

2.夏至に終日日影となる部分は永久日影であり、1年を通して太陽の直射がない。

3.北緯 35度付近で、終日快晴の春分における終日直達日射量は、東向き鉛直面よりも南向き鉛直面のほうが大きい。

4.昼光率は、全天空照度に対する室内のある点の天空光による照度であり、直射日光による照度を含む。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど太陽高度が低くなって日影が長くなるので、南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある。

2.◯

1年のうちで太陽高度が最も高く、日影が最も短くなる夏至に終日日影となる部分は、永久日影であり、1年を通して太陽の直射がない。

3.◯

北緯35度付近における、終日快晴時の春分並びに秋分における終日直達日射量は、東向き鉛直面よりも南向き鉛直面の方が大きい

4.×

昼光率とは、全天空照度に対する室内のある点の天空光による照度の比をいう。採光窓の位置は形状が変わらない限り、室内のある点の明るさは、屋外の明るさが時刻や天候で変化しても、同じ割合で増減し、昼光率は一定となる。

昼光率 D = 室内のある点の水平面照度 [ E ] / 全天空照度 [ E0 ] × 100 [ % ]

[ No.3 ]
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.人間が聞き取れる音の周波数は、一般的に 20Hzから 20kHzといわれている。

2.室内の向かい合う平行な壁の吸音率が低いと、フラッターエコーが発生しやすい。
3.自由音場において、無指向性の点音源から 10m 離れた位置の音圧レベルが 63dB のとき、20m 離れた位置の音圧レベルは 57dB になる。
4.音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、低い周波数よりも高い周波数の音のほうが回折しやすい。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

人間が聞き取れる音の周波数を可聴周波数といい、一般的に 20Hzから 20kHzである。

2.◯

フラッターエコーとは室内の向かい合う平行な壁の間や天井と床との間で生じる反響(エコー)をいい、壁、天井、床の吸音率が低いと発生しやすい

3.◯

自由音場において、1つの指向性のない点音源からの距離が 2倍になると、音圧レベルは 6dB低下する。したがって、無指向性の点音源から 10m 離れた位置の音圧レベルが 63dB のとき、2倍の 20m離れた位置の音圧レベルは 63 – 6 = 57 [dB] になる。

4.×

音波が波の性質によって障害物の裏側まで回り込んで伝わる回折現象は、すき間の間隔や障害物の大きさが波長に比べて小さいと起こりやすい。また、高い周波数の音よりも低い周波数の音の方が回折しやすい

[ No.4 ]
木質構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.枠組壁工法は、木材を使用した枠組に構造用合板その他これに類するものを打ち付けることにより、壁及び床を設ける工法で、枠組壁は水平力と鉛直力を同時に負担することはできない。

2.2階建の建築物における隅柱は、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合、通し柱としなくてもよい。

3.燃えしろ設計は、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に長期荷重により生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証するものである。

4.構造耐力上主要な部分である柱を基礎に緊結した場合、当該柱の下部に土台を設けなくてもよい。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

枠組壁工法は、木材で組まれた枠組に構造用合板その他これに類するものを打ち付けることにより、床及び壁を設ける工法である。釣り合いよく配置された枠組壁は水平力と鉛直力を同時に負担することができる

2.◯

階数が2以上の建築物における隅柱またはこれに準ずる柱は、通し柱としなければならない。ただし、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合においてはこの限りではない。(建築基準法施行令第43条)

3.◯

燃えしろ設計とは、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に長期荷重により生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証する方法である。

4.◯

構造耐力上主要な部分である柱で最下階の部分に使用するものの下部には、土台を設けなければならない。ただし、当該柱を基礎に緊結した場合等においては、この限りでない。(建築基準法施行令第42条)

[ No.5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.床スラブは、地震力に対し同一階の水平変位を等しく保つ役割を有する。

2.柱のじん性を確保するため、短期軸方向力を柱のコンクリート全断面積で除した値は、コンクリートの設計基準強度の 1/2 以下とする。

3.壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ 0.25% 以上とする。

4.梁に貫通孔を設けた場合、構造耐力の低下は、曲げ耐力よりせん断耐力のほうが著しい。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

床スラブは、地震力に対し同一階の水平変位を等しく保つ役割を有し、面内剛性が高いほどよい。

2.×

柱のじん性を確保するため、短期軸方向力を柱のコンクリート全断面積で除した値は、コンクリートの設計基準強度の1/3以下とする。

3.◯

壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関し、それぞれ 0.25%以上とする。(日本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算基準第19条)

4.◯

梁に貫通孔を設けた場合、曲げ耐力の低下よりも、せん断耐力の低下のほうが著しい

[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.梁の材質を SN400A から SN490B に変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。

2.トラス構造は、部材を三角形に組み合わせた骨組で、比較的細い部材で大スパンを構成することができる。

3.節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。

4.構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の下限値が定められている。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

梁の変形は曲げ、圧縮、せん断変形のいずれも荷重条件、部材断面が同じであれば、ヤング係数に比例する。鋼材のヤング係数は、材質に関係なく、2.05 × 105 N/mm2 で一定であり、材質を変えてもたわみは変わらない。SN400AとSN490Bでは、強度は異なるが同じ鋼材である。断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。

2.◯

トラス構造とは、部材を三角形に組み合わせた骨組による構造で、比較的細い部材で大スパンを構成することができる特徴を有している。

3.◯

座屈とは、縦長の部材が縦方向に圧縮荷重を受けたとき、限度を超えて横方向に曲がる現象をいう。座屈長さとは、部材の座屈が生じる部材の長さをいう。節点の水平移動が拘束され、回転に対して両端自由なラーメン構造の柱の場合、座屈長さは、設計上、節点間の距離と等しいとみなすことが可能である。

4.×

細長比λは次式で求められる。

細長比(λ)= 座屈長さ( lk ) / 断面二次半径( i )

座屈長さが大きくなるほど、また、断面二次半径が小さくなるほど、細長比は大きくなる。したがって、細長い圧縮材となり、細長比が大きいほど、座屈しやすい

圧縮材に対して、有効細長比として上限値が定められている。

(建築基準法施行令 第65条 )

構造耐力上主要な部分である鋼材の圧縮材(圧縮力を負担する部材をいう。以下同じ。)の有効細長比は,柱にあつては200以下,柱以外のものにあつては250以下としなければならない。

[ No.7 ]
地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.直接基礎における地盤の許容応力度は、基礎荷重面の面積が同一ならば、その形状が異なっても同じ値となる。

2.直接基礎下における粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により長時間かかって土中の水が絞り出され、間隙が減少するために生じる。

3.圧密による許容沈下量は、独立基礎のほうがべた基礎に比べて小さい。

4.基礎梁の剛性を大きくすることにより、基礎の沈下量を平均化できる。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

地盤の許容応力度は、土質試験、載荷試験等により地盤が破壊する極限鉛直支持力を求め、それに安全率を乗じて求める。極限鉛直支持応力度には、基礎の形状係数が関係するため、基礎底面の面積が同じであっても、その形状が正方形と長方形とでは、地盤の許容応力度は異なる。

2.◯

圧密沈下とは、粘性土地盤が荷重を受け、土中の水が排水されて体積が現象することによって沈下する現象をいう。直接基礎下における粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により、長時間かかって徐々に土中の水が絞り出されて、間隙が減少するために生じる。

3.◯

独立基礎とは、柱ごとに独立して点で支持する基礎をいう。べた基礎とは、柱全体を面で支持する基礎をいう。圧密による許容沈下量は、ベタ基礎よりも独立基礎のほうが小さい

4.◯

基礎梁とは、基礎部分や地下部分を支える梁のことで、地面の中に施工されるので、地中梁とも呼ばれる。基礎梁の剛性を大きくすると、基礎梁が変形しにくくなるので、基礎の沈下量を平均化することができる。

[ No.8 ]
床の構造計算をする場合の積載荷重として、最も不適当なものはどれか。

1.店舗の売り場の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。

2.集会場の客席が固定席である集会室の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。

3.倉庫業を営む倉庫の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。

4.百貨店の屋上広場の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

店舗の売り場の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。(建築基準法施行令第85条)

2.◯

集会場の客席が固定席である集会室の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。(建築基準法施行令第85条)

3.×

建築物の各部の積載荷重は、当該建築物の実況に応じて計算しなければならない。ただし、建築基準法施行令第85条の表に掲げる室の床の積載荷重については、それぞれ同表に定める数値に床面積を乗じて計算することができる。(建築基準法施行令85条) 倉庫業を営む倉庫の積載荷重は、表には記載されていないので、実況に応じて計算しなければならない

4.◯

百貨店の屋上広場の積載荷重は、2,900 N/m2 とすることができる。(建築基準法施行令第85条)

[ No.9 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構の AD 間に等分布荷重が、CE 間に集中荷重が同時に作用したとき、支点A 及び B に生じる水平反力(HA、HB)、鉛直反力(VA、VB)の値と して、正しいものはどれか。ただし、反力は右向き及び上向きを「+」、左向き及び下向きを「-」とする。

1.HA =-40kN
2.HB =+40kN
3.VA =-20kN
4.VB =+20kN

答え

  3

等分布荷重を1点荷重 Px と想定すると

Px = 20 kN/m × 4m = 80 kN

点AにおけるモーメントはMA = 0 より

MA = – Px × 2m – 20kN × 4m + VB × 6m = 0

  = – 80kN × 2m – 20kN × 4m + VB × 6m

VB = 40kN

点BにおけるモーメントはMB = 0 より

MB = – Px × 2m + 20kN × 2m – VA × 6m = 0

VA = – 20kN

MC右 =– 20kN × 2m + VB × 4m + HB × 4m = 0

 VB + HB = 10

 HB = 10 – 40 = –30 kN

HA + HB + Px = 0 より

 HA = – 50kN

よって、以下のようになる

 HA =– 50kN

 HB =– 30kN

 VA =-20kN

 VB =+40kN

より、3が正しい

[ No.10 ]
図に示すラーメン架構に集中荷重 3P 及び 2P が同時に作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。

