一次検定 施工(仕上工事)防水 1-4 シーリング工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)

1° 防水工事
1-4 シーリング工事
下記の正誤を判断せよ。
①ALCなどの表面強度が小さい被着体の場合、モジュラスの高いものを使用する。

答え

  ×

[ 解説 ]
ALCパネルは表面強度が小さいため、シーリング材は低モジュラスのものを用いる

モジュラス:弾性をもつ素材に引っ張りや圧縮などのひずみが加わった時、元の形状に戻ろうとする力のこと。
モジュラスが低ければ低いほど、柔らかい材質

②外壁ALCパネルに取り付くアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、3面接着とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
外壁ALCパネルに取り付くアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、ワーキングジョントとなるので、2面接着とする

③コンクリートの水平打継ぎ目地のシーリングは3面接着とし、2成分形変成シリコーン系シーリングを用いた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
目地の変位が全くないか極めてすくないところは、ノンワーキングジョイントを用い、3面接着とする。金属製笠木の笠木間の目地には、2成分形変成シリコーン系シーリングを使用する。

④プライマーの塗布及びシーリング材の充填時に被着体が5℃以下になるおそれが生じたので、作業を中止した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
施工環境として気温15~20℃、湿度80%未満の無風状態が望ましい。

⑤マスキングテープはプライマーの塗布前に張り付け、充填したシーリング材の可使時間が過ぎてから除去した。

答え

  ×

[ 解説 ]
マスキングテープは、プライマーの塗布前に張り付け、シーリング材の表面仕上げ後(へら仕上げ後)、直ちに除去する。

⑥シーリング材の充填は目地の交差部から始め、打継ぎ位置も交差部とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
シーリングの打始めは、目地の交差部又は角部から行い、打継ぎ位置は目地の交差部角部避けてそぎ継ぎとする。

⑦先打ちしたポリサルファイド系シーリング材に、変成シリコーン系シーリング材を打ち継いだ。

答え

  ◯

[ 解説 ]
被着面にのろが付着していた場合、サンドペーパーなどを用いて完全に除去する。

⑧ワーキングジョイントの目地幅が20mmだったので、目地深さは、12mmとした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
ワーキングジョイントに装填する丸形のバックアップ材は、目地幅より20~30%大きいものを選定する。

⑨目地深さが所定の寸法より深い場合、バックアップ材などを用いて、所定の目地深さになるように調整する。

答え

  ◯

[ 解説 ]
バックアップ材は、裏面粘着剤の付いているものは目地幅より1mm程度小さいものを、裏面粘着剤の付いていないものは目地幅より2mm程度大きいものを用いる。

⑩シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、シリコーンテープをした。

答え

  ×

[ 解説 ]
シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、ポリエチレンテープとする

一次検定 施工(仕上工事)屋根 2-1 瓦棒葺・瓦葺

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
2° 屋根工事

2-1 瓦棒葺・瓦葺
下記の正誤を判断せよ。

(心木なし瓦棒葺)
①軒先と平行に張付ける下葺きアスファルトルーフィングは、流れ方向の重ね幅を100mmとし、ステープル釘での仮止め間隔は300mm程度とした。

答え

  ◯

②通し吊子の鉄骨母屋への取付けは、平座金を付けたドリリングタッピンねじで、下葺、野地板を貫通させ母屋に固定した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
キャップは、溝板と通し吊子になじみよくはめ込み、均一かつ十分にはぜ締めを行う。

  

③水上部分と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上りを45mmとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
水上部分と壁の取合い部に設ける雨押えは、強風時に雨水が侵入しないように、壁際の立上り部分は120mm程度立ち上げる
屋根の流れ方向に平行な壁との取合いに設ける幅広の雨押えには、流れ方向と直角方向に水勾配を設ける。

