1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地6

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題6


問題6

次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

1.「建設業法」に基づく元請負人の義務に関する次の文章において、 [    ] に当てはまる語句を記入しなさい。
特定建設業者は、国土交通省令で定めるところにより、当該建設工事における各下請負人の施 工の [ ① ] 関係を表示した [ ② ]を作成し、これを当該工事現場の見やすい場所に掲げなければならない。

2.「建築基準法施行令」に基づく工事現場の危害の防止に関する次の文章において、 [    ]に当てはまる語句を記入しなさい。
建築工事等における根切り及び山留めについては、その工事の施工中必要に応じて点検を行ない、山留めを補強し、 [ ③ ]を適当に行なう等これを安全な状態に維持するための措置を講ずるとともに、矢板等の抜取りに際しては、周辺の地盤の [ ④ ]による危害を防止するための措置を講じなければならない。

3.「労働安全衛生法」に基づく労働者の就業に当たっての措置に関する次の文章において、 [    ]に当てはまる語句を記入しなさい。
事業者は、その事業場が建設業に該当するときは、新たに職務につくこととなった職長その他の作業中の労働者を直接 [ ⑤ ] 又は監督する者(作業主任者を除く。)に対し、次の事項について、厚生労働省令で定めるところにより、安全又は衛生のための教育を行なわなければならない。

一.作業方法の決定及び労働者の配置に関すること

二.労働者に対する [ ⑤ ] 又は監督の方法に関すること
三.前二号に掲げるもののほか、 [ ⑥ ] を防止するため必要な事項で、厚生労働省令で定めるもの

解答と分析

(解答)
1.①分担 ②施工体系図
2.③排水 ④沈下
3.⑤指導 ⑥労働災害
(解説)
1.
建設業法第24錠の7
(施工体制台帳及び施工体系図の作成等)
第1項・第4項
特定建設業者は、国土交通省令で定めるところにより、当該建設工事における各下請負人の施工の分担関係を示した施工体系図を作成し、これを当該工事現場の見やすい場所に掲げなければならない。

2.
建築基準法施工令第136条の3
(根切り工事、山留め工事等を行う場合の危害の防止)
第6項
建築工事等における根切り及び山留めについては、その工事の施工中必要に応じて点検を行い、山留めを補強し、排水を適当に行う等これを安全な状態に維持するための措置を講ずるとともに、矢板等の抜取りに際しては、周辺の地盤の沈下による危害を防止するための措置を講じなければならない。

3.
労働安全衛生法第60条(安全衛生教育)
事業者は、その事業場の業種が政令で定めるものに該当するときは、新たに職務につくことになった職長その他の作業中の労働者を直接指導又は監督する者(作業主任者を除く。)に対し、次の事項について、厚生労働省令で定めるところにより、安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
一.作業方法の決定及び労働者の配置に関すること
二.労働者に対する指導又は監督の方法に関すること
三.前二号に掲げるもののほか、労働災害を防止するため必要な事項で、厚生労働省令で定めるもの

1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地5

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題5


問題5

市街地での事務所ビルの建設工事における下記の躯体工事工程表(3階部分)に関し、次の 1.から 4.の問いに答えなさい。
工程表は作成中のもので、各作業は一般的な手順に従って施工され、各部位においては複数の作業を同時に行わないものとする。ただし、作業Eについては後続する作業との関係を記載していない。
また、各作業の内容及び所要日数は作業内容表のとおりである。ただし、作業Bについては作業内容を記載していない。

[ 工事概要 ]
用 途:事務所
構造・規模:鉄筋コンクリート造地下1階、地上6階、
延べ面積 3,200 m2

1. 作業Bの作業内容を記述しなさい。

2. 次の記述の [ ① ] に当てはまる作業名、 [ ② ] に当てはまる日数をそれぞれ記入しなさい。
作業Eは、作業Bの完了後に開始できる。ただし、[ ① ] の開始前に完了させる必要がある。
そのため、作業Eのフリーフロートは [ ② ] となる。

3.(始)から(終)までの総所要日数を記入しなさい。

4. 工程の再検討を行ったところ、作業Gの所要日数が6日になることが判った。
総所要日数を元のとおりとするために、作業Gを壁が有る部分の作業G1と壁が無い部分の作業G2に分割して作業を行うこととした。
この時に、次の記述の [ ③ ] に当てはまる日数及び [ ④ ] に当てはまる作業名をそれぞれ記入しなさい。
作業G1の所要日数は、 [ ③ ] 以内とする必要がある。
作業G2は、[ ④ ] の完了後に開始できる。