 

 

答え

  3

左側柱の柱脚はローラー支点であるから、

力の合計の作用は右側柱の柱脚に、

右側に P (=3P – 2P)に作用するが、

ピン支点であるので、柱脚にはモーメントは発生せず、

梁と剛接合である柱頭部にモーメントが発生する。

梁の左端も剛接合であるのでモーメントは伝わる。

よって、3が正解である。

[ No.11 ]
鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.TMCP鋼は、熱加工制御により製造された鋼材で、高じん性であり溶接性に優れた鋼材である。

2.低降伏点鋼は、モリブデン等の元素を添加することで、強度を低くし延性を高めた鋼材である。

3.鋼材の溶接性に関する数値として、炭素当量(Ceq)や溶接割れ感受性組成(PCM)がある。

4.鋼材の材質を変化させるための熱処理には、焼入れ、焼戻し、焼ならしなどの方法がある。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

TMCP(Thermo Mechanical Control Process)鋼とは、熱加工制御により製造された鋼材で、化学成分の添加を減らして強度を高めたもので、高じん性で溶接性に優れている

2.×

低降伏点鋼(LY100,LY225)は、添加元素を極力減らした純鉄に近い鋼で、軟鋼に比べて強度は低いが、延性が極めて高いため、塑性変形によるエネルギーの吸収が必要な制振ダンパー等に用いられる

3.◯

炭素当量(Ceq)とは、炭素以外の元素の影響力を炭素量に換算したものをいう。溶接割れ感受性組成(PCM)とは、低温割れに対する化学成分の影響を表したものをいう。いずれも鋼材の溶接性に関する数値として用いられる。

4.◯

鋼材の材質を変化させるための熱処理には、焼入れ焼戻し焼ならしなどの方法がある。焼入れとは、鋼材を加熱後、水などで急冷して硬度を大きくする熱処理である。焼戻しとは、焼入れ後に再加熱して、じん性を高める熱処理である。焼ならしとは、加熱後、空冷し、鋼の組織の均一化を行う熱処理である。

[ No.12 ]
左官材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.せっこうプラスターは、水硬性であり、多湿で通気不良の場所で使用できる。

2.ドロマイトプラスターは、それ自体に粘性があるためのりを必要としない。

3.セメントモルタルの混和材として消石灰を用いると、こて伸びがよく、平滑な面が得られる。

4.しっくい用ののりには、海藻、海藻の加工品、メチルセルロース等がある。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

せっこうプラスターやドロマイドプラスターは空気中の湿気を吸い取る性質があるため浴室や外壁にはむかない。また、せっこうプラスターは、自硬性セメントに属し、主成分は焼せっこうである。したがって、硬化が早く、比較的強度もあり、収縮ひび割れが生じにくい

2.◯

ドロマイトとは、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを主成分とした鉱物をいい、左官材料に用いられる。ドロマイトを用いたドロマイトプラスターは、それ自体に粘性があるので、のりは不要である。

3.◯

セメントモルタルの混和材として消石灰、ドロマイトプラスターを用いると、こての伸びがよく、平滑な塗り面が得られる。また貧調合とすることができ、保水性の向上、ヤング率を減少することで収縮によるひび割れ、発生応力を低減させる等の目的で一般に用いられる。

4.◯

しっくい(漆喰)とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とする建築材料で、左官材料などに使用される。しっくい用ののりには、海藻、海藻の加工品、メチルセルロース等が用いられる。

[ No.13 ]
JIS(日本産業規格)のサッシに規定されている性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.スライディングサッシでは、「気密性」が規定されている。

2.スイングサッシでは、「水密性」が規定されている。

3.スライディングサッシでは、「ねじり強さ」が規定されている。

4.スイングサッシでは、「遮音性」が規定されている。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

気密性」は、スライディングサッシの性能項目として規定されている。

2.◯

水密性」は、スイングサッシの性能項目として規定されている。

3.×

スライディングドアセットの性能項目には、ねじりの強さは規定されていない。

4.◯

遮音性」はスイングサッシの性能項目として規定されている。

[ No.14 ]
建築用シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.シリコーン系シーリング材は、表面にほこりが付着しないため、目地周辺に撥水汚染が生じにくい。

2.2成分形シーリング材は、施工直前に基剤と硬化剤を調合し、練り混ぜて使用する。

3.弾性シーリング材は、液状ポリマーを主成分としたもので、施工後は硬化し、ゴム状弾性を発現する。

4.シーリング材のクラスは、目地幅に対する拡大率及び縮小率で区分が設定されている。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

撥水汚染という現象は、外壁に使用した石材・タイル・ほうろう・塗装パネルに多くみられ、シリコーン系シーリング材から遊離したシリコンオイルが、大気中の汚れを吸着し、目地周辺を薄黒く汚染することに起因するものである。

2.◯

2成分形シーリング材は、基剤と硬化剤を施工直前に調合して練り混ぜて使用する。

3.◯

弾性シーリング材とは、施工後は硬化し、ゴム状弾性を発現するシーリング材で、主成分は液状ポリマー(液体状の重合による高分子化合物)である。

4.◯

シーリング材のクラスは、日本工業規格(JIS)により、目地幅に対する拡大率及び縮小率で区分が設定されている。(JIS A5758)

[ No.15 ]
内装材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.構造用せっこうボードは、芯材のせっこうに無機質繊維等を混入したうえ、くぎ側面抵抗を強化したものである。

2.ロックウール化粧吸音板は、ロックウールのウールを主材料として、結合材及び混和材を用いて成形し、表面化粧加工したものである。

3.けい酸カルシウム板は、石灰質原料、けい酸質原料、石綿以外の繊維、混和材料を原料として、成形したものである。

4.強化せっこうボードは、両面のボード用原紙と芯材のせっこうに防水処理を施したものである。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

構造用せっこうボードは、せっこうの芯材に無機質繊維等を混入し、くぎ側面抵抗を強化したボードをいう。

2.◯

ロックウール化粧吸音板は、人造鉱物繊維のロックウールを結合材及び混和材を用いて成形し、表面を化粧加工した吸音板をいう。

3.◯

けい酸カルシウム板とは、石灰質原料、けい酸質原料、繊維(石綿を除く)、混和材料を原料として、板状に成形したものである。

4.×

強化せっこうボードは、ボードの心材にガラス繊維等を混入したもので、防火性に優れた材料である。

1級建築施工管理技士 令和03年 一次 問題1 解説

令和3年 1級建築施工管理技士 一次 問題1解答解説

※ 問題番号[ No.1 ]~[ No.15 ]までの 15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No.1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.風圧力による自然換気の場合、他の条件が同じであれば、換気量 は風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する。

2.室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づく。

3.中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、100 ppm以下となるようにする。

4.中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の浮遊粉塵の量 は、0.15mg/m3 以下となるようにする。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

風圧力による自然換気の場合、他の条件が同じであれば、換気量は、開口部の面積及び風速に比例し、風上側と風下側の風圧係数の差の平行根に比例する。

2.◯

室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づく。なお、中性帯とは、ある高さにおいて室内外の圧力差がゼロになる部分をいう。上部に大きな開口があれば、中性帯は開口が大きいほうに移動する。

3.×

室内空気の一酸化炭素の濃度は、10ppm以下となるようにする必要がある。

(建築基準法施行令第129条の2の5第3項)

ppm:parts per million(パーツ・パー・ミリオン)百万分の一

10ppmは 0.001%、1000ppmは0.1%

・二酸化炭素 1,000 ppm以下

・一酸化炭素   10 ppm以下

覚え方「銭湯で屁をする」(原口氏「スーパー記憶術」より)

4.◯

室内空気の浮遊粉塵の量は、0.15mg/m3以下となるようにする必要がある。

[ No.2 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.演色性とは、照明光による物体色の見え方についての光源の性質をいう。

2.光束とは、単位波長当たりの放射束を標準比視感度で重みづけした量をいう。

3.形状と面積が同じ側窓は、その位置を高くしても、昼光による室内の照度分布の均斉度は変わらない。

4.設計用全天空照度は、快晴の青空のときが薄曇りのときよりも小さな値となる。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

演色性とは、太陽の自然光に対して、照明光による物体の色の見え方についての光源の性質をいう。

2.◯

光束とは、単位波長当たりの放射束を標準比視感度で重みづけした量で、光源の光の量を表す。なお、視感度とは人の目の感度のことで、標準比視感度とは標準的な人間の目の感度特性を表したものをいう。

3.×

形状と面積が同じ窓でも、高い位置にあるほど、昼光による室内の照度分布の均斉度は高くなる。{ 平成25年度 問題2 ]

なお、均斉度とは、最大照度に対する最小照度の比をいう。照度とは単位面積当たりの光束のことで、被照射面の明るさを表す。

4.◯

設計用全天空照度は、快晴の青空のときが薄曇りのときよりも小さな値となる。全天空照度とは、直射日光を除いた全天空の照度をいう。

[ No.3 ]
吸音及び遮音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.グラスウールなど多孔質の吸音材の吸音率は、一般に低音域より高音域の方が大きい。

2.コンクリート間仕切壁の音響透過損失は、一般に低音域より高音域の方が大きい。

3.床衝撃音レベルの遮音等級を表すL値は、その値が大きいほど遮音性能が高い。

4.室間音圧レベル差の遮音等級を表すD値は、その値が大きいほど遮音性能が高い。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