④壁の出隅部分と取合う溝板の立上り部には切欠きができるので、その切欠き部の裏面に当て板をはんだ付けした。

答え

  ◯

(瓦葺き)
⑤瓦の割付けは、葺き上がりが納まるように、「働き幅」や「働き長さ」に基づいて行った。

答え

  ◯

⑥引掛け桟瓦葺きにおいて、桟山補強を行うので、桟木の上に瓦割付けを行い、縦桟木を取り付けた。

答え

  ◯

⑦屋根勾配が4/10未満で流れ長さが10mを超えたので、J形瓦の下葺き材に、改質アスファルトルーフィングを使用した。

答え

  ◯

⑧屋根の谷部の下葺き材は、谷の両側に約100mmずつ振り分けて、幅約200mmにわたって二重葺きとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
屋根の谷部の下葺き材は二重葺きとするが、谷の両側に約200mmずつ振り分けて、幅約400mmにわたって二重葺きとする。200mmでは納まらない。

【 参考 】
・平葺の吊子は、葺板と同様、同厚の板で、幅30mm、長さ70mm程度とする。
・平葺の小はぜ掛けの下はぜの返し幅は、18mm程度とする。
・心木なし瓦棒葺の溝板は、通し吊子を介して留め付ける。
・塗装溶融亜鉛めっき鋼板を用いた金属板葺きの留付け用くぎ類は、亜鉛めっき製又はステンレス製を使用する。

一次検定 施工(仕上工事)屋根 2-2 金属製折板葺屋根工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
2° 屋根工事

2-2 金属製折板葺屋根工事
下記の正誤を判断せよ。
(金属製折板葺屋根工事)
①折板の材料による区分には、鋼板製とアルミニウム合金板製がある。

答え

  ◯

②折板の耐力による区分には、1種、2種、3種、4種、5種の5種類があり、1種が最も耐力が大きい。

答え

  ×

[ 解説 ]
折板の耐力による区分には、
1種(980N/m2)、2種~4種、5種(4,900N/m2)
の5種類があり、1種が最も耐力が小さい
折板の結合の形式による区分には、重ね形、はぜ締め形及び嵌合形がある。

③タイトフレームを取り付けるための墨出しは山ピッチを基準に行い、割付けは建物の桁行き方向の中心から行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
梁と折板との固定に使用するタイトフレームには、ボルト付きタイトフレーム、タイトフレームだけのもの及び端部用タイトフレームがある。

  

④梁とタイトフレームの溶接は、タイトフレームの表面の防錆処理が施されたままで行った。

答え

  ◯

⑤タイトフレームの下地への溶接は、タイトフレームの立上り部分の縁から10mm残し、底部両側を隅肉溶接とした。

答え

  ◯

⑥けらば包みの継手位置は、けらば用タイトフレーム間の中央付近とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
けらば包みの継手位置は、けらば包み及び端部の折板を固定する下地が必要なので、けらば用タイトフレームの位置とし、継手の重ねは60mm以上とする
梁けらば包みの継手は、60mm以上重ね合わせ、間に定形シール材を挟み込みんで留める。

⑦折板葺屋根の勾配が小さいので、軒先に15° 程度の尾垂れを付けた。

答え

  ◯

[ 解説 ]

⑧水上の先端部分には、雨水を止めるために止水面戸を設けた。

答え

  ◯

⑨水上部分と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上りを150mmとした。

答え

  ◯

⑩けらば包みを用いない重ね形折板葺のけらば先端には、折板の山間隔の3倍の長さの変形防止材を1.8m間隔で取り付けた。

答え

  ×

[ 解説 ]
けらば包みを用いない重ね形折板葺のけらば先端には、変形防止材を設けるが、その長さは折板の山間隔の3倍以上で間隔は1.2m以下とする

一次検定 施工(仕上工事)左官 3-1 セメントモルタル塗り

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
3° 左官工事

3-1 セメントモルタル塗り
下記の正誤を判断せよ。
①額縁のちりじゃくりの周囲は、こて1枚の厚さだけ透かしておいた。

答え

  ◯

[ 解説 ]