解答と分析

(解答)
1.作業Bの作業内容:柱の配筋(柱筋の組立て)
2.①:作業F ②:0日
3.23日
4.③:3日 ④:作業C

(解説)
1.
作業A(3階墨出し)の完了後に開始し、作業C(柱型枠の組立て)、作業E(壁の配筋)、作業K(設備スリーブ、配管(柱、梁、壁))の開始前に完了する作業Bは、「柱筋の組立て」である。

2.
作業E(壁の配筋)は、作業B(柱の配筋)の完了後に開始でき、作業F(壁返し型枠の組立て)の開始前に完了させる必要がある。したがって、①は「作業F」である。
また、図1により作業Eはクリティカルパス上にあるので、作業Eのフリーフロートは0日である。計算で求める場合は
作業Eのフリーフロート = ⑧ - ( ③ + 5 ) = 0日
となる。したがって、②は、「 0日」である。

3.
総所要日数は、下図(図1)より(終)の最早開始時日となるので、「23日」である。

4.
壁を有する部分の作業G1(壁が有る部分の梁型枠の組立て)は作業F(壁返し型枠の組立て)後の作業になるが、作業G1はクリティカルパス上にあるため、総所要日数23日を守るためには、当初の作業Gの所要日数3日を超えてはならない。よって、作業G1の所要日数は3日以内としなければならない。したがって、③は「 3日 」である。
作業G2(壁が無い部分の梁型枠の組立て)は、上図(図2)のとおり、作業C(柱型枠の組立て)の完了後から開始できる。したがって、④は「作業C」である。

1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地4

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題4


問題4

次の 1.から 8.の各記述において、記述ごとの①から③の[  ] 部の語句のうち最も不適当な箇所番号1 つあげ適当な語句を記入しなさい。

1. 改質アスファルトシート防水常温粘着工法・断熱露出仕様の場合、立上がり際の風による負圧 は平場の一般部より大きくなるため、断熱材の上が絶縁工法となる立上がり際の平場部幅 [ ① 300 mm ] 程度は、防水層の[ ②1層目 ] に粘着層付改質アスファルトシートを張り付ける。
なお、入隅部では立上りに[ ③ 100 mm ] 程度立ち上げて、浮き・口あきが生じないように張り付ける。

2. タイルの検査における標準品のタイルは、寸法、厚さ、反り、側反り、ばち、欠陥の有無、 [ ① 吸水率 ] 、[ ②耐凍害性 ] 、[ ③ 圧縮強度 ] 、色合いなどの品質検査表を提出し、工事監理者の承認を受ける。
特注品は、荷口見本による検査又は工場における立会い検査のいずれかを実施する。

3. 金属板葺きによる屋根工事の下葺きに用いるアスファルトルーフィングは、軒先より葺き進め、隣接するルーフィングの重ね幅は、シートの短辺部は[ ① 200 mm ] 以上、長辺部は 100 mm 以上とする。
仮止めを行う場合のステープル釘の打込み間隔は、ルーフィングの重ね屋根の流れ方向で [ ②450 mm ] 程度、流れに直角方向では [ ③ 900 mm ] 以内とする。

4. 金属製手すりが長くなる場合には、金属の温度変化による部材の伸縮を考慮して、通常5~10m 間隔程度ごとに伸縮調整部を設ける。伸縮調整部を設ける間隔及び伸縮調整幅は、使用する金属の線膨張係数を考慮して決める。温度差[ ① 40 °C ] の場合の部材伸縮量は、鋼は 1 m 当たり[ ② 0.2 mm ] 程度、アルミニウム合金は 1 m 当たり [ ③ 1.0 mm ] 程度である。

5. 左官工事における吸水調整材は、モルタル塗りの下地となるコンクリート面等に直接塗布する ことで、下地とモルタルの界面に[ ① 厚い膜 ] を形成させて、モルタル中の水分の下地への吸水(ドライアウト)による付着力の低下を防ぐものである。
吸水調整材塗布後の下塗りまでの間隔時間は、一般的には[ ② 1時間 ]以上とするが、長時間放置するとほこり等の付着により接着を阻害することがあるので、[ ③ 1日程度 ]で下塗りをすることが望ましい。