グラスウールなど多孔質の吸音材の吸音率は、一般に低音域より高音域の方が大きい。すなわち、低い音よりも高い音の方が吸音されやすい。

2.◯

コンクリート間仕切壁の音響透過損失は、一般に低音域より高音域の方が大きい。すなわち、低い音よりも高い音の方が、透過する時の損失が大きく、透過しにくい。一方、低い音の方が透過しやすい。

3.×

床衝撃音の遮音等級は、音源室で床衝撃音発生装置によって発生させた衝撃音を、下階で測定した音圧レベル、Lr-50、Lr-55等で示す。等級が小さいほど床の遮音性能が高い。[ 平成23年度 問題3 ]

4.◯

室間音圧レベル差とは、音が発生している室の音圧レベルと音が透過する側の室の音圧レベルの差をいい、この差が大きいほど、遮音性能が高い。したがって、室間音圧レベル差の遮音等級を表すD 値は、その値が大きいほど遮音性能が高い。

[ No.4 ]
積層ゴムを用いた免震構造の建築物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.免震構造とした建築物は、免震構造としない場合に比べ、固有周期が短くなる。

2.免震部材の配置を調 整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合せることで、ねじれ応答を低減できる。

3.免震層を中間階に設置する場合、火災に対して積層ゴムを保護する必要がある。

4.免震構造は、建築物を鉛直方向に支える機構、水平方向に復元力を発揮する機構及び建築物に作用するエネルギーを吸収する機構から構成される。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

免震構造とした建築物は、免震構造としない場合に比べ、固有周期が長くなる。[ 平成21年度 問題4 ]

なお、固有周期とは、物体が自由振動するときに揺れが一往復するのにかかる時間をいう。

2.◯

ねじれ応答とは、地震時に建物全体がねじれるような挙動をいう。平面計画でコアの位置や耐力壁の位置が偏っている場合に大きくなる。免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減することができる。

3.◯

免震層を、火災の恐れがある建物の中間階に設置する場合には、耐火材で被覆する等して、火災に対して積層ゴムを保存する必要がある

4.◯

免震構造は、次の3つの機構で構成される。

①建築物を鉛直方向に支える機構

②水平方向に復元力を発揮する機構

③建築物に作用するエネルギーを吸収する機構

[ No.5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.柱の主筋はD13 以上の異形鉄筋とし、その断面積の和は、柱のコンクリート全断面積の 0.8%以上とする。

2.柱のせん断補強筋の間隔は、柱の上下端から柱の最大径の 1.5 倍又は最小径の2倍のいずれか大きい方の範囲内を 150mm以下とする。

3.梁の主筋はD13 以上の異形鉄筋とし、その配置は、特別な場合を除き2段以下とする。

4.梁のせん断補強筋にD10 の異形鉄筋を用いる場合、その間隔は梁せいの以下、かつ、250mm 以下とする。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

柱の主筋は直径がD13以上の異形鉄筋とし、その断面積の和は、柱のコンクリートの全断面積の 0.8%以上とする。(日本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算規準第19条)

2.×

柱のせん断補強筋(帯筋)の間隔は、100mm以下とする。ただし、柱の上下端より柱の最大径の1.5倍または最小径の2倍のいずれか大きい方の範囲外では、帯筋間隔を前記数値の1.5倍まで増大することができる。(鉄筋コンクリート構造計算基準)[ 令和元年度 問題5 ]

3.◯

梁の主筋はD13以上の径の異形鉄筋とし、その配置は、特別な場合を除いて2段以下とする。2段とは、主筋を2重に配筋することをいう。(日本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算規準第17条)

4.◯

梁のせん断補強筋とは、梁のせん断応力に対抗する鉄筋のことで、あばら筋のことである。あばら筋とは、梁の周方向に配筋される鉄筋である。梁のあばら筋は、せん断やひび割れに対する補強に使用され、間隔は、折曲げ筋の有無にかかわらず、D10の異形鉄筋を用いて梁せいの 1/2以下、かつ、250mm以下とする。(日本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算規準第17条)

[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.H 形鋼は、フランジ及びウェブの幅厚比が大きくなると局部座屈を生じやすい。

2.部材の引張力によってボルト孔周辺に生じる応力集中の度合は、普通ボルト接合より高力ボルト摩擦接合の方が大きい。

3.シヤコネクタでコンクリートスラブと結合された鋼製梁は、上端圧縮となる曲げ応力に対して横座屈が生じにくい。

4.H 形鋼における、局部座屈の影響を考慮しなくてもよい幅厚比については、柱のウェブプレートより梁のウェブプレートの方が大きい。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

H形鋼のフランジ及びウェブの幅厚比が大きくなると、相対的に板の厚さが薄くなり、圧縮材は部材としての耐力を発揮する前に局部座屈を生じやすくなる

2.×

部材の引張力によってボルト孔周辺に生じる応力集中の度合は、普通ボルト接合の場合より高力ボルト摩擦接合の方が少ない。

高力ボルト摩擦接合は、高力ボルトで継手部材を締付け、部材間に生じる摩擦力によって応力を伝達する接合法である。特徴は、応力の流れが円滑で、継手の剛性が高いことにある。

せん断力を受けるリベット、あるいは中ボルト接合の場合、外力が作用すると接合部にずれが生じ、ボルト鋼板が支圧状態になったあとで応力の伝達が行われ、その場合、孔周辺に高い応力集中が生じる。

それに対し、摩擦接合では接触面で応力が伝達され、応力伝達面積が大きいため、高い応力集中は起こらない。[ 平成23年度 問題5 ]

3.◯

シヤコネクタとは、2つの部材を一体化するための接合部材をいう。シヤコネクタでコンクリートスラブと結合された鋼製梁は、梁の上端が圧縮となるような曲げ応力に対して、梁の水平方向への座屈である横座屈が生じにくい

鉄骨梁に打設する、スタッド等のことをいう。

4.◯

幅厚比とは、厚みに対する幅をいう。H形鋼の局部座屈の影響を考慮しなくてもよい幅厚比は、柱のウェブプレートより梁のウェブプレートの方が大きい

[ No.7 ]
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.杭の先端の地盤の許容応力度は、セメントミルク工法による埋込み杭の場合より、アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭の方が大きい。

2.杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力と極限周面摩擦力との和で表す。

3.地盤から求める杭の引抜き抵抗力に杭の自重を加える場合、地下水位以下の部分の浮力を考慮する。

4.杭の周辺地盤に沈下が生じたときに杭に作用する負の摩擦力 は、一般に摩擦杭の場合より支持杭の方が大きい。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

プレボーリングによる埋込み工法は、アースオーガーで掘削した孔に杭を設置する工法で、セメントミルク工法という。埋込み杭の先端地盤許容応力度は、アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭で算定されるので、セメントミルク工法の先端地盤許容応力度の方が大きくなる。[ 平成27年度 問題7 ]

杭の先端支持力は

打込み杭 :300・Ne/3 [ kN/m2 ]

埋込み杭 :200・Ne/3 [ kN/m2 ]

場所打ち杭:150・Ne/3 [ km/m2 ]

Ne:杭先端地盤の平均N値

2.◯

杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力と極限周面摩擦力を加算したものとする。

3.◯

杭の引抜き力は、杭自体の引張強度と、地盤の引抜き抵抗の小さい方で決まる。地盤の引抜き抵抗による値は、極限の引抜き抵抗の 1/3を長期許容引抜き力とするが、杭の自重も引抜きに抵抗すると考えてよい。その場合、地下水位以下の部分の浮力を考慮する。

tRa = tRu/3 + Wp

tRa:杭の長期許容引抜き抵抗力

tRu:地盤による杭の極限引抜き抵抗力

Wp:杭の自重(地下水位以下の部分についての浮力を考慮する)

4.◯

杭周囲の地盤沈下によって杭の沈下より地盤の沈下が大きくなると、杭周囲面には下向きの摩擦力が働くが、摩擦杭は杭と共に沈下するため、負の摩擦力は支持杭の方が摩擦杭より大きくなる

[ No.8 ]
図に示す断面のX−X 軸に対する断面二次モーメントの値 として、正しいものはどれか。

1.56 a3
2.56 a4
3.72 a3
4.72 a4

答え

  2

[ 解答解説 ]

断面二次モーメントは

I = bh3/12 [ cm4 ]

で示される。

b:梁幅、h:梁せい

断面二次モーメントは、その断面の図心を通る軸が同一の場合

加減算が成り立つ。

I = BH3/12 ー bh3/12

今回のような横向きC型鋼材の場合は

大きい断面形状( 4a × 6a )から

小さい断面形状( 3a × 4a )を引けばよい

よって

I = { 4a × (6a)3 − 3a × (4a) } / 12

=( 864a4 − 192a4 )/12

= 56a4

∴ 2が正解

[ No.9 ]
図に示す静定の山形ラーメン架構の AC 間に等分布荷重 w が作用したとき、支点Bに生じる鉛直反力 VB と、点D に生じる曲げモーメントMD の値の大きさの組合せとして、正しいものはどれか。

1.VB = 6 kN、MD = 0 kN・m
2.VB = 6 kN、MD = 18 kN・m
3.VB = 12 kN、MD = 0 kN・m
4.VB = 12 kN、MD = 18 kN・m

答え

  2

[ 解答解説 ]

点AでのモーメントMAを考える。

等分分布荷重は部材AC にはその中点に集中荷重としてかかていると考えると

MA = 3m ×(2kN/m×6m )~ 6m× VB = 0

(時計周りが正)

より VB = 6 kN

次に、点Dより右側の部分でモーメント考えると

MD = 3m × VB = 3 × 6 =18 kN・m

∴ 2が正解

[ No.10 ]
図に示す単純梁AB において、CD 間に等分布荷重 w が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。