②下地処理にセメントペースト塗りを行い、乾かないうちにモルタル塗りを行った。

答え

  ◯

③モルタルの収縮によるひび割れを防ぐがめ、できるだけ粒径の小さい骨材を用いた。

答え

  ×

[ 解説 ]
モルタルには、できるだけ粒径大きい骨材そ用いることで、セメントペーストの量を減らすことができ、収縮ひび割れ防ぐことができる

④つけ送りを要する下地は、下塗り用と同配合のモルタルで不陸を調整した。

答え

  ◯

⑤下塗りは、吸水調整材を塗布後1時間以上おいた後に、乾燥を確認してから行った。

答え

  ◯

⑥中塗り用のモルタルは、セメントと砂の調合(容積比)を1:3とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
セメント調合比(容積比)

⑦総塗り厚が35mmを超えるので、アンカーピンを打ち込んで金網を取り付け、補修塗りを行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
総塗り厚(つけ送り+ 仕上げ)が35mmを超える場合は、溶接金網アンカーピンまたはネットなどを取り付けた上でモルタルを塗り付ける。


 

一次検定 施工(仕上工事)塗装・吹付 4-1 塗装工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
4° 塗装工事・吹付け工事

4-1 塗装工事
下記の正誤を判断せよ。

(コンクリート素地面の塗装工事)
①2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、塗料は所定の可使時間内に使い終える量を調合して使用した。

答え

  ◯

②2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、下塗り及び中塗りの工程間隔時間の上限は7日とした。

答え

  ◯

③常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、気温が20℃だったので、塗膜の層間付着性に配慮し、工程間隔時間を24時間とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
・常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの塗装工程の標準工程間隔時間は、気温20℃のとき、16時間以上7日以内をする。
・常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの下塗りにおいて、塗装方法は、はけ塗り、ローラーブラシ塗り若しくは吹き付け塗りとする。

④コンクリート面へのアクリル樹脂系エナメルの塗装において、穴埋めパテかいに塩化ビニル樹脂パテを用いた。

答え

  ◯

⑤アクリル樹脂エナメル塗りにおいて、中塗り、上塗りには、同一材料を使用し、塗付け量は0.09kg/m2とした。

答え

  ◯

⑥合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。

答え

  ×

[ 解説 ]
合成樹脂エマルションペイント塗りは、水系塗料であり、水による希釈が可能で加水して塗料に流動性をもたせる
つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、塗装場所の気温が 5℃以下となるおそれがあった、施工を中止した。

(建築用仕上塗材の主材の一般的な塗付け工法)
⑦複層塗材Eのゆず肌状仕上げは、吹付け工法により行う。

答え

  ×

[ 解説 ]
複層塗材Eゆず肌状仕上げローラー塗り工法で行う。吹付工法には凸部処理、凹凸模様がある。複層塗材Eの凹凸状仕上げは、吹付け工法により行う。

⑧内装厚塗材Cのスタッコ状仕上げは、吹付け工法またはこて塗り工法により行う。

答え

  ◯

⑨可とう形外装薄塗材Eのさざ波状仕上げは、ローラー塗り工法により行う。

答え

  ◯

⑩内装薄塗材Wの京壁状じゅらく仕上げは、吹付け工法により行う。

答え

  ◯

⑪軽量骨材仕上塗材の砂壁状仕上げは、吹付け工法により行う。

答え

  ◯

一次検定 施工(仕上工事)塗装・吹付 4-2 素地調整・素地ごしらえ

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
4° 塗装工事・吹付け工事

4-2 素地調整・素地ごしらえ
(素地調整)
①鉄鋼面に付着した溶接のスパッタは、りん酸塩溶液により取り除いた。

答え

  ×

[ 解説 ]
溶接のスパッタ(溶接中に飛散するスラグや金属粒)は、アルカリ性溶液りん酸塩溶液では取り除けない。電動工具や手工具で除去する

②亜鉛めっき鋼面は、付着性を向上させるためりん酸塩の化成皮膜を形成させた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
亜鉛めっき鋼面の化成皮膜処理は、りん酸塩の化成皮膜やクロム酸塩の化成皮膜を形成させ、防食効果を高めて塗料の付着性を向上させる。

