令和7年度
1級建築施工管理技術検定
第二次検定問題
問題4
次の1.から4.の問いに答えなさい。
ただし,1.から4.の解答はすべて異なる内容の記述とし,気象条件による作業の中止及び保護具の使用に関する記述は除くものとする。
1.場所打ちコンクリート杭地業のアースドリル工法において,スライム処理又は安定液についての施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
解答試案
①安定液の配合は、できるだけ「低粘性」「低比重」のものとする。
②掘削はハンマークラブバケットを用いて行い、一次スライム処理は、孔内水が多い場合には、沈殿バケットを用いて処理し、沈殿物が多い場合には、コンクリート打込み直前までに二次スライム処理をおこな行う。
2.コンクリート工事の打込み時において,コールドジョイントの発生を防止するための施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
解答試案
① 打重ねの時間間隔の限度(外気温 25℃未満の場合150分、外気温 25℃以上の場合120分)を厳守する。
② 打重ね時は、棒形振動器の先端を先に打ち込んだ層まで挿入する。
3.鉄骨工事の耐火被覆において,吹付けロックウール工法の施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
解答試案
① 鋼材面に浮き錆、油脂、塵埃などが付着している場合は、ディスクサンダーなどの動力工具、スクレーパー、ワイヤブラシなどの手工具を使用して、付着物を十分に除去する。
②吹付け厚さの確認は、確認ピンを用いて確認し、確認ピンはそのまま残置する。
4.鉄筋コンクリート構造の建物の解体において,外周部を転倒工法で解体する場合の施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
解答試案
仮設工事の安全管理で出題されていた問題である。
①階上作業による解体では、外壁を残しながら中央部分を先行して解体を行い、同時に解体する部分の一体性を確保するとともに、過度な力を加えず内側に安全に転倒させる。
②先行した解体工事で発生したガラ(コンクリート破片)をクッション材として転倒する位置に敷く。