答え

  2

[ 解答解説 ]

1と4は集中荷重であるので当てはまらない。

設問のはりの両端はピン接合なので、2が正解である

[ No.11 ]
金属材料に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.黄銅(真ちゅう)は、銅と亜鉛の合金であり、亜鉛が 30~ 40% のものである。

2.鉛は、鋼材に比べ熱伝導率が低く、線膨張係数は大きい。

3.ステンレス鋼のSUS 430 は、SUS 304 に比べ磁性が弱い。

4.アルミニウムは、鋼材に比べ密度及びヤング係数が約 1/3 である。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

黄銅(真ちゅう)は、銅と亜鉛の合金であり、銅:60〜70%、亜鉛:30〜40%の合金である。展性・延性に富み、侵食されにくく、耐食性も高い。絞り加工・機械・器具等に用いられる。また、流動性に富み精密な鋳物にも使用される。

2.◯

鉛は、鋼材に比べ熱伝導率は低いが、線膨張係数は大きい。線膨張係数とは、単位温度あたりの温度上昇による長さの伸びる率をいう。

3.×

ステンレス鋼 SUS430(フェライト系)は、鉄とクロムの合金で、SUS304(オーステナイト系)は、鉄とクロムとニッケルの合金である。SUS430は磁石に付く強磁材料で、SUS304に比べて磁性は強い。[ 平成27年度 問題11 ]

4.◯

アルミニウムは鋼材に比べ、密度、ヤング係数ともに約1/3である。密度とは、単位体積当たりの質量をいう。ヤング係数とは、縦弾性係数ともいい、応力とひずみの比を表したものである。

[ No.12 ]
石材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.花崗岩は、耐摩耗性、耐久性に優れるが、耐火性に劣る。

2.安山岩は、光沢があり美観性に優れるが、耐久性、耐火性に劣る。

3.砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る。

4.凝灰岩は、加工性に優れるが、強度、耐久性に劣る。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

花崗岩はいわゆる御影石と呼ばれ、地下深部のマグマが地殻内で冷却固結した結晶質の石材で、硬く、耐摩耗性、耐久性に優れた石材として、建築物の外部等に最も多く用いられている。ただし、耐火性の点でやや劣る

2.×

安山岩(火成岩)は噴出した火山岩で、組成鉱物は斜長石、角閃石などで、硬く、色調は灰褐色のものが多く光沢がない。また、強度、耐久性に優れ、特に耐火性が大きい。[ 平成27年度 問題12 ]

3.◯

砂岩は、主に砂が続成作用により固結してできた堆積岩である。耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る。

4.◯

凝灰岩は、火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石である。加工性、耐火性に優れるが、光沢がなく、吸水性が大きく風化しやすいため、強度、耐久性に劣る

[ No.13 ]
日本産業規格(JIS)のドアセットに規定されている性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.スライディングドアセットでは、「鉛直荷重強さ」が規定されている。

2.スライディングドアセットでは、「耐風圧性」が規定されている。

3.スイングドアセットでは、「耐衝撃性」が規定されている。

4.スイングドアセットでは、「開閉力」が規定されている。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

「鉛直荷重強さ」は、スライディングドアセットには規定されていない。[ 令和二年度 問題13 ]

「鉛直荷重強さ」が規定されているのは、スイングドアセットである。

2.◯

スライディングドアセットでは、「耐風圧性」が規定されている。

3.◯

スライディングドアセットでは、「耐衝撃性」た規定されている。

4.◯

スイングドアセットでは、「開閉力」が規定されている。

[ No.14 ]
アスファルト防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.エマルションタイプのアスファルトプライマーは、アスファルトを水中に乳化分散させたものである。

2.砂付ストレッチルーフィング 800 の数値 800 は、製品の抗張積の呼びを表している。

3.防水工事用アスファルトは、フラースぜい化点の温度が低いものほど低温特性のよいアスファルトである。

4.アスファルトルーフィング 1500の数値1500 は、製品の単位面積当たりのアスファルト含浸量を表している。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

アスファルト防水の下地材をアスファルトプライマーという。アスファルトプライマーには、アスファルトを水中に乳化分散させたエマルションタイプと、ブローンアスファルトなどを揮発性溶剤に溶融した有機溶剤タイプがある。

2.◯

ストレッチルーフィングの種類及び品質はJIS A6022に定められており、砂付きストレッチルーフィング800の数値800は、製品の抗張積(引張強さと最大荷重時の伸び率との積)を表している。

3.◯

フラースぜい化点温度とは、アスファルトの低温における変形しやすさを示すもので、鋼板の表面に作製したアスファルト薄膜を曲げたとき、亀裂の生じる最初の温度を示す。つまり、フラースぜい化点温度が低いものは、低温でも脆性破壊を生じるいことなく変形する。低温特性のよいアスファルトである

4.×

アスファルトルーフィングの種類及び品質は JIS A6005に定められており、アスファルトルーフィング1500は、製品の単位面積質量が 1,500 g/m2以上のものをいう。[ 令和元年度 問題14 ]

[ No.15 ]
塗料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.つや有合成樹脂エマルションペイントは、水分の蒸発とともに樹脂粒子が融着して塗膜を形成する。

2.アクリル樹脂系非水分散形塗料は、溶剤の蒸発とともに樹脂粒子が融着して塗膜を形成する。

3.クリヤラッカーは、自然乾燥で長時間かけて塗膜を形成する。

4.合成樹脂調合ペイントは、溶剤の蒸発とともに油分の酸化重合が進み、乾燥硬化して塗膜を形成する。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

つや有合成樹脂エマルションペイントは、乾燥過程で水分が蒸発すると、樹脂粒子が結合、融着して連続した塗膜を形成する。

2.◯

アクリル樹脂系非水分散形塗料は、乾燥過程で溶剤が蒸発すると、樹脂粒子が結合、融着して連続した塗膜を形成する。

3.×

クリヤラッカーは、木材の透明塗料に適し、速乾性で自然乾燥で短時間に溶剤が蒸発して塗膜を形成する。光沢にすぐれ、堅くて丈夫な塗膜を形成する。

4.◯

合成樹脂調合ペイントは、隠ぺい力や耐候性に優れた着色顔料、体質顔料等と耐水性や耐候性の良い長油性フタル酸樹脂ワニスとを組み合わせた塗料で、空気中の酸素によって乾性油の酸化重合が進み、乾燥硬化した塗膜を形成する。

1級建築施工管理技士 令和04年 一次 問題1 解説

令和4年 1級建築施工管理技士 一次 解答 解説 問題1

(午前の部)令和4年6月 12 日(日)

問題番号 [ No.1 ]~ [ No.15 ]までの 15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No. 1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 必要換気量は、1時間当たりに必要な室内の空気を入れ替える量で表される。

2. 温度差による自然換気は、冬期には中性帯より下部から外気が流入し、上部から流出する。

3. 全熱交換器は、冷暖房を行う部屋で換気設備に用いると、換気による熱損失や熱取得を軽減できる。

4. 室内の効率的な換気は、給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうがよい。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

必要換気量は、1時間当たりに必要な室内の空気を入れ替える量で表される。なお、必要換気量とは、室内空気の衛生を保つために、換気時に求められる必要な空気量のことを示す。

2.◯

温度差による自然換気は、冬期には中性帯より下部から外気が流入し、上部から流出する。なお、中性帯とは、ある高さにおいて室内外の圧力差がゼロになる部分をいう。

3.◯

全熱交換器とは、換気により失われる熱エネルギーの一部を回収するもので、全熱交換器を用いると、冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できる。

4.×

令和2 No.1と類似の解答選択肢

給気口から排気口に至る換気経路を短くすると、取り込んだ新鮮な外気が空間内に行き渡ることなく、そのまま排出されるため換気効率は悪くなる換気経路は長くするほうがよい

[ No. 2 ]
伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 熱放射は、電磁波による熱の移動現象で、真空中においても生じる。

2. 壁体の含湿率が増加すると、その壁体の熱伝導率は小さくなる。

3. 壁体の熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の和の逆数を、熱貫流率という。

4. 物質の単位体積当たりの熱容量を、容積比熱という。

答え
  2

[ 解答解説 ]

1.◯ 熱放射は物体表面から射出される赤外線(電磁波)によって、熱が移動する現象である。放射による熱の移動には空気は必要ないため、真空中においても放射による熱移動は生じる。太陽の熱は、熱放射により真空の宇宙空間を通って地球に到達している。

 

2.×

壁体の含湿率が増加すると、その壁体の熱伝導率は大きくなる。含湿率は、含水率ともいい、材料に含まれる水分の割合を示す。また、熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを示す値である。熱伝導率が大きいと断熱性が低くなる。(熱を通しやすくなる)水分は熱を通しやすい。

 

3.◯

熱伝導抵抗とは、熱の伝わりにくさを示す値のことである。また、熱伝達抵抗とは、熱の伝達のしにくさを表す値のことである。熱貫流率は、壁体の熱の通しやすさを示す値である。熱貫流率は、室内外の熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の合計の逆数で表される。

 

4.◯

ある物体の温度を1K上昇させるのに必要な熱量 [ J/K ]熱容量という。

熱容量 = 比熱 [ J/g・K ](単位質量当たりの物質の熱容量)× 質量 (g)

で求められる。熱容量が大きいと熱しにくく、冷めにくいため、熱容量の大きな建物は、外気温度の変動に対する室内温度の変動が緩やかな変化となる。コンクリート造のような壁が厚く重いものほど熱容量は大きくなる。

[ No. 3 ]
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 音波は、媒質粒子の振動方向と波の伝搬方向が等しい縦波である。

2. 音速は、気温が高くなるほど速くなる。

3. 音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、低い周波数よりも高い周波数の音のほうが回折しやすい。