③低水素系被覆アーク溶接棒による溶接部は、アルカリ性となるので中和処理を行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
低水素系被覆アーク溶接棒による溶接部は、強アルカリ性となるため、りん酸水溶液をはけ塗りして中性処理後、水洗いする。

④ブラスト処理後の鉄鋼面は、直ちにした塗りを行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
ブラスト処理で錆落しを行った鉄鋼面は、錆やすい状態になっており、直ちに下塗りを行う。

(素地ごしらえ)
⑤塗装工事において、亜鉛めっき鋼面の素地ごしらえの化成皮膜処理は、りん酸塩による処理とすることとした。

答え

  ◯

⑥けい酸カルシウム板の吸込止として、反応形合成樹脂ワニスを全面に塗布した。

答え

  ◯

⑦ALCパネル面の塗装において、下地調整塗りを行った後、合成樹脂エマルションシーラーを全面に塗布した。

答え

  ×

[ 解説 ]
ALCパネルの場合、下地調整塗りの前、下地からの浸出物の影響を抑えるために、下地面に合成樹脂エマルションシーラーを全面に塗布する。

⑧押出成形セメント板面の塗装において、下地調整塗りの工程を省略して、吸込止め処理を行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
押出成形セメント板面は、表面が綿密で平滑なため、下地調整塗りを省略して、吸込み止め処理を行うことができる。

⑨透明塗料塗りの木部の素地面で、仕上げに支障のおそれがある甚だしい変色は、漂白剤を用いて修正した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
透明塗料塗りの木部の素地面については、汚れ・付着物の除去、研磨作業を実施する。素地面に仕上げに支障のおそれがある甚だしい色むら、汚れ、変色等がある場合は、必要に応じて、漂白剤を用いて修正する。

一次検定 施工(仕上工事)塗装・吹付 4-3 防水形複層塗材E

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
4° 塗装工事・吹付け工事

4-3 防水形複層塗材E
(防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材)
①下塗材は、指定量の水又は専用うすめ液で均一に薄める。

答え

  ◯

②下塗材の所要量は、試し塗りを行い、0.2kg/m2とした。

答え

  ◯

③主材の凸部処理を行う場合は、試し吹きを行ってから、本施工を行う。

答え

  ◯

④主材は、下地のひび割れに対する追従性を向上させるため、混合時にできるだけ気泡を混入させる。

答え

  ×

[ 解説 ]
主材の混合時に気泡を多く混入させると、下地のひび割れに対する追従性が著しく低下するので、気泡混入最小限になるように注意を払う。

⑤入隅、出隅、開口部まわりなど均一に塗りにくい箇所は、はけやコーナー用ローラーなどで増塗りを行う。

答え

  ◯

⑥主材の基層塗りは2回塗りとし、だれ、ピンホールがないように均一に塗り付けた。

答え

  ◯

⑦凸部処理は、主材の模様塗り後1日経過してから行った。

答え

  ×

[ 解説 ]
凸部処理を行う場合、押さえは主材の模様塗り後、乾燥状態を踏まえて、所定の模様が得られるように、1時間以内に行う

(塗装の欠陥)
⑧下地の乾燥が不足すると、「色分かれ」が生じやすい。

答え

  ×

[ 解説 ]
色別れの原因は、混合不十分や溶剤の過剰添加等で起こるので、十分に混合し、厚塗りを避け、だれを生じさせないようにする。なお、下地の乾燥不足は、ふくれはがれが生じやすい

