1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地3

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題3


問題3

次の 1.から 4.の問いに答えなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、作業環境(気象条件等)、材料の品質、材料の調合、材料の保管及び作業員の安全に関する記述は除くものとする。

1. 既製コンクリート杭の埋込み工法における、支持力を確保するための施工管理上の確認方法 2 つ具体的に記述しなさい。

2. 鉄筋工事における、バーサポート又はスペーサーを設置する際の施工上の留意事項 2 つ具 体的に記述しなさい。

3. コンクリート工事の打込み時における、コールドジョイントの発生を防止するための施工上の留意事項 2 つ具体的に記述しなさい。

4. 鉄骨工事の耐火被覆における、吹付けロックウール(乾式又は半乾式)工法の施工上の留意事項 2 つ具体的に記述しなさい。

解答試案と分析

1. 既製コンクリート杭の埋込み工法における、支持力を確保するための施工管理上の確認方法
(記述例)
①施工機械や安定液の適否、土質状態、支持地盤の位置及び種類を試験杭で確認する。

②オーガー駆動電流値の変化を土質柱状図の土質構成やN値と対比する。

(解説)
既製コンクリート杭の埋込み工法における、支持力を確保するための施工管理上の確認方法としては、他に以下のものがある。これを参考に具体的に記述する。

・オーガーヘッドの先端に付着した掘削土を採取し、土質標本と照合する。


2. 鉄筋工事における、バーサポート又はスペーサーを設置する際の施工上の留意事項

(記述例)
①使用部位や所要かぶり厚さに応じて、スペーサーの材種や形状・サイズを使い分ける。

②スラブに用いるバーサポート及びスペーサーの材種は、原則として、コンクリート製か鋼製とする。

(解説)
鉄筋工事における。バーサポートまたはスペーサーの設置についての施工上の留意事項としては、他に以下もの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

・材種は、コンクリート製、鋼製とし、モルタル製のスペーサーは強度及び耐久性が十分でないので使用しない。

・断熱材打込み部では、めり込み防止の付いた専用スペーサーを使用し、かぶり厚さを確保する。

・下端が打放し仕上げとなる場合のスラブ用スペーサーは、露出面が大きくならないようなものを使用する。

・バーサポート及びスペーサーの数量・配置の標準を示す。

3.コンクリート工事の打込み時における、コールドジョイントの発生を防止するための施工上の留意事項
(記述例)
①打重ねの時間間隔の限度(外気温 25℃未満の場合150分、外気温 25℃以上の場合120分)を厳守する。

②打重ね時は、棒形振動器の先端を先に打ち込んだ層まで挿入する。

(解説)
コンクリート工事の打込み時における、コールドジョイントの発生防止のための施工上の留意事項としては、他に以下のもの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

・コンクリートポンプで圧送する場合には、長時間中断しないよう圧送する。
・練混ぜから打込み終了までの時間の限度(外気温25℃未満の場合120分、外気温25℃以上の場合90分)を厳守する。
・1回に打ち込むように計画した区画内で連続して打ち込み、一体となるようにする。

4. 鉄骨工事の耐火被覆における、吹付けロックウール(乾式又は半乾式)工法の施工上の留意事項

(記述例)
①施工中は、施工面積5m2当たり1箇所を単位として、ピン等を用いて厚さの確認を行う。

②乾式工法において、吹付け時のノズル吐出口と施工面との距離は30〜50㎝とする。

(解説)
鉄骨工事の耐火被覆における、吹付けロックウール(乾式または半乾式)工法の施工上の留意事項としては、他に以下のもの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

・半乾式工法において、吹付け時のノズル吐出口と施工面との距離は50㎝程度とし、施工面に対し直角からやや斜め方向の角度で吹き付ける。

・鉄骨表面に浮き錆が発生している場合は、耐火被覆材の付着性を阻害するおそれがあるため、耐火被覆施工に先立ちワイヤブラシ等の適切な手工具を使用して除去する。