4. ある音が別の音によって聞き取りにくくなるマスキング効果は、両者の周波数が近いほどその影響が大きい。

答え  3

[ 解答解説 ]

1.◯

音波は、音の波を指し、媒質粒子(波動を伝搬する粒子)の振動方向と波の伝搬方向が等しい縦波である。

2.◯

音速は、気温が高くなるほど速くなる

1気圧下での乾燥空気で、0℃〜30℃付近ではおおよそ、次の式がなりたつ。

音速 [ m/s ] = 331.5 + 0.6T

T 温度 [ ℃ ]

3.×

音波が波の性質によって障害物の裏側まで回り込んで伝わる回折現象は、すき間の間隔や障害物の大きさが波長に比べて小さいと起こりやすい。また、高い周波数の音よりも低い周波数の音の方が回折しやすい

4.◯

マスキング効果とは、目的の音が別の音によって聞こえなくなる現象をいう。隠ぺい効果ともいう、それぞれの音の周波数が近いほど効果が大きくなり、低い音は高い音をマスキングしやすい。

[ No. 4 ]
鉄筋コンクリート造の建築物の構造計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. ねじれ剛性は、耐震壁等の耐震要素を、平面上の中心部に配置するよりも外側に均一に配置したほうが高まる。

2. 壁に換気口等の小開口がある場合でも、その壁を耐震壁として扱うことができる。

3. 平面形状 が極めて長い建築物には、コンクリートの乾燥収縮や不同沈下等による問題が生じやすいため、エキスパンションジョイントを設ける。

4. 柱は、地震時の脆性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるようにする。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

ねじれ剛性(ねじれの力に対する剛性)は、耐震壁等の耐震要素を、平面上の中心部に配置するよりも外側に均一に配置するほうが高まる。剛性より、ねじれ剛性の方が、柔軟性があるため、外側に配置する。

2.◯

耐力壁(耐震壁)の構造としては、建築基準法施行令第78条の2に定められており、耐力壁の構造は、第1項第二号で開口部周囲に径12mm以上の補強筋を配置することとある。したがって、壁に換気口等の小開口がある場合でも、定められた条件では、その壁を耐震壁として扱うことができる。

3.◯

平面形状が極めて長い建築物には、不同沈下等による問題が生じやすいため、エキスパンションジョイントを設ける。エキスパンションジョイントは、一般的には異なる構造計算による建物をつなぐものである。

4.×

柱は、地震時のぜい性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が小さくなるように計画する。軸力と曲げを同時に受ける柱の短期軸方向応力度は、Fc/3(Fcはコンクリートの設計基準強度 N/mm2)以内におさめることが望ましい。

[ No. 5 ]
木質構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 同一の接合部にボルトと釘を併用する場合の許容耐力は、両者を加算することができる。

2. 2階建ての建築物における隅柱は、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合、通し柱としなくてもよい。

3. 燃えしろ設計は、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に、長期荷重により生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証するものである。

4. 直交集成板(CLT)の弾性係数、基準強度は、強軸方向であっても、一般的な製材、集成材等の繊維方向の値と比べて小さくなっている。

答え
  1
[ 解答解説 ] 1.× ボルト接合では、材がすべってボルト軸にぶつかるまで(初期すべり)、ボルトは効かない。一方釘接合では、材が動かなくても初めから効いている。釘とボルトを併用すると、材がすべらずにボルトが効かない恐れがある。よって、単純にボルトと釘の耐力を足し算することはできない

 

2.◯

階数が2以上の建築物における隅柱またはこれに準ずる柱は、通し柱としなければならない。ただし、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合においてはこの限りでない。(建築基準法施行令第43条第5項)

 

3.◯

燃えしろ設計とは、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に、長期荷重により生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証する方法である。

 

4.◯

直交集成板(CLT)は、ひき板(ラミナ)を幅方向に並べたものを、その繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料である。一般的な製材の繊維方向の値と比べ、弾性係数や基準強度は小さい

[ No. 6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 梁の材質をSN 400A からSN 490B に変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、構造計算上、梁のたわみは同一である。

2.  節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。

3. トラス構造の節点は、構造計算上、すべてピン接合として扱う。

4. 柱脚に高い回転拘束力をもたせるためには、根巻き形式ではなく露出形式とする。

答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯

梁の変形は曲げ、圧縮、せん断変形のいずれも荷重条件、部材断面が同じであれば、ヤング係数に比例する。鋼材のヤンク係数は、材料に関係なく、2.05 × 105 N/mm2一定であり、材質を変えてもたわみは変わらない。SN400A とSN490Bでは、強度は異なるが同じ鋼材である。部材断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。

2.◯

座屈とは、縦長の部材が縦方向に圧縮荷重を受けたとき、限度を超えて横方向に曲がる現象をいう。座屈長さとは、部材の座屈が生じる部分の長さをいう。節点の水平移動が拘束され、回転に対して両端自由なラーメン構造の柱の場合、座屈長さは設計上、節点間の距離となる。

3.◯

鉄骨造におけるトラス構造の節点は、構造計算上、すべてピン接合として扱う。

4.×

柱脚には、露出柱脚、根巻き柱脚、埋込み柱脚がある。柱脚の固定度(回転拘束)の大小関係は、露出柱脚 < 根巻き柱脚 < 埋込み柱脚である。露出柱脚より根巻き柱脚の方が高い回転拘束力をもつ

[ No. 7 ]
地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 圧密沈下の許容値は、独立基礎のほうがべた基礎に比べて大きい。

2. 粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により長時間かかって土中の水が絞り出され、間隙が減少するために生じる。

3. 直接基礎の滑動抵抗は、基礎底面の摩擦抵抗が主体となるが、基礎の根入れを深くすることで基礎側面の受動土圧も期待できる。

4. 地盤の液状化は、地下水面下の緩い砂地盤が地震時に繰り返しせん断を受けることにより間隙水圧が上昇し、水中に砂粒子が浮遊状態となる現象である。

答え
  1

[ 解答解説 ]

1.×

独立基礎は圧密により不同沈下を生じやすいが、べた基礎は建物と基礎が一体となっているため、不同沈下は生じにくい。圧密沈下の許容値は、独立基礎の方がべた基礎に比べて小さい

2.◯

圧密沈下とは、粘性土地盤が荷重を受け、土中の水が排出されて体積が減少することにより沈下する現象をいう。直接基礎下における粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により、長時間かかって徐々に土中の水が絞り出されて、間隙が減少するために生じる

3.◯

滑動抵抗とは、基礎底面が土圧により水平に移動しようとする力に抵抗することをいう。根入れを深くすることにより、基礎底面の摩擦抵抗が大きくなり抵抗力があがるとともに、基礎側面の受動土圧も期待できる。

4.◯

地盤の液状化は、地震時に地下水面下の緩い砂地盤が振動を受け、地盤が液体状になる現象である。地盤上の比重の大きい構造物が倒れたり、比重の小さい構造物が浮き上がったりする。

[ No. 8 ]
建築物に作用する荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 風圧力を求めるために用いる風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積により算出する。

2. 雪下ろしを行う慣習のある地方において、垂直積雪量 が1m を超える場合、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じ垂直積雪量を1m まで減らして計算することができる。

3.  劇場、映画館等の客席の単位床面積当たりの積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、固定席のほうが固定されていない場合より小さくすることができる。

4. 速度圧の計算に用いる基準風速は、原則として、その地方の再現期間 50年の 10分間平均風速値に相当する。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

風力係数Cfは、次式により求める。
Cf = Cpe ー Cpi
 Cpe:建物の外圧係数
Cpi:建物の内圧係数

風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積ではなく、差によって算出する。(建築基準法施行令第87条及び平成12年建設省告示1454号第3)

2.◯

雪下ろしを行う慣習のある地方において、垂直積雪量 が1m を超える場合、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じ垂直積雪量を1m まで減らして計算することができる。(建築基準法施行令第86条第6項)

3.◯

例えば、床の構造計算に用いる積載荷重は、劇場、映画館等の固定席の場合、2,900N/m2その他の場合3,500N/m2であり、客席の積載荷重は、固定席の方が固定されていない場合より小さい。

4.◯

建築基準法施行令第87条第2項に基づいた告示に、速度圧の算出等に用いる基準風速V0は、その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて、毎秒30mから46mの範囲内に定められている。これは、その地方の50年再現期間(1年間の発生確率が 1/50)の10分間平均風速値に相当する。

[ No. 9 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構の AD間及び DC 間に集中荷重 が同時に作用するとき、支点B に生じる水平反力 HB 、鉛直反力 VB の値 の大きさの組合せとして、正しいものはどれか。

1. HB = 2kN、VB = 6kN

2. HB = 3kN、VB = 9kN

3. HB = 4kN、VB = 12kN

4. HB = 5kN、VB = 15kN

答え

  1

[ 解答解説 ]

点Aにおけるモーメントは

MA = −6kN × 2m − 6kN × 4m + VB × 6m = 0

  −12 − 24 − 6VB = 0

       6VB = −36

        VB = −6 kN(上向き)

点Cにおける右側モーメントは

Mc右 = VB × 2m − HB × 6m= 0

    2VB − 6HB= 0

       6HB=2VB

VB = −6 より  HB=2 kN(左向き)

ゆえに、正答は1となる。

[ No.10 ]
図に示す単純梁 AB のCD 間に等分布荷重 w が、点Eに集中荷重 P が同時に作用するときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。

答え
  2

[ 解答解説 ]

力は合成・分解することができる。

等分布荷重 w= 2kN/mによる力と

集中荷重 P = 6kN

とに分けて考えると次のようになる。

ゆえに、解答は2番が想定される。

[ No.11 ]
鋼材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1. ある特定の温度以上 まで加熱した後、急冷する焼入れ処理により、鋼は硬くなり、強度が増加する。