⑨塗料の流動性が不足すると、「はけ目」が生じやすい。

答え

  ◯

[ 解説 ]
・下地の吸込みが著しいと、「つやの不良」が生じやすい。
・素地に水や油が付着していると、「はじき」が生じやすい。

⑩白化を防止するため、湿度が高いときの施工を避ける。

答え

  ◯

[ 解説 ]
だれを防止するため、希釈を控えめにし、はけの運行を多くする。
ひび割れを防止するため、下塗りが十分乾燥してから上塗りを行う。

⑪しわを防止するため、厚塗りをし、乾燥時に温度を上げて乾燥を促進する。

答え

  ×

[ 解説 ]
しわは、厚塗りや乾燥時に温度が上がって表面が上乾きになる等が原因で起きるので、設問のようなことはさける。

一次検定 施工(仕上工事)張石・タイル 5-1 乾式工法による外壁

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
5° 張り石工事・タイル工事

5-1 張り石工事(乾式)
乾式工法による外壁の張り石工事に関して
下記の正誤を判断せよ。
①石材は、厚さ20mmのものを使用した。

答え

  ×

[ 解説 ]
乾式工法に用いる石材の厚さは、最低30mmとする
石材の寸法は、幅及び高さ 1,200mm以下、かつ、面積 0.8m以下とする。

②下地面の寸法精度は±10mm以内となるようにした。

答え

  ◯

③厚さ30mm、大きさ500mm角の石材のだぼ穴のはしあき寸法は、60mmとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
厚さ30mm、大きさ500mm角の石材のだぼ穴のはしあき寸法は、石材の厚みの3倍以上の端あき寸法を確保し、石材両端より辺長の1/4の位置に設置するのが一般的である。従って125mmとなる


④厚さが30mmの石材のだぼ穴中央位置は、石材の裏面から15mmとした。

答え

  ◯

⑤スライド方式のファスナーに設けるだぼ用の穴は、外壁の面内方向のルーズホールをした。

答え

  ◯

⑥ファスナーは、ステンレス製とし、ダブルファスナーとした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
外部に用いられるファスナーは、ステンレス製のSUS304とし、取付け後、点検が不可能な部分は、耐久性と施工性のよりダブルファスナーをする方がよい。

⑦ダブルファスナー形式の場合の取付け代として、石材裏面と躯体コンクリート面の間隔を50mmとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
石材裏面と躯体コンクリート面の間隔は、ダブルファスナーの最小寸法は60mm標準70mmとする

⑧石材間の目地は、幅を10mmとしてシーリング材を充填した。

答え

  ◯

⑨だぼ穴からはみ出ただぼ穴充填材は硬化前に除去した。

答え

  ◯

⑩ 壁最下部の巾木石には、裏面にモルタルを充填した。

答え

  ◯

⑪ 石材が衝撃を受けた際の飛散や脱落を防止するため、繊維補強タイプの裏打ち処理材を使用した。

答え

  ◯

 

一次検定 施工(仕上工事)張石・タイル 5-2 タイル張り工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
5° 張り石工事・タイル工事

5-2 タイル張り工事
下記の正誤を判断せよ。
①モザイクタイル張りのたたき押えは、タイル目地に盛り上がった張付けモルタルの水分で目地部の紙が湿るまで行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
モザイクタイル張りは、下地面に張付けモルタルを塗り、タイルをたたき押さえながら張り進めるもので、一度に塗り付ける面積は、3m以下とする。


②接着剤張りの接着剤は、下地に厚さ3mm程度になるように塗布し、くし目ごてでくし目を立てた。

答え

  ◯

③小口タイルの改良積み上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタルの上に塗厚4mm程度で塗り付けた。

答え

  ×

[ 解説 ]
小口タイルの改良積上げ張り張付けモルタルは、タイル裏面全面7mm程度の厚さになるように塗り付ける

④二丁掛けタイルの改良積上げ張りにおいて、1日の張付け高さを1.8mとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
改良積上げ張りは、タイル裏面に塗り付けるモルタルの厚さが他の張り方より大きく、タイルを下部から上部に張り付けるので、1日の張付け高さ1.5m以下と制限している

⑤密着張りの張付けモルタルは2度塗りとし、その塗り付ける面積は、20分以内にタイルを張り終える面積とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
・小口タイルの密着張りの張付けモルタルは、だれが生じるおそれがあるので、2回に分けて塗り、塗厚5mm程度とする
(外壁のタイル密着張り工法)
・張付けは、上部より下部へと張り進めるが、まず1段おきに水糸に合わせて張り、そのあと間を埋めるようにして張り付ける。
・小口タイルの張付けは、振動工具による衝撃位置をタイルの両端を中間の3箇所とする。
・引張り接着強度検査の試験体数は、100m2以下ごとに1個以上とし、かつ全面積で3個以上とする。

