1級建築施工管理技士 過去問題 H28 実地2

平成28年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題2


問題2

次の 1.から 3.の設備又は機械を安全に使用するための留意事項を、それぞれ 2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、保護帽や安全帯などの保護具の使用、資格、免許及び届出に関する記述は除くものとする。

1. ロングスパンエレベーター

2. 高所作業車(クローラ式の垂直昇降型)

3. バックホウ(バケット容量 0.5 m3 程度)

解答試案と分析

1.ロングスパンエレベーター

【記述例】
①荷物を載せるときは、定格荷重(最大積載荷重)以上の荷を載せない。また、転がりやすい荷にはロープ掛けをするなど、荷台から荷が落下、飛散しないようにする。

②荷台から荷物がはみ出すような積込み方をしない。

(解説)
ロングスパンエレベーターを安全に使用するための留意事項としては、ほかに以下のもの等がある。

①作業員を搭乗させる場合は、接触事故を防止するため、その搭乗範囲に堅固なヘッドガードと積載物との遮断設備を設ける。

②搬入器具を積卸しする時は、ロングスパン工事用エレベーター等が停止してから行う。また、墜落の危険があるときは、安全帯を使用して機具の取り込みをする。
☆労働安全衛生規則の改正(2019年2月1日施行)により、安全帯の名称は墜落防止用器具となる。以下2の改正内容も同じ。

③搬器周囲の手すり、中桟、幅木等の設置状況、損傷の有無について、始業前に点検する。

2.高所作業車(クローラ式の垂直昇降型)

【記述例】
①作業床上で走行操作する高所作業車の走行にあたっては、平坦堅固な場所で誘導者の配置、合図を行い、適正な速度制限等必要な措置を行う。

②作業床上での脚立・はしごを用いての作業、伸び上がったり、身を乗り出しての無理な姿勢での作業は禁止する。

(解説)
高所作業車を安全に使用するための留意事項としては、他に以下のもの等がある。

①垂直昇降型以外の高所作業車の作業床上では、安全帯を使用する。

②設置地盤面に不陸がある場合は整地を行い、接地圧に対する地盤の強度が不足する場合は鉄板を敷くなど転倒防止の措置をとる。

③高所作業車は、合図を定めてその合図により誘導する。

④過積載をしない。特に上昇後の荷の受渡しによる過積載がないように留意する。

⑤作業範囲内を立入禁止区域に指定する。

3.バックホウ(バケット容量 0.5 m3 程度)
【記述例】

①作業開始にあたっては、現場条件に対する作業指示等の事前連絡、打合せを行い、運転者と作業員の意思の疎通を図り、相互理解を深めることに留意し、作業手順の重要性について関係者に十分周知させる。

②路肩の崩壊など非常事態の際に退避できるように、クローラの走行を法面に直角に合わせて掘削する。

(解説)
バックホウ(バケット容量 0.5 m3 程度)を安全に使用するための留意事項としては、他に以下のもの等がある。

①ダンプトラック等への掘削土砂の積込みは、荷台の後方から旋回して行うようにし、旋回角度を小さくする。

②路肩、傾斜地での掘削など、労働者に危険が生じるおそれがあるときは、誘導者を配置し、その者に誘導させる。

③旋回範囲内の接触事故を防止するため、カラーコーン等により区画を行い、監視員を配置する。