2. 鋼は、炭素量が多くなると、引張強さは増加し、靱性は低下する。

3. SN 490B やSN 490C は、炭素当量等の上限を規定して溶接性を改善した鋼材である。

4. 低降伏点鋼は、モリブデン等の元素を添加することで、強度を低くし延性を高めた鋼材である。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

鋼材の熱処理には、焼入れ、焼戻し、焼なまし、焼ならしがある。焼入れは、ある特定の温度以上まで鋼を加熱した後、急冷する方法である。効果は鋼が硬くなり。強度が増加する。

2.◯

鋼は、炭素量が多くなると、引張強さは増加し、伸びや靭性は低下する。炭素量が少なくなると、粘りが増大し、加工しやすくなる。

3.◯

SN材は、建築構造用圧延鋼材で、溶接性の保証の有無板厚方向の引張特性の保証等を強度区分の末尾記号 A,B,Cで表示する。A種は溶接を行わない部材に使用される。B種及びC種は、塑性変形性能と溶接性の確保が要求される部材に使用されるので、JISにより化学成分、炭素当量の上限等が規定されている。

4.×

低降伏点鋼(LY100,LY225)は、添加元素を極力減らした純鉄に近い鋼で、軟鋼に比べて強度は低いが、延性が極めて高いため、塑性変形によるエネルギーの吸収が必要な制振ダンパー等に用いられる

[ No.12 ]
左官材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. しっくいは、消石灰を主たる結合材料とした気硬性を有する材料である。

2. せっこうプラスターは、水硬性であり、主に多湿で通気不良の場所の仕上げで使用される。

3. セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物に骨材や流動化剤等を添加した材料である。

4. ドロマイトプラスターは、保水性が良いため、こて塗りがしやすく作業性に優れる。

答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

しっくい(漆喰)とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とする建築材料で、気硬性を有し、左官材料などに使用される。

2.×

せっこうプラスターやドロマイドプラスターは空気中の湿気を吸い取る性質があるため浴室や外壁にはむかない。また、せっこうプラスターは、自硬性セメントに属し、主成分は焼せっこうである。したがって、硬化が早く、比較的強度もあり、収縮ひび割れが生じにくい

3.◯

セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物に骨材や流動化剤等を添加し、セルフレベリング性を付与し、これを床面に流し簡単に均すだけで平坦・平滑で精度の高い床下地をつくるものである。

4.◯

ドロマイトとは、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを主成分とした鉱物をいい、左官材料に用いられる。ドロマイトを用いたドロマイトプラスターは、粘性があり、保水性がよい。そのため、こて塗りがしやすく作業性に優れる

[ No.13 ]
建築用板ガラスに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. フロート板ガラスは、溶融した金属の上に浮かべて製板する透明、かつ、平滑なガラスである。

2. 複層ガラスは、複数枚の板ガラスの間に間隙を設け、大気圧に近い圧力の乾燥気体を満たし、その周辺を密閉したもので、断熱効果のあるガラスである。

3. 熱線吸収板ガラスは、板ガラスの表面に金属皮膜を形成したもので、冷房負荷の軽減の効果が高いガラスである。

4. 倍強度ガラスは、フロート板ガラスを軟化点まで加熱後、両表面から空気を吹き付けて冷却加工するなどにより、強度を約2倍に高めたガラスである。

答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

フロート板ガラスは、溶融した金属の上に浮かべて(フロートさせて)製板する透明、かつ、平滑なガラスである。一般的な板ガラスを指し、1.9mm、2.5mmなどの薄いガラスから、22mm、25mmなどの厚いガラスが製板できる。

2.◯

複層ガラスは、複数枚の板ガラスの間に間隙を設け、大気圧に近い圧力の乾燥気体を満たし、その周辺を密閉したもので、冷房負荷の軽減、結露防止、断熱効果のあるガラスである。

3.×

熱線吸収板ガラスは、太陽放射熱を吸収させるためガラスの原料の中にニッケル、コバルト、鉄などを入れてあり、熱割れを起こしやすい。なお、板ガラスの表面に金属皮膜を形成したもので、冷房負荷の軽減の効果が高いのは、熱線反射ガラスである。

4.◯

倍強度ガラスは、フロート板ガラスを軟化点まで加熱後、両表面から空気を吹き付けて冷却加工するなどにより、ガラス表面に適切な大きさの圧縮応力層をつくる。強度を約2倍に高め、かつ、破損した時に細片となるようにしたガラスである。

[ No.14 ]
建築用シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. シーリング材のクラスは、目地幅に対する拡大率及び縮小率で区分が設定されている。

2. 1成分形シーリング材の硬化機構には、湿気硬化、乾燥硬化及び非硬化がある。

3. 2面接着とは、シーリング材が相対する2面で被着体と接着している状態をいう。

4. 2成分形シーリング材は、基剤と着色剤の2成分を施工直前に練り混ぜて使用するシーリング材である。

答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

シーリング材のクラスは、JIS(日本産業規格)により、目地幅に対する拡大率及び縮小率で区分が設定されている。(JIS A5758)

2.◯

1成分形シーリング材は、あらかじめ施工に供する状態で調整されている成分形シーリング材である。硬化機構には、湿気硬化(シリコーン系、変成シリコーン系、ポリサルファイド系、ポリウレタン系)、乾燥硬化(エマルションタイプ(アクリル系、SBR系)、溶剤タイプ(ブチルゴム系))及び非硬化(油性コーキング)がある。

3.◯

2面接着とは、シーリング材が相対する2面で被着体と接着している状態をいう。2面接着はワーキングジョイントに適しており、バックアップ材やボンドブレーカーが用いられる。

4.×

2成分形シーリング材は、施工直前に基剤と硬化剤を調合し、練り混ぜて使用するシーリング材をいう。基剤と着色剤ではない。

[ No.15 ]
内装材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー含有率を高くした床タイルである。

2. 段通は、製造法による分類では、織りカーペットの手織りに分類される。

3. ロックウール化粧吸音板は、ロックウールのウールを主材料 とし、結合材、混和材を用いて成形し、表面化粧をしたものである。

4. 強化せっこうボードは、せっこうボードの芯に無機質繊維等を混入したもので、性能項目として耐衝撃性や耐火炎性等が規定されている。

答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー含有率(含有量)が低い。バインダー含有率は、単層ビニル床タイルが30%以上、コンポジションビニル床タイルが30%未満である。バインダーとは、ビニル樹脂に可塑剤安定剤を加えたものである。(建築工事監理指針)

2.◯

段通とは、厚手の手織りで作られた織物で、カーペットの一種である。なお、織りカーペットは手織り機械織りがある。

3.◯

ロックウール化粧吸音板は、人造鉱物繊維のロックウールを結合材及び混和材を用いて成形し、表面を化粧加工した吸音板をいう。

4.◯

強化せっこうボードは、せっこうボードの芯にガラス繊維などの無機質繊維を混入したもので、性能項目として耐衝撃性や耐火炎性等が規定されている

1級建築施工管理技士 令和05年 一次 問題1 解説

令和5年 1級建築施工管理技士 一次 解答 解説 問題1
(午前の部)令和5年6月11日(日)

問題番号[ No.1 ]〜[ No.15 ]までの15問題のうちから、12問題を選択し、解答してください。
 
ただし、12問題を超えて解答した場合、減点となりますから注意してください。
問題は、四肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。
 
[ No.1 ]
日照及び日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.北緯35°における南面の垂直壁面の可照時間は、夏至日より冬至日のほうが長い。
 
2.日影規制は、中高層建築物が敷地境界線から一定の距離を超える範囲に生じさせる、冬至日における日影の時間を制限している。
 
3.水平ルーバーは東西面の日射を遮るのに効果があり、縦ルーバーは南面の日射を遮るのに効果がある。
 
4.全天日射は、直達日射と天空日射を合計したものである。
 
答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

可照時間とは、障害物のない水平面であれば晴れた日の日の出から日没までの時間に日照があるべき時間をいう。北緯35度における南面の垂直壁の可照時間は、太陽が東西軸より南側にある時間となる。夏至(約7時間)よりも春分または秋分(約12時間)の方が長くなり、冬至はそれよりも長くなる。

2.◯

日影規制とは、中高層建築物により生ずる日影を一定の時間な内に抑えることで、周辺の居住環境を保護する規制である。中高層建築物の敷地境界線から定められた距離を越える範囲(5m及び10m)で、冬至日における日影の時間を制限する。

3.×

羽根が水平に並ぶ水平ルーバーは、日射を遮るために南側の開口部に取り付けると、太陽の高度が高くなる夏季に南面の日射を防ぐのに効果がある。羽根が垂直に並ぶ縦ルーバーは、冬季の高度が低くなった西日を遮るのに効果がある。

4.◯

日射とは、地表面または大気中における太陽放射の総称である。大気層を通り抜けて直接地表面に達する太陽光線の日射量を直達日射量、途中で乱反射されて地上に達する太陽光線の日射量を天空放射量といい、直達日射量と天空放射量を合計したものを全天日射量という。

 
[ No.2 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.横幅と奥行きが同じ室において、光源と作業面の距離が離れるほど、室指数は小さくなる。
 
2.設計用全天空照度は、快晴の青空のときのほうが薄曇りのときよりも小さな値となる。
 
3.照度は、単位をルクス(lx)で示し、受照面の単位面積当たりの入射光束のことをいう。
 
4.光度は、単位をカンデラ(cd)で示し、反射面を有する受照面の光の面積密度のことをいう。
 
答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

室指数とは光源から出た光束がどれぐらい作業面に達するかを示す計算方法の一つで、光源の距離が被照面(作業面)から離れるほど、室指数は小さくなる。室の形による指数で、照明率を求めるために用いられる。