⑥改良圧着張りでは、張付けモルタルを下地面側に5mm程度、タイル裏面に厚さ3mm程度の厚さで塗り、たたき押えを行い張り付けた。

答え

  ◯

⑦50二丁タイルのマスク張りの張付けモルタルは、ユニットタイルの裏面に厚さ4mm程度のマスク板をあて、所定の厚さに塗り付けた。

答え

  ◯

⑧マスク張りでは、張付けモルタルを塗り付けたタイルは、塗り付けてから20分を限度に張り付けた。

答え

  ×

[ 解説 ]
マスク張りでは、張付けモルタルを塗り付けたタイルは、塗り付けてから5分以内を限度に張り付ける

 

⑨タイル張り面の伸縮調整目地は、縦目地を3m内外、横目地を4m内外ごとに設けた。

答え

  ◯

 

一次検定 施工(仕上工事)建具 6-1 金属製建具

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
6° 建具工事

6-1 金属製建具
下記の正誤を判断せよ。
(アルミニウム製建具)
①アルミニウム合金がコンクリート、モルタルに接する箇所には、ウレタン樹脂系の塗料を施した。

答え

  ◯

②建具取付け用の躯体アンカーの打込み位置は、開口の隅より250mm内外を端とし、中間は600mmの間隔とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
躯体アンカーの打込み位置は、開口部の隅より150mm内外を端とし、中間500mm内外の間隔に設ける
建具枠に組み込む補強材、アンカー等は、鋼製又はアルミニウム合金製とする。鋼製のものは、亜鉛めっき等の接触による腐食防止処理を行ったものを使用する。

③外部建具周囲のモルタルを充填する際は、仮止め用のくさびを取り除いた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
仮止めに用いるくさびは、モルタル充填の際に取り除かないと作業ができないようにするために長いものを用いる。

④外部建具周囲の充填モルタルは、NaCl換算0.06%(質量比)以下まで除塩した海砂を使用した。

答え

  ×

[ 解説 ]
外部建具周囲の充填モルタルに海砂を用いる場合は、NaCl換算0.04%以下まで除塩したものを使用する水切り付きサッシは、水切り板及びサッシ下枠部と躯体間を、二度に分けてモルタル詰めを行う。

⑤モルタルが長時間アルミニウム材に付着すると、変色することがあるため、早期に除去、清掃した。

答え

  ◯

(鋼製建具)
⑥建具枠は、くつずりの裏面に鉄線を付け、あらかじめモルタル詰めを行った後、取り付けた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
ステンレス鋼板製くつずりは、厚さ 1.5mm以上のものを用いる。表面仕上げは、一般に傷が目立ちにくいヘアライン仕上げが用いられる。

⑦枠及び戸の取付け精度は、ねじれ、反り、はらみともそれぞれ許容差を、±4mmとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
枠及び戸の取付け精度は、ねじれ、反り、はらみともそれぞれ許容差が 2mm以内である。通常の鋼製建具枠は、心墨、陸隅等の基準墨を出し、建具にも基準墨に合う位置にマークして位置を調整する。精度の許容差は、面内、面外とも2mm以内とする。

⑧片開きドアに取り付けるドアクローザは、押して開ける側に取り付けるのでパラレル取付けとした。

答え

  ◯

⑨防火設備の防火戸が枠と接する部分は、戸当たりを設け、閉鎖したときにすき間がない構造とした。

答え

  ◯

【参考】板ガラスのはめ込み

・不定形シーリング材構法において、可動窓の場合、開閉時の衝撃によるガラスの損傷を避けるため、エッジスペーサーを設置する。
・不定形シーリング材構法におけるセッティングブロックは、一般にガラス横幅寸法の約1/4のところに2箇所設置する。
・グレイジングガスケット構法におけるガスケットは、伸ばさないようにし、各隅を留め付ける。
・構造ガスケット構法の場合、ジッパーを取り付ける際には、ジッパーとジッパー溝に滑り剤を塗布する。