1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地4

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題4


問題4

次の 1.から 8.の各記述において、記述ごとの①から③の[  ] 部の語句のうち最も不適当な箇所番号1 つあげ適当な語句を記入しなさい。

1. 改質アスファルトシート防水常温粘着工法・断熱露出仕様の場合、立上がり際の風による負圧 は平場の一般部より大きくなるため、断熱材の上が絶縁工法となる立上がり際の平場部幅 [ ① 300 mm ] 程度は、防水層の[ ②1層目 ] に粘着層付改質アスファルトシートを張り付ける。
なお、入隅部では立上りに[ ③ 100 mm ] 程度立ち上げて、浮き・口あきが生じないように張り付ける。

2. タイルの検査における標準品のタイルは、寸法、厚さ、反り、側反り、ばち、欠陥の有無、 [ ① 吸水率 ] 、[ ②耐凍害性 ] 、[ ③ 圧縮強度 ] 、色合いなどの品質検査表を提出し、工事監理者の承認を受ける。
特注品は、荷口見本による検査又は工場における立会い検査のいずれかを実施する。

3. 金属板葺きによる屋根工事の下葺きに用いるアスファルトルーフィングは、軒先より葺き進め、隣接するルーフィングの重ね幅は、シートの短辺部は[ ① 200 mm ] 以上、長辺部は 100 mm 以上とする。
仮止めを行う場合のステープル釘の打込み間隔は、ルーフィングの重ね屋根の流れ方向で [ ②450 mm ] 程度、流れに直角方向では [ ③ 900 mm ] 以内とする。

4. 金属製手すりが長くなる場合には、金属の温度変化による部材の伸縮を考慮して、通常5~10m 間隔程度ごとに伸縮調整部を設ける。伸縮調整部を設ける間隔及び伸縮調整幅は、使用する金属の線膨張係数を考慮して決める。温度差[ ① 40 °C ] の場合の部材伸縮量は、鋼は 1 m 当たり[ ② 0.2 mm ] 程度、アルミニウム合金は 1 m 当たり [ ③ 1.0 mm ] 程度である。

5. 左官工事における吸水調整材は、モルタル塗りの下地となるコンクリート面等に直接塗布する ことで、下地とモルタルの界面に[ ① 厚い膜 ] を形成させて、モルタル中の水分の下地への吸水(ドライアウト)による付着力の低下を防ぐものである。
吸水調整材塗布後の下塗りまでの間隔時間は、一般的には[ ② 1時間 ]以上とするが、長時間放置するとほこり等の付着により接着を阻害することがあるので、[ ③ 1日程度 ]で下塗りをすることが望ましい。

6. ステンレス製建具におけるステンレス鋼板の加工には普通曲げと角出し曲げ(角曲げ)がある。 角出し曲げ(角曲げ)ができる板厚は一般に[ ① 2.0 mm ]以上であり、3種類の加工方法がある。
切込み後の残り板厚寸法が 0.5 mm(a角)、[ ② 0.75 mm ] (b角)の場合は裏板にて補強する。[ ③ 1.0 mm] (c角)の場合は補強不要である。a角は割れが生じやすいので、一般的にはb角、c角を用いる。

7. アクリル樹脂系非水分散形塗料(NAD)は、有機溶剤を媒体として樹脂を分散させた非水分散形[ ① エマルション ] を用いた塗料で、常温で比較的短時間で硬化し、[ ② 耐水性 ]や耐アルカリ性に優れた塗膜が得られる。
塗装方法は、はけ塗り、ローラーブラシ塗り又は吹付け塗りとし、吹付け塗りの場合は、塗料に適したノズルの径や種類を選定する。
屋内塗装の場合、パテかいは[ ③ 水掛り ]部分には行わない。

8. タイルカーペットを事務室用フリーアクセスフロア下地に施工する場合、床パネル相互間の段差とすき間を[ ① 1 mm ] 以下に調整した後、床パネルの目地とタイルカーペットの目地を[ ② 100 mm ] 程度ずらして割付けを行う。
カーペットの張付けは、粘着はく離形の接着剤を[ ③ カーペット裏 ]の全面に塗布し、適切なオープンタイムをとり、圧着しながら行う。

解答と分析

(解説)
1.立上がり際の風による負圧は平場の一般部より大きくなるため、立上がり際の幅500mm程度は、防水層の1層目に粘着層付改質アスファルトシートを張り付ける。

2.タイルの検査における標準品のタイルは、寸法・厚さ・反り・側反り・ばち 欠陥の有無・吸水率 耐凍害性・曲げ強さ・色合いなどの品質検査表を提出し、工事監理者の承認を受ける。

3.ルーフィングの仮止めを行う場合、屋根の流れ方向には、重ね部にステープル釘を打ち込むため、ステープルの打込み間隔は300mm程度とする。

4.温度差40℃の場合の部材伸縮量は、綱は1m当たり0.5mm程度である。

5.吸水調整材は、下地とモルタルの界面に薄い膜を形成させて、モルタル中の水分の下地への吸水(ドライアウト)による付着力の低下を防ぐものである。過度の塗り重ねは、造膜による剥落等、安全性の低下につながるので避ける

6.角出し曲げ加工ができる板厚は、1.5mm以上である。

7.アクリル樹脂系非水分散形塗料は、有機溶剤を媒体として樹脂を分散させた非水分散形ワニスを用いた塗料である。

8.タイルカーペット張りでは、所定のくし目ごてを用いて粘着はく離形の接着剤を下地(床パネル等)に全面に均一に塗布する。