室指数(k) =( X × Y ) / ( H ×( X × Y ) )

 X:室の間口  [ m ]

 Y:室の奥行き [ m ]

 H:被照面から光源までの距離 [ m ]

2.◯

設計用全天空照度は、快晴の青空のときが薄曇りのときよりも小さな値となる。全天空照度とは、直射日光を除いた全天空の照度をいう。

 晴れ 10,000 ルクス

 曇り 30,000 ルクス

 雨   5,000 ルクス

 覚え方:俳句もさまになる雨の甲子園(原口秀明氏より)

     晴 1 雲 3万   雨 5千

3.◯

照度とは、受照面の明るさを表し、単位面積当たりに入射する光束の量をいう。単位はルクス(lx)で示す。

4.×

光度は、光源から発散される光のエネルギーの強さを表す尺度であり、物理的には光源の中のある点からあらゆる方向に向けて発散される単位立体角あたりの光束をいう。単位は cd(カンデラ)で示す。反射面を有する受照面の光の面積密度とは輝度であり、単位はカンデラ毎平方メートル [ cd/m2]で示す。

[ No.3 ]
吸音及び遮音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.吸音材は、音響透過率が高いため、遮音性能は低い。
 
2.多孔質の吸音材は、一般に低音域より高音域の吸音に効果がある。
 
3.単層壁において、面密度が大きいほど、音響透過損失は小さくなる。
 
4.室間音圧レベル差の遮音等級はD値で表され、D値が大きいほど遮音性能は高い。
 
答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

壁面に音が入射されると、入射音エネルギーは、反射、吸音等により減少し、一部が透過する。

透過率 = 透過音エネルギー/入射音エネルギー

反射率 = 反射音エネルギー/入射音エネルギー

上記の公式により、音を吸収する吸音材は、透過率が高いため、反射音エネルギーは少なくなり、遮音性能は低くなる。

2.◯

多孔質の吸音材は、一般に低音域より高音域の方が吸音率(音を吸収する程度を表す指数)は大きい。すなわち、低い音よりも高い音の方が吸収されやすい

3.×

透過損失とは、壁体等の遮音の程度を示すもので、値が大きいほど、壁体等の遮音性能が高いことを表す。単層壁の透過損失は、単位面積当たりの単位面積あたりの質量(面密度)と、周波数大きいほど大きくなる。これを単層壁の質量則という。

4.◯

室間音圧レベル差とは、音が発生している室の音圧レベルと音が透過する側の室の音圧レベルのをいい、この差が大きいほど、遮音性能が高い。したがって、室間音圧レベル差の遮音等級を表すD値は、その値が大きいほど遮音性能が高い

 
[ No.4 ]
免震構造に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.アイソレータは、上部構造の重量を支持しつつ水平変形に追従し、適切な復元力を持つ。
 
2.免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減できる。
 
3.地下部分に免震層を設ける場合は、上部構造と周囲の地盤との間にクリアランスが必要である。
 
4.ダンパーは、上部構造の垂直方向の変位を抑制する役割を持つ。
 
答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

アイソレータは、地震入力に対して絶縁機能を持つもので、地震の水平方向の動きに対して縁を切り、上部構造動かないようにする。水平方向の変位を抑制する役割はダンパーが受け持つことが多い。

2.◯

ねじれ応答とは、地震時に建物全体がねじれるような挙動をいう。免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減できる

3.◯

大きな地震動を免震構造が受けた場合、上部構造は長周期で大きく水平移動するため、上部構造と周囲の地盤との接触、衝突を避けるため十分なクリアランスが確保することが必要である。設計で考えられる変位量の1.5 〜 2.0倍程度の離隔寸法を確保する。

4.×

免震構造におけるダンパー(減衰器)の役割は、免震層の過大な変形を抑制し、地震時の応答を安定化させることである。

 
[ No.5 ]
鉄筋コンクリート構造の建築物の構造計画に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.普通コンクリートを使用する場合の柱の最小径は、その構造耐力上主要な支点間の距り離の1/15以上とする。
 
2.耐震壁とする壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ0.25%以上とする。
 
3.床スラブの配筋は、各方向の全幅について、コンクリート全断面積に対する鉄筋全断面積の割合を0.1%以上とする。
 
4.梁貫通孔は、梁端部への配置を避け、孔径を梁せいの1/3以下とする。
 
答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

普通コンクリートを使用する場合の柱の最小径は、構造耐力上主要な支点間の距離(通常上下の梁の内法寸法)の1/15以上とする。(建築基準法施行令第77条第五号)

2.◯

鉄筋コンクリート構造の壁板のせん断補強筋比は、地震力により生ずるせん断ひび割れを分散化し、急激な剛性低下を防ぐため、直交する各方向に関して、それぞれ0.0025(0.25%)以上とする。

3.×

床スラブの配筋は、温度応力収縮応力に対する配筋として、各方向の全幅について、鉄筋全断面積のコンクリート全断面に対する割合は、0.2%以上をする。

4.◯

梁に貫通孔が設けられると、梁断面の欠損によりせん断強度が低下するので、適切に補強を行う必要がある。鉄筋コンクリート構造の場合、円形孔の直径は梁せいの1/3以下とし、梁端部への配置は避ける。

 
[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.角形鋼管柱の内ダイアフラムは、せいの異なる梁を1本の柱に取り付ける場合等に用いられる。
 
2.H形鋼は、フランジやウェブの幅厚比が大きくなると局部座屈を生じにくい。
 
3.シヤコネクタでコンクリートスラブと結合された鉄骨梁は、上端圧縮となる曲げ応力に対して横座屈を生じにくい。
 
4.部材の引張力によってボルト孔周辺に生じる応力集中の度合は、高力ボルト摩擦接合より普通ボルト接合のほうが大きい。
 
答え

  2

[ 解答解説 ]

1.◯

角形鋼管柱(BCPとBCR)と梁との仕口部には通しダイアフラム方式と内ダイアフラム方式とがある。柱サイズに対して、梁フランジの幅が小さく、せいの異なる梁を1本の柱に取り付ける場合等には、内ダイアフラム方式とする。

鋼管柱とダイヤフラム、梁フランジとダイヤフラム若くは鋼管柱は、一体とするため、完全溶け込み溶接とする必要がある。梁せいが異なるときに通しダイアフラムとすると、その間隔が狭い部分が発生し、完全溶け込み溶接の検査に必要な超音波探傷試験ができなくなる箇所が生じる。

内ダイヤフラムと鋼管内側の溶接も完全溶込み溶接にする必要があるが、溶接の工程を分けることにより、超音波探傷試験を行うことができる。

2.×

H 形鋼は、フランジ及びウェブの幅厚比が大きくなると、部材形状に対し板厚が薄いということになり、局部座屈を生じやすくなる

3.◯

シアコネクタとは、2つの部材を一体化するための接合部材をいう。シアコネクタでコンクリートスラブと結合された鋼製梁は、梁の上端が圧縮となるような曲げ応力に対して、梁の水平方向への座屈である横座屈が生じにくい。

4.◯

普通ボルト接合の場合、部材に引張力が作用すると接合部にずれが生じ、ボルトと鋼板が支圧力で支持するため、ボルト孔周辺に応力が集中する。一方、高力ボルトによる摩擦接合が、ボルトの支圧力ではなく、スプライスプレート(添え板)の摩擦力で支持するため、普通ボルト接合と比較すると小さくなる。

 
[ No.7 ]
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.杭の周辺地盤に沈下が生じたときに杭に作用する負の摩擦力は、支持杭より摩擦杭のほうが大きい。
 
2.杭と杭の中心間隔は、杭径が同一の場合、埋込み杭のほうが打込み杭より小さくすることができる。
 
3.杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力と極限周面摩擦力との和で表す。
 
4.杭の引抜き抵抗力に杭の自重を加える場合、地下水位以下の部分の浮力を考慮する。
 
答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

杭周囲の地盤沈下によって杭の沈下より地盤の沈下が大きくなると、杭周囲面には下向き摩擦力が働くが、摩擦杭杭と共に沈下するため、負の摩擦力は支持杭の方が摩擦杭より大きくなる

2.◯

杭と杭との中心間隔の最小値は、埋込み杭の場合は、その杭頭部の径2.0倍以上打込み杭の場合は、その杭頭部の径の2.5倍以上かつ75cm以上とする。よって、埋込み杭の方が打込み杭より、中心間隔を小さくすることができる。

3.◯

杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力極限周面摩擦力加算したものとする。

4.◯

杭の引抜き力は、杭自体の引張強度と、地盤の引抜き抵抗の小さい方で決まる。地盤の引抜き抵抗による値は、極限の引抜き抵抗の1/3を長期許容引抜き力とするが、杭の自重も引抜きに抵抗すると考えてよい。その場合、地下水位以下の部分浮力を考慮する。

tRa = 1/3 × tRu + Wp

tRa:杭の長期許容引抜き抵抗力

tRu:地盤による杭の極限引抜き抵抗力

Wp:杭の自重(地下水位以下の部分については浮力を考慮する)

 
[ No.8 ]
図に示す柱ABの図心Gに鉛直荷重Pと水平荷重Qが作用したとき、底部における引張縁応力度の値の大きさとして、正しいものはどれか。ただし、柱の自重は考慮しないものとする。

1.3N/mm2
2.7N/mm2
3.10N/mm2
4.13N/mm2
 
答え

  2

[ 解答解説 ]

組合わせ応力度の問題


 

