令和7年度
1級建築施工管理技術検定
第二次検定問題
問題3
鉄筋コンクリート構造の事務所ビル新築工事における基準階の躯体工事について,右の工事概要,工程表及び作業と施工条件を読み取り,次の1.から4.の問いに答えなさい。
工程表は計画時点におけるもので,作業⑦については作業内容を記載していない。
なお,各作業は躯体工事における建築工事と設備工事の一般的な施工手順に従って施工されるものとし,施工中に必要な試験や検査については記載を省略している。
1.作業⑦の作業内容を記述しなさい。
解答
建築概要によると、鉄筋コンクリート構造である。
ネットワーク工程表と作業と施工条件を確認すると、
ネットワーク工程表の上部記載の経路は型枠工事、中段が配筋工事となっている。
作業⑦は、配筋工事の経路にある。
②柱配筋 → ④壁配筋 → ⑦( )→ ⑨床配筋
となっているので、⑦は梁配筋
と考えられる。
2.工程表及び作業と施工条件から,(始)から(終)までの総所要日数を記入しなさい。
解答
まずは、ネットワーク工程表に施工条件をまとめると下記のようになる。

その上で、最早開始時期(EST)の算出をすると下記のようになる。

よって、総所要日数は24日となる。
3.作業③の最早開始時期(EST)及び最遅開始時期(LST)を記入しなさい。
解答
次に、最遅開始時期の(LST)の算出をすると下記のようになる。

作業③(柱の型枠)の開始時刻は②柱配筋開始後1日後から開始できるとあるので、の最早開始時期は1+1 = 2日に開始できる。
最遅開始時期(LST)は [7] – 4 = ③ より 3日には開始する必要がある。
4.作業④のトータルフロート及び作業⑧のフリーフロートを記入しなさい。
解答
上記ネットワーク工程表より
なお、◻︎内の数値(最早開始時期) は[ ]で表現している。
・作業④のトータルフロート
TF = ⑥ − [ 3 ] − 3 = 0日
・作業⑧のフリーフロート
FF = [17] − [15] = 2日
ネットワーク工程検討用

工事概要
用 途:事務所
構造,規模:鉄筋コンクリート構造
地上6階建て,基準階の床面積480.0m2
工程表
作業と施工条件