6. ステンレス製建具におけるステンレス鋼板の加工には普通曲げと角出し曲げ(角曲げ)がある。 角出し曲げ(角曲げ)ができる板厚は一般に[ ① 2.0 mm ]以上であり、3種類の加工方法がある。
切込み後の残り板厚寸法が 0.5 mm(a角)、[ ② 0.75 mm ] (b角)の場合は裏板にて補強する。[ ③ 1.0 mm] (c角)の場合は補強不要である。a角は割れが生じやすいので、一般的にはb角、c角を用いる。

7. アクリル樹脂系非水分散形塗料(NAD)は、有機溶剤を媒体として樹脂を分散させた非水分散形[ ① エマルション ] を用いた塗料で、常温で比較的短時間で硬化し、[ ② 耐水性 ]や耐アルカリ性に優れた塗膜が得られる。
塗装方法は、はけ塗り、ローラーブラシ塗り又は吹付け塗りとし、吹付け塗りの場合は、塗料に適したノズルの径や種類を選定する。
屋内塗装の場合、パテかいは[ ③ 水掛り ]部分には行わない。

8. タイルカーペットを事務室用フリーアクセスフロア下地に施工する場合、床パネル相互間の段差とすき間を[ ① 1 mm ] 以下に調整した後、床パネルの目地とタイルカーペットの目地を[ ② 100 mm ] 程度ずらして割付けを行う。
カーペットの張付けは、粘着はく離形の接着剤を[ ③ カーペット裏 ]の全面に塗布し、適切なオープンタイムをとり、圧着しながら行う。

解答と分析

(解説)
1.立上がり際の風による負圧は平場の一般部より大きくなるため、立上がり際の幅500mm程度は、防水層の1層目に粘着層付改質アスファルトシートを張り付ける。

2.タイルの検査における標準品のタイルは、寸法・厚さ・反り・側反り・ばち 欠陥の有無・吸水率 耐凍害性・曲げ強さ・色合いなどの品質検査表を提出し、工事監理者の承認を受ける。

3.ルーフィングの仮止めを行う場合、屋根の流れ方向には、重ね部にステープル釘を打ち込むため、ステープルの打込み間隔は300mm程度とする。

4.温度差40℃の場合の部材伸縮量は、綱は1m当たり0.5mm程度である。

5.吸水調整材は、下地とモルタルの界面に薄い膜を形成させて、モルタル中の水分の下地への吸水(ドライアウト)による付着力の低下を防ぐものである。過度の塗り重ねは、造膜による剥落等、安全性の低下につながるので避ける

6.角出し曲げ加工ができる板厚は、1.5mm以上である。

7.アクリル樹脂系非水分散形塗料は、有機溶剤を媒体として樹脂を分散させた非水分散形ワニスを用いた塗料である。

8.タイルカーペット張りでは、所定のくし目ごてを用いて粘着はく離形の接着剤を下地(床パネル等)に全面に均一に塗布する。

1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地3

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題3


問題3

次の 1.から 4.の問いに答えなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、作業環境(気象条件等)、材料の品質、材料の調合、材料の保管及び作業員の安全に関する記述は除くものとする。

1. 既製コンクリート杭の埋込み工法における、支持力を確保するための施工管理上の確認方法 2 つ具体的に記述しなさい。

2. 鉄筋工事における、バーサポート又はスペーサーを設置する際の施工上の留意事項 2 つ具 体的に記述しなさい。

3. コンクリート工事の打込み時における、コールドジョイントの発生を防止するための施工上の留意事項 2 つ具体的に記述しなさい。

4. 鉄骨工事の耐火被覆における、吹付けロックウール(乾式又は半乾式)工法の施工上の留意事項 2 つ具体的に記述しなさい。

解答試案と分析

1. 既製コンクリート杭の埋込み工法における、支持力を確保するための施工管理上の確認方法
(記述例)
①施工機械や安定液の適否、土質状態、支持地盤の位置及び種類を試験杭で確認する。

②オーガー駆動電流値の変化を土質柱状図の土質構成やN値と対比する。

(解説)
既製コンクリート杭の埋込み工法における、支持力を確保するための施工管理上の確認方法としては、他に以下のものがある。これを参考に具体的に記述する。

・オーガーヘッドの先端に付着した掘削土を採取し、土質標本と照合する。


2. 鉄筋工事における、バーサポート又はスペーサーを設置する際の施工上の留意事項

(記述例)
①使用部位や所要かぶり厚さに応じて、スペーサーの材種や形状・サイズを使い分ける。

②スラブに用いるバーサポート及びスペーサーの材種は、原則として、コンクリート製か鋼製とする。

(解説)
鉄筋工事における。バーサポートまたはスペーサーの設置についての施工上の留意事項としては、他に以下もの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

・材種は、コンクリート製、鋼製とし、モルタル製のスペーサーは強度及び耐久性が十分でないので使用しない。

・断熱材打込み部では、めり込み防止の付いた専用スペーサーを使用し、かぶり厚さを確保する。

・下端が打放し仕上げとなる場合のスラブ用スペーサーは、露出面が大きくならないようなものを使用する。

・バーサポート及びスペーサーの数量・配置の標準を示す。

3.コンクリート工事の打込み時における、コールドジョイントの発生を防止するための施工上の留意事項
(記述例)
①打重ねの時間間隔の限度(外気温 25℃未満の場合150分、外気温 25℃以上の場合120分)を厳守する。

②打重ね時は、棒形振動器の先端を先に打ち込んだ層まで挿入する。

(解説)
コンクリート工事の打込み時における、コールドジョイントの発生防止のための施工上の留意事項としては、他に以下のもの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

・コンクリートポンプで圧送する場合には、長時間中断しないよう圧送する。
・練混ぜから打込み終了までの時間の限度(外気温25℃未満の場合120分、外気温25℃以上の場合90分)を厳守する。
・1回に打ち込むように計画した区画内で連続して打ち込み、一体となるようにする。

4. 鉄骨工事の耐火被覆における、吹付けロックウール(乾式又は半乾式)工法の施工上の留意事項

(記述例)
①施工中は、施工面積5m2当たり1箇所を単位として、ピン等を用いて厚さの確認を行う。

②乾式工法において、吹付け時のノズル吐出口と施工面との距離は30〜50㎝とする。

(解説)
鉄骨工事の耐火被覆における、吹付けロックウール(乾式または半乾式)工法の施工上の留意事項としては、他に以下のもの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

・半乾式工法において、吹付け時のノズル吐出口と施工面との距離は50㎝程度とし、施工面に対し直角からやや斜め方向の角度で吹き付ける。

・鉄骨表面に浮き錆が発生している場合は、耐火被覆材の付着性を阻害するおそれがあるため、耐火被覆施工に先立ちワイヤブラシ等の適切な手工具を使用して除去する。

1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地2

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題2


問題2

建築工事における次の 1.から 3.の仮設物について、設置計画の作成に当たり、留意又は検討すべき事項をそれぞれ 2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、申請手続、届出及び運用管理に関する記述は除くものとする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

1. つり足場
2. 起伏式(ジブ)タワークレーン
3. 仮設ゴンドラ

解答試案と分析

各設置計画の作成にあたり、留意または検討すべき事項としては、以下のもの等がある。これらを参考に具体的に記述する。

1. つり足場
(記述例)
①つり足場の作業床は、幅40㎝以上とし、かつ、工具や材料の落下防止のため、すき間がないように計画する。

②作業床の高さが、鉄骨工事ボルト締め等の作業に適した高さとなるように、つりチェーンの長さを選定する。

③積載荷重は作業床に対して1.47 kN/m2(150kg/m2)程度と計画する。

(解説)
・つり足場上の作業に必要な人員、資材等の荷重に対して、十分な強度を有する計画とする。
・墜落災害防止対策として、手すり、中桟等を設け、落下防止ネットを張る計画とする。

2. 起伏式(ジブ)タワークレーン
(記述例)
①鉄骨建方等の作業において、ジブ等が作業上やむを得ず敷地境界に接近、または越境する可能性がある場合には、その関係者と事前協議し、必要な防護措置を行う計画とする。

②クレーンの選定にあたっては、立地条件や施工条件及び機械の種類・能力を十分考慮した安全なものを計画する。

③クレーンは、その能力を超えて使用してはならないため、揚重条件を把握したうえでしっかりと荷重計画を行う。

3. 仮設ゴンドラ
(記述例)
①ゴンドラを設置するための突りょうは、取り付ける位置と形状に適したものとし、十分な強度を確保できるものとする。

②定格速度は、ゴンドラの作業床に積載荷重に相当する荷重のものをのせて上昇させる場合の最高の速度をいう。

③ゴンドラの選定及び設置位置については、ゴンドラ作業の内容を十分把握・検討し、作業内容に最適な計画とする。

(解説)
・ゴンドラを使用して作業を行う場所については、当該作業を安全に行うため必要な照度を確保する計画とする。

1級建築施工管理技士 過去問題 H29 実地1

平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

今後、建設業において、高齢化等により技能労働者が大量に離職し、労働力人口が総じて減少するために、建設現場の生産性の向上がなお一層求められている。
あなたが経験した建築工事のうち、生産性向上をめざして、品質を確保したうえで施工の合理化を行った工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。 なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:
建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:
建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工 期 ( 年号又は西暦で年月まで記入 )
ホ.あなたの立場

1. 工事概要であげた工事において、あなたが計画した施工の合理化の事例を 2 つあげ、それぞれの事例について、次の①から④を具体的に記述しなさい。
ただし、2つの事例の2から4の内容は、それぞれ異なる内容の記述とする。

①工種又は部位等
②施工の合理化が必要となった原因と実施した内容
③実施する際に確保しようとした品質と留意事項
④実施したことにより施工の合理化ができたと考えられる理由

2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質を確保したうえで行う施工の合理化の方法であって、建設資材廃棄物の発生抑制に効果があると考えられるものについて、次の①から②を具体的に記述しなさい。ただし、1.の②から④と同じ内容の記述は不可とする。

① 施工方法
② そう考える理由

解答試案と分析

工事概要であげた工事で品質を確保したうえで施工の合理化を行った事例

【 事例1】

工種又は部位等:鉄筋工事

原因と実施した内容
確認検査を余裕をもって早期に行うことができ、品質基準にそった品質管理確保ができるため、鉄筋の継手を監理者の承認を得た上、柱・梁配筋に先組み工法を採用し、作業の合理化、工程の短縮、配筋精度の向上を図り、確認検査を行い品質を確保した。

品質と留意事項
機会式継手は、告示に適合したものを用いて的確に実施する。また、足元の良いヤードで組立て作業をするので、確実な施工とチェックが可能となる。

合理化となる理由
足元の良いヤードでの組立て作業なので、安全で作業効率が良い。また、現場の作業進捗にかかわらず、確実に行えるので、作業員数の標準化が図られる。

(解説)
施工の合理化とは、省力化、省人化、工期の短縮、安全化などを総称した呼称で使用した意味に使われる。したがって、工事の中で実施した、施工の省力化、機械化、工期の短縮、施工効率の向上、資機材の効率的利用、合理的な仮説計画による考慮を具体的に記述する。設問では、品質を確保したうえでの合理化であるから、単に、材料のグレード、建物機能・性能を下げることは含まれない。また、構法、工法、納まり、使用材料の変更を伴う場合は、設計者・発注者の承諾を得なければならない。

①工種、部位については、②以降の記述の前提になる部分で、内容について整合性が取れていることが必要である。

②実施した内容は、何をどうしたか具体的に書かれていることが必要である。

③品質と留意事項は、②で記述した合理化により、品質が同等か、同等以上になることを記述し、その内容に、客観性、妥当性があることが必要である。

④合理化となる理由は、②で実施したことが省力化、工期の短期、安全化等になることを具体的に記述し、かつ、その理由に客観性、妥当性があることが必要である。
「実施する際に確保しようとした品質と留意事項」が新たに出題されたため、答案をまとめる能力が要求された出題であった。施工の合理化が必要となった原因としては、「当初から工期が厳しかった」「天候の影響で躯体工事が遅延した」「労働者の人員が不足していた」などを記述するとよい。
また、実施する際に確保しようとした品質と留意事項としては、「重要品質を確保するためにどう留意したか」を記述する必要があり、施工の合理化の問題であったが、品質の内容も加味された出題であった。

【 事例2】

①工種又は部位等:
左官工事(住戸内床仕上)

②原因と実施した内容:
内装工事の床仕上下地の施工について、熟練左官工の労務が不足していたため、フローリング下地はモルタル金ごて仕上げに変えて、セルフレベリング工法を採用した。

③品質と留意事項:
セルフレベリング材による床下地の平滑性を確保するため、流し込み作業中及び硬化するまでの間、開口部をふざぎ、風による表面のしわが発生しないよう、通風のない作業環境に留意した。

④合理化となる理由:
セルフレベリング工法はモルタル金ごて仕上げと違い、調合や作業環境等に留意することで比較的作業員の技量にも影響されにくく、作業についてもこて押え等の工程がないことから、熟練左官工の労務の省力化を図ることができるため。