鉛直荷重 P による 応力度 P/A

P/ 300×200 = P/6 ×104

      = 180k /6 ×104

      = 3

水平荷重 Qより

M/Z = Q×ℓ/bD2/6

   = Q × 2,000 / 200 × 3002/6

   = Q × 2,000 / 3,000,000

   = Q × 2 / 3,000

   = 15kN × 2 / 3,000

   = 10

P/A < M/Z であるので、

引張側の縁応力度は、

P/A – M/Z となり、

10 − 3 = 7 N/mm2

ゆえに、正答は2となる。

(補足)

Z:断面係数( bD2/6)

  曲げ応力度を求めるときに使う

※柱の縁応力度の問題は、1級建築施工管理技士の試験では、初出題である。

[ No.9 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構のDE間に等分布荷重wが作用したとき、支点Aの水平反力HA及び支点Bの水平反力HBの値として、正しいものはどれか。ただし、反力は右向きを「+」、左向きを「−」とする。

 
1.HA=+9kN
 
2.HA= –6kN
 
3.HB= 0kN
 
4.HB= –4kN
 
答え

  4

[ 解答解説 ]

A点及びB点における垂直反力をVA、VBとする。

点Aについてのモーメント(ΣMc = 0)を考える

等分布荷重は点Aから 3m離れた集中荷重と考える。

MA = 3 [ kN/m ] × 3 [m] − VB × 6 [m] = 0

これを解くと VB = 9[ kN ]

等分布荷重は、合計で 18 [ kN ] であるから

VA = 9[ kN ]

となる。

点Cについての右側のモーメントを考える

Mc = 3 × 2 × 1 – HB × 3 – 2 × 9 = 0

これを解くと、

HB = 4 [ kN ]

水平方向のつり合いより

HA + HB = 0 なので、

HA = –4 [ kN ]

題意より、反力は右向きを「+」、左向きを「-」

とあるので、

HA = 4 [ kN ]

HB = –4 [ kN ]

ゆえに、正答は4となる。

 
[ No.10 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構の点Dにモーメント荷重Mが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

 
答え

  2

[ 解答解説 ]

  

点Dのモーメントは梁材DC及び柱材DAを伝わり、ピン節点であるC及びAでゼロになる。

ゆえに、3番ではない。

「曲げモーメントは材の引張側に描くものとする」

とあるので、梁DC材は下側、柱DA材は外側になる。

ゆえに、正答は、2番となる。

 
[ No.11 ]
コンクリート材料の特性に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.減水剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させることができる。
 
2.流動化剤は、工事現場で添加することで、レディーミクストコンクリートの流動性を増すことができる。
 
3.早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いた場合より硬化初期の水和発熱量が大きく、冬期の工事に適している。
 
4.高炉セメントB種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いた場合より耐海水性や化学抵抗性が大きく、地下構造物に適している。
 
答え

  1

[ 解答解説 ]

1.×

コンクリートなどの中にある多数の微細な独立した空気泡を一様に分布させてワーカビリティ及び耐凍害性を向上させるために用いる化学混和剤は、AE剤である。減水剤は、所要のスランプを得るのに必要な単位水量を減少させるために用いる化学混和剤である。

2.◯

流動化剤は、あらかじめ現場で練り混ぜられたコンクリートに添加する混和剤で、流動性(流れやすさ)を向上させることが目的であり、スランプロスを低減させる効果がある。

3.◯

早強ポルトランドセメントは、粒子の細かさを比表面積(ブレーン値(単位:cm2/g))で表し、粒子が細かいほど質量当たりの表面積が大きい。ブレーン値の値が大きくなるほど細かく早期強度が得られる。水和発熱量が大きく、冬期の工事に適している。

4.◯

高炉セメントB種は、耐海水性化学抵抗性が大きいので、海水の作用を受けるコンクリートや、地下構造物に使用される。普通ポルトランドセメントと比較するとセメントの水和反応時に生成する遊離石灰が少ないので、次のような特徴がある。

①アルカリ骨材反応の抑制に効果がある。

②耐海水性や化学抵抗性が大きい

③初期強度はやや小さいが、4週以降の長期強度は同等以上

 
[ No.12 ]
建築に用いられる金属材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.ステンレス鋼は、ニッケルやクロムを含み、炭素量が少ないものほど耐食性が良い。
 
2.銅は、熱や電気の伝導率が高く、湿気中では緑青を生じ耐食性が増す。
 
3.鉛は、X線遮断効果が大きく、酸その他の薬液に対する抵抗性や耐アルカリ性にも優れている。
 
4.チタンは、鋼材に比べ密度が小さく、耐食性に優れている。
 
答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

ステンレスは、ニッケル、クロムを含んだ炭素量の少ない耐食性の極めて大きい特殊鋼である。炭素量が少ないものほど軟質で耐食性がよい。

2.◯

は、軟らかく加工性が大きい。大気中のガスや水分によって緑青の保護被膜がつくられる。

3.×

は、X線・放射線の遮断効果は大きいが、他の金属と比べると錆やすい

4.◯

チタンは、比重が4.51と鋼材に比べて軽い密度が小さい。また、極めて腐食しにくく耐食性が高い。

 
[ No.13 ]
石材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.花崗岩は、結晶質で硬く耐摩耗性や耐久性に優れ、壁、床、階段等に多く用いられる。
 
2.大理石は、酸には弱いが、緻密であり磨くと光沢が出るため、主に内装用として用いられる。
 
3.粘板岩(スレート)は、吸水率が小さく耐久性に優れ、層状に剥がれる性質があり、屋根材や床材として用いられる。
 
4.石灰岩は、柔らかく曲げ強度は低いが、耐水性や耐酸性に優れ、主に外装用として用いられる。
 
 
答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

花崗岩はいわゆる御影石と呼ばれ、地下深部のマグマが地殻内で冷却固結した結晶質の石材で、硬く、耐摩耗性耐久性に優れた石材として、建築物外部の壁階段等に最も多く用いられている。ただし、耐火性の点でやや劣る

2.◯

大理石は石灰岩が結晶化したもので、美観に優れ強度も十分ある。しかし、耐酸性、耐火性に劣り、外装材には用いることができないため、主に内装用の材料として用いられる。

3.◯

粘板岩(スレート)(変成岩)は、吸水性が少なく耐久性に優れていることに加えて、剥がれる際は層状となる性質があるため、屋根材床材として用いられる。

4.×

石灰岩(堆積岩)は、軟らかく、加工が容易なため、コンクリートの骨材や、セメント材料に用いられる。一方で、取付け部耐力、曲げ強度等は他の石材に比べて小さく、耐水性、耐酸性に劣る

 
[ No.14 ]
日本産業規格(JIS)に規定する防水材料に関する記述として、不適当なものはどれか。
 
1.2成分形のウレタンゴム系防水材は、施工直前に主剤、硬化剤の2成分に、必要によって硬化促進剤や充填材等を混合して使用する。
 
2.防水工事用アスファルトは、フラースぜい化点の温度が低いものほど低温特性のよいアスファルトである。
 
3.ストレッチルーフィング1000の数値1000は、製品の抗張積(引張強さと最大荷重時の伸び率との積)を表している。
 
4.改質アスファルトルーフィングシートは、温度特性によりⅠ類とⅡ類に区分され、低温時の耐折り曲げ性がよいものはⅠ類である。
 
答え

  4

[ 解答解説 ]

1.◯

ウレタンゴム系防水材は、湿気硬化形の1成分形、反応硬化形の2成分形がある。2成分形のウレタンゴム系防水材は、主剤硬化剤を施工直前に配合する。必要に応じて硬化促進剤や充填材等を混合して使用する。

2.◯

フラースぜい化点温度とは、アスファルトの低温における変形しやすさを示すもので、鋼板の表面に作製したアスファルト薄膜を曲げたとき、亀裂の生じる最初の温度を示す。つまり、フラースぜい化点温度が低いものは、低温でも脆性破壊を生じることなく変形する低温特性のよいアスファルトである。

3.◯

ストレッチルーフィングの種類及び品質はJIS A 6022に定められており、ストレッチルーフィング1000の数値1000は、製品の抗張積引張強さ最大荷重時の伸び率との)を表ている。

4.×

改質アスファルトルーフィングシートにはⅠ類Ⅱ類にがあり、Ⅱ類の方が低温時耐折り曲げ性がよい。(JIS A6013)

 
[ No.15 ]
屋内で使用する塗料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1.アクリル樹脂系非水分散形塗料は、モルタル面に適しているが、せっこうボード面には適していない。
 
2.クリヤラッカーは、木部に適しているが、コンクリート面には適していない。
 
3.つや有合成樹脂エマルションペイントは、鉄鋼面に適しているが、モルタル面には適していない。
 
4.2液形ポリウレタンワニスは、木部に適しているが、ALCパネル面には適していない。
 
答え

  3

[ 解答解説 ]

1.◯

アクリル樹脂系非水分散形塗料は、屋内のコンクリート面やモルタル面等、平滑な箇所の仕上げには適しているが、微細な隙間のあるガラス繊維補強セメント面やせっこうボード面には適していない。(下地処理が必要となる)

2.◯

クリヤラッカーは、顔料の入っていない透明な塗料である。自然乾燥で、短時間に溶剤が蒸発して塗膜を形成するもので、木部面に適していることが特徴である。コンクリート面には適していない。

3.×

つや有合成樹脂エマルションペイント(EP-G)は、木部(屋内)、鉄鋼・亜鉛めっき鋼面(屋内)、モルタルプラスター面(屋内外共)、コンクリート・ALCパネル・押出成形セメント板面(屋内外共)、せっこうボード・その他ボード面(屋内外共)に適している。

4.◯

2液形ポリウレタンワニスは、主剤と硬化剤を混合させて作る塗料であり、顔料が入っていない透明な塗料である。クリヤラッカーと同様、木部面に適していることが特徴である。ALCパネル面には